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「クロワッサン」誌「着物の時間」にて、平淑恵さんを取材しました。 2017/05/03
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バタバタしていてご報告が大変遅くなってしまったのですが、「クロワッサン」の「着物の時間」、発売中の号で、女優の平淑恵さんのお着物着こなしと着物ヒストリーを取材しました。
時代劇好きの方には「大岡越前」の妻役で、舞台好きの方には「女の一生」など文学座の数々の名作劇でおなじみの平さん。着物のすべてを、文学座で、看板女優だった杉村春子さんから学んだと語って下さいました。
現在は一人芝居「化粧」を演じている平さん。2時間ほどの劇をたった一人で、周囲にたくさんの人がいることを感じさせるように演じる緊張はどれほどのものか‥考えるだけで気が遠くなります。
撮影は、その「化粧」の、ふだんは入ることの出来ない本番同様に作られた稽古場舞台袖にて行いました。本来なら、この舞台に広がる別の世界を「五月洋子」という役で生きるはずの平さんが、素の表情で立つ、不思議な空気感が面白い写真になっています。
お召しのお着物も、いつもこの連載でタッグを組んでいる着付け師の奥泉智恵さんと「まず型染して糊置きして‥?それから絞り?あれ、でも、蒔糊散らしが先かな?」と延々議論、その後、原稿執筆に当たっては、京都絞り工芸館の職人さんに写真を見て頂き、技法や作業の順など確認を仰いだ凝ったものです。どうぞお楽しみに!
今号のクロワッサンは「もっと、自分を好きになろう」という大きなテーマ。表紙には相葉雅正紀さんが着物で登場しています。
こちらのスタイリングと着付けは、やはり仲良しの着物スタイリスト・コバヤシクミさんによるもの。こうして着物スタイルが雑誌の表紙を飾ることが、もっともっと普通になっていったらいいなと夢想してしまいます。
「クロワッサンは」、この春創刊40年。今号には特別付録で、瀬戸内寂聴さん、澤地久枝さん、宇野千代さんなど、鮮烈な生き方を貫く・貫いた女性たちの過去の名インタビュー記事をまとめた小冊子が付いています。ぜひ書店でお手に取ってご覧ください!