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雪と介護、母の入院 (2019/02/10 )
クロワッサンにて、「着物の明日」を語り合う対談ページ取材を担当しました。 (2019/02/04 )
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浅草「辻屋本店」でクリーム色の草履をお誂え+コーディネイト日記 2019/02/21
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少し前のことになりますが、浅草の履物屋さん「辻屋」さんにて、草履のフルオーダーメードの様子をレポートして頂きました。
女将の里枝さんによると、今は街中に履物屋さんが少なくなり、着物店やデパートでついでのように履物を買うことがほとんどとなってしまった。そのため、靴を買うのと同じ感覚で、草履や下駄も「店にあるものをそのまま買う」ものだと思っている方が多いのだそうです。
……が、日本の履物のいいところは、台、鼻緒、そして前坪を自由にオーダーして組み合わせられること。そのことをもっと知ってもらうために、ホームページにオーダーメードのレポートページを作りたい、ということで、何と不肖私にレポーター役の白羽の矢を立てて頂きました!
何故私か、と言えば、足が小さく、デパートやネットショップで主流の「Mサイズ」ではない”お誂え必須足”であるため。いつも小足で苦労していますが、今回ばかりは、小足で良かった♪
さてさて、どんな草履をオーダーするか。以前から、ふだん~ちょっとしたお出かけまで対応出来る、“クリーム色の台”の草履がほしいと思っていたので、今回はそのお誂えに挑戦することにしました。
鼻緒を台と同じ色にするか少し違う色にする、迷うところですが、ここで里枝さんの素敵なアドバイスが‥そのオーダーメードの様子と完成品を、ぜひ、こちらの辻屋さんのホームページからご覧ください!!!!
http://getaya.jp/feature/zori_atsurae/
そしてそして、今日のこのブログでは、早速その草履を履いて外出した、コーディネイト上での様子をご覧頂ければと思います。
まず一つ目のコーディネイトは、今月初め、祖母が染めたグリーン地に扇の柄の小紋に合わせてパーティーに出かけた日に↓
白い草履でも良いコーディネイトですが、足元にクリーム色が入ることで、一ひねりした印象になるのではないでしょうか。
また、別の日には、紬の着物に合わせて↓
焦げ茶の紬とクリーム色の草履は相性抜群です。
…とこんな風に、履物を一足誂えることで、いつもの着物に違った表情が生まれる楽しさがありますが、その色・素材・高さをお店の方とワイワイお話ししながら組み立てれば、更に愛着がわくといくものです。
皆様もぜひ、履物お誂えをなさってみてくださいね♪
そうそう、上の扇の小紋で出かけたパーティーとは、実は、辻屋の里枝女将のご著書発売記念パーティーだったのです。
「浅草でそろう江戸着物」は、単なる着物の本を超えて、浅草の街を語る本になっています。一見お土産物屋風に見える浅草のお店。奥へ入って行くと、実はすごいお品物が揃っている。その昔、裏地にこった江戸っ子らしく、表をぎょうぎょうしくして名店ぶるなんてしゃらくせえ、ということなのでしょうね。こちらのご本も、ぜひ手に取ってご覧くださいね♪
雪と介護、母の入院 2019/02/10
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東京に今年最初の雪が降った今日、母が入院した。
もともと二つの大きな持病を抱え、それに加えてこの数年は、まだら状にゆっくりと認知症が進みつつあり、更に重度の外反母趾などの原因から歩行にも困難が多く‥と、満身創痍の母なのだけれど、先々週の持病の発作から肺の感染症にかかってしまい、今日、入院が決まった。
ちょうど介護認定を受けようとしていた矢先のことで、猫のチャミはしょんぼり寂しがっているし、もちろん、私も父も心細げな母を病室に残して帰宅する時は胸が痛んだけれど、反面、ほっとしてもいる。
これからしばらくの間、おそらく一週間か十日ほどは、夜の間の失禁の心配をしなくて良いし、仕事の取材から帰宅した後の母の夕食の段取りも考えなくて良いし、大人のおむつを山と抱えながらその他の買い物でもバッグを膨らませて道を歩かなくても良いし、仕事の原稿を中断してトイレに付き添う必要もない。
帰宅が遅くなる日に順列組み合わせ的に複雑な青や白や赤のロゴが書かれた薬を間違いなく揃えて「夕飯の後はこれを飲んでね」と言い聞かせてから出かける必要も、ない。(しかし折角間違いなく並べて出たのにきっぱり飲み忘れられている日はさすがに泣けて来る)‥‥
介護とは、つまり排泄である。
糞尿との格闘である。
人間の尊厳は足腰に多くを負っている。
‥‥ということを嫌と言うほど噛みしめさせられているこの頃、しばらくは排泄のことはきっぱり忘れて、病院に任せて良いのだ。もちろん食事も、薬のことも任せて良いのだし、何しろ面会時間が限られているのだから、その時間を外れれば私に出来ることは何もないのだ。本当にないのだ。ぐっすり眠って良いのだ‥‥
それも、まれに見るほど取材やら〆切やらビジネスディナーやら打ち合わせやらが立て込んでいて、一体この介護という難業とどうやり繰りするのか考えただけで胸がドキドキしていたここからの十日ほどの、ちょうどその期間にぴったり収まるような具合に入院が決まったのは、ごくごく淡い今日の雪と同様、天からの敢闘賞的どっきりプレゼントなのか、それともふだんあまり気が利くとは言えない母からの、珍しく最高に気の利いた贈り物なのか‥‥
帰宅して久し振りに静かに落ち着いた夜を過ごし、庭に出るともう雪はやんでいて、空気は少し暖かかった。
クロワッサンにて、「着物の明日」を語り合う対談ページ取材を担当しました。 2019/02/04
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発売中のマガジンハウス「クロワッサン」。今号で担当したもう一つのページをご紹介します。
「お茶の時間 一つのことをゆっくり語ろう」というこの連載対談ページでは、今回、「着物の明日」をテーマに採り上げています。
帯締めの老舗「道明」の若きご当主道明葵一郎さんと、現代美術プロデューサーで着物コレクターでもあり、何より365日ほぼ毎日着物で過ごしている石鍋博子さんが語り合います。
様々な統計調査を見ても、全世代にわたって「着物を着たい」という回答は多く、決して芯から見捨てられている訳ではない、着物。しかし、それが実際の購入や着用に結びつかないのは何故なのか、現状打破には何が必要なのか、さまざまに語り合ってくださいました。
ぜひご高覧頂き、このページを下敷きに、さらに多くの方々があちこちで対話を始めてくださることを願っています。