西端真矢

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蛍ぼかしの着物で、出版祝いランチ会と蒔絵展へ 2017/06/16



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先週のこの日記で私の初めての単著「歴史を商う」の出版のお知らせをしたところ、たくさんの方から「いいね!」を頂きました。お蔭様で売れ行きも思いがけぬほど上々で、誰よりも私が一番驚いています。皆様の応援に、深く、深く感謝。本当にありがとうございます。
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実は、出版後、ほっとして、若干自律神経失調気味になってしまいました。毎日めまいがしたり、座っているのもつらい時間が多く、ぐったりと過ごして‥。しかし、数日前から、また元気が出て来ています。と言うのも、どうやら「次にこういうものが書きたいな」と、頭の中にぼんやり筋が浮かび始めたから。こんな所に取材に行こう、主人公はこういう女性で、などと妄想、いやプロットを繰り広げていると、みみるうちに頭がしゃっきりして来たようなのです。やはりどうもただぼんやりとは過ごせない性分のようです。

本当は、こうして皆様に応援を頂いているお礼に、今日のブログは、今回の「歴史の商う」を書くために様々な資料を読み込んだ中から見つけた、明治・大正期の面白事件をご紹介する回にしようと思っていたのですが、まずはお礼をお伝えすることと、再び元気に、大好きな着物も着て過ごしています!ということをお知らせする回とすることにしました。明治大正珍事件などなど(他にも面白いネタがあります)については、また後日のお楽しみにお待ち頂ければと思います。
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そして、元気復活してきもので出かけた、その今日のきものはこちら↓
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…と、まずは足元から。蛍ぼかしの桜色地の単衣に、同じ淡い桜色の台の「神田胡蝶」の草履で、青山の「リストランテ・ヒロ」に向かいました。実は、今日は、大学時代の学科の女友だち三人が、出版祝いのランチ会を開いてくれたのです。デザートの時に登場したのが、下の写真の素敵なプレート。涙がじわっとにじんでしまいました↓
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私の人生で、これまで何度か選択の場面がありましたが、エスカレーター式に上がることが出来たはずの某私大に進まないと決めて受験を選び、そして上智大学のこの年の哲学科に進学したことは、五本の指に入る良い選択だったと思っています。
当時、バブル経済に浮かれた軽佻浮薄の日本で、「関係とは関係の関係が関係するところの関係の関係である」(‥だったかな)などと書かれた哲学書に頭を抱えながらもとにかく立ち向かっていた、その、「本当に」考えるということ、論理を追究しようとすることの心構えが、今に生きているように思えるのです。一人一人の仲間が、今、社会の中で、実にそれぞれのキャラクターに合った姿で活躍をしている様子にとても励まされています。そしてみんながとても優しい。今日もたくさんの元気と、そして心のぬくもりをもらいました。三人のお友だちに、心から感謝♡

お店の選択がまた素敵で、私は初めて出かけたのですが、「リストランテ・ヒロ」は、老舗でありながら常に新しい試みを続ける人気店なのですね。花ズッキーニ(下・上の写真)の花の中にリコッタチーズを詰めて揚げたフリット(下・下の写真)が絶品でした↓
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楽しい会の後は、徒歩1分程の「ふくい南青山291」ビルで開かれている、蒔絵展へ。蒔絵の名匠・松田眞扶さん、松田祥幹さん父子の作品と、祥幹さんが主宰する「祥幹スタジオ」の皆さんの作品展が開かれています。下の作品は、私のお茶仲間で、この「祥幹スタジオ」に通っている友人の作品↓
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蒔絵キャリアは6年ほどとのこと。美術大学出身でもない彼女がゼロから始めて、こんな精緻な作品が作れるようになるのかと驚きます。
会場には、こんな斬新な作品も↓
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↑金継ぎクラスもあるようで、作品が展示されていました。こちらも楽しそうですね。
「眞扶・祥幹・祥幹スタジオ作品展」は、青山の「ふくい南青山291」で、18日までの開催です。ここには写真を掲載出来なかった、両先生の素晴らしい作品も展示されています。ぜひ足をお運びください。
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↑今日の着物の寄りの写真は、こちら。「蛍ぼかし」文様のきものに、「片輪車」文様の絽綴れに絽刺の帯で。帯揚げは絽縮緬です。
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↑そして、こちらは、お友だちから頂いたお祝いのお花。「和にも洋にも合うアレンジ」という主旨で作ってくれたそうです。カラーは大好きな花。大切に眺めながら、また次の作品のことを考えて行こうと思います。


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