西端真矢

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歌舞伎観劇の日のきもの 2026/07/23



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こちらのポストでは、歌舞伎観劇の日のきものやお弁当などのあれこれを。
まずは、上の写真、じゃじゃーん、この日は桟敷席を取ったのでした!
ご一緒したのは、大学時代の同級生二人。
私は上智大学の出身で、上智の中でもかなりコアで勉強も厳しい哲学科の中でも更にコア、もはや希少生物だったラテン語専攻n変わり者女子三人が、五十代となった今、揃ってきもの好きという不思議。
ヨーロッパ思想の核の核であるラテン語を学んだとて、やはり日本人は日本文化に帰るのだろうか。

青い飛び小紋を着た友人、珠子は、KADOKAWAの有名編集者で、去年は一緒に本を作った。
偶然にも地の色がほぼ同じ練り色のほたるぼかし小紋の千草は、卒業以来人事畑を歩み、何と、昨年、私がよくお仕事をしているハースト婦人画報社の人事部長に就任。ラテン語三人娘のこの分かちがたい奇縁にはただただ驚くばかり。
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さて、桟敷席と言えば、特製お弁当。
予約しておくと、写真のようなお吸い物付きの見目美しいお弁当を運んでくれる。お味も上品で申し分なく、持ち込みもいいけれど、桟敷を取った時はお弁当が良いと思う。
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私のきものは、今年の夏、単衣と色違いで「むら田」さんで作った絽の絓引き。単衣のベージュ色に対し、こちらは淡い墨色で染めてもらった。光の加減では淡いブルーにも見える、徹頭徹尾自分好みの一枚。
帯は「たつむら」の矢羽模様名古屋帯を合わせた。
昨年、青梅の「白木屋呉服店」さんで他の帯を択んでいた時に見つけ、「真矢」の「矢」の帯!しかも配色がクールビューティーで超絶好み!もうこれは買うしかない!と予算オーバーで血の涙を流しながら購入したもの。一年越しにデビューさせた。
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この日の秘密は、帯揚げ。上の寄り写真をじっと見てほしい。きものと共布なのである。
実は、白地にグレーの流水模様の使いやすい絽の帯揚げを持っていて、この日もそれを締めようと引き出しを開けると‥‥濃い茶色の染みが複数個所!最後に締めた夏(もう何年前か思い出せない)に、洗うのを忘れたまましまったのだ‥‥と蒼ざめる。
その時点で観劇の日までもう一日しかなく、新しい帯揚げを探す余裕は、ない。
若干(若干?)素材感は合わないけれど、麻の白地帯揚げにする?はたまた暑苦しいけれど極力見えないように帯に押し込んで、縮緬の淡グレー地で行く?(苦渋の選択)などと悪あがきの末、そうだ、きものの残布があるじゃない!と思いついた。
かなり長さが足りないものの、入り交結びなら何とか。かろうじて重なった部分に両面テープを仕込んで、浮かないように留めて‥‥何とか一日を乗り切った。仕立てると残布が出るちびっこならではの、綱渡りの一策。良い子は真似しないでください。
帯締めは「道明」の冠組練り色。草履は「辻屋」さんの絽の一足を。
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七月、歌舞伎座では、生け花各流派と歌舞伎との〝共演〟企画が開催されている。
二階ロビーにて、週替わりで、各流儀お家元や東京支部長など、幹部クラスの華道家が演目の世界観を花で表現している。
私が学んだ真生流の新家元、山根奈津子先生が10日まで「末広がり」を担当されるとのことで、この拝見がこの日のもう一つの目的だった。
お話の要である扇を大胆に用い、紫陽花とナナカマドで格調高く。
作品と一緒に写真も撮って大満足。
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一つ反省点は、バッグ。「ぜんや」さんのパナマの夏バッグはとても気に入っているのだけれど、この日のコーデには合わなかった気がする。白か淡グレーのバッグにするべきだった。骨の髄から東京人のため、とにかくすっきりと着たいのです。
  *
こうして7年ぶりの歌舞伎観劇は盛りだくさんに過ぎていった。
3年前に受けた子宮がん手術の後遺症で腸の位置が安定せず、長時間同じ姿勢で座ることが難しかったため、長く歌舞伎観劇を控えていた。
そろそろ大丈夫かな、と今回乗り出した訳だけれど、最悪、気分が悪くなってもその場で横になれる桟敷にしたことで、いっそう安心して臨むことが出来た。
つき合ってくれた珠子、千草、ありがとう。やはり歌舞伎は楽しい。きものだと更に!