MAYA from West End

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*日記は日本語のみで、翻訳はありませんが、時々全文中国語の日記も書きます。
*日記の写真はデジタルカメラと携帯のカメラで撮影したものであり、作品写真ほどのクオリティはないことをご理解下さい。「本気で写真撮る!」と思わないと良い写真が撮れない性質なのです。

*這本日記基本上用日文寫、沒有中文和英文翻譯。可是不定期以中文來寫日記。請隨性來訪。
*日記的相片都用數碼相機或手機相機來攝影的、所拍的相質稍有出入、請諒解。我一直覺得不是認真的心態絕對拍不出好的東西。
© 2011 Maya Nishihata
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延期決定・東博「きもの」展を応援しよう!企画総責任者・小山弓弦葉さんを取材しました 2020/04/03



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本当は、意気揚々のご報告になるはずだったのですが‥
「クロワッサン」での連載「着物の時間」にて、東京国立博物館工芸室長の小山弓弦葉さんを取材しました。
本当なら、来来週の14日から、華々しく始まる予定だった東博の「きもの KIMONO」展。
東博にとって47年ぶり、京博の「花の洛のモード」展からも21年。満を満を満を持しての一大着物展は、新型コロナウイルス感染防止の観点から、本日、延期が発表されました。

開催予定は、未定。でも、中止ではありません。
鎌倉時代から現代まで、日本人がどのような布を美しいと思い、身にまとって来たのか、日本中に散らばる名品が東博に大集合し、一気に通観出来る展覧会が、今年でも、来年でも、必ず開催出来るよう、全国の着物好き、染織好き、日本史、日本文化好きの皆さん、盛り立てていきましょう!
      *
今回の取材では、この大展覧会の陣頭指揮を執る研究員の小山弓弦葉さんに、ご自身の着物個人史をうかがっています。
研究はするけれど、自分自身は着物は着ない、という染織史研究者がほとんどの中、小山さんは「着物が大好き!」という稀有な方。そうじゃなくっちゃ!ですよね。
ご自身の着物愛と、「本当の辻が花」とはどのような布か?というご研究テーマ(私たちが「辻が花」と呼んでいる布は、桃山時代にはそう呼ばれていなかった。別の「本当の辻が花」があるのです!)、そして、今回の展覧会の内容がからみ合った記事になっています。
お家で過ごす時間が増えている今、書店で、ウェブ版で、ぜひご購入いただき、ご高覧頂けたら幸いです。

最後にもう一度。
新型コロナウイルス終息後、「きもの KIMONO」展が必ず開催されますよう!小山さん、東博の皆さん、頑張ってください。全国の着物ファンが待っています!!!

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感染=死。肺の重度基礎疾患持ちを家族に抱えてコロナウイルス下を生きる 2020/03/12



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2か月前、もしも誰かが私に、
「今から2か月後、あなたは深夜、熱湯に或るものを浸し、割り箸しでゆさゆさ揺するようになります。それは何でしょう?」
と質問しても、まったく見当もつかなかったに違いない。
今、私は、深夜にお湯を沸かし、沸騰後、たらいにそそいでその日に使ったマスクを入れ、割り箸でゆさゆさと揺すっている。数10秒揺すったら裏返し、また数10秒揺すったら裏返す。それを数回繰り返す。まるで天麩羅でも揚げているようで笑うしかないが、新型コロナウイルス流行と深刻なマスク不足によって生まれた、新たな日常風景だ。

今、日本のあらゆる街で、いや、もう世界中の街でと言った方がいいのだろう、2カ月前には想像もしなかった風景が日常を侵食し続けている。まるでウイルスのように。
多くの人が不安や緊張を強いられて日々を送っていると思うが、中でも私のそれは普通の方をはるかにはるかに超えるものだと思っている。何故なら、私は、同じ家の中に、肺の重度基礎疾患持ちの母を抱えているからだ。
そう、あらゆる通達や報道で、「重症化しやすい」「死に至ることも」と記される、肺の基礎疾患持ち。母の疾患はその最も高いレベルにある。
今日のブログでは、そのような基礎疾患者を抱える私が何を感じ、思いながら、この新型コロナウイルス下を生きているか、そしてこれからを生きようとしているか、を書いてみたいと思う。

      *

私の母は、15年前に肺癌を患い、右肺の5分の2を切除した。だから普通の人より呼吸を出来るスペースが絶対的に足りていない。更に5年前、癌は左肺へ転移し、現在、投薬治療を行っている。悪いことには約1年半前から、新たに脳の血管の病気を患うようになり、それを押さえるための強い薬も服用している。こういう人が新型コロナウイルスに感染した場合、ほぼ確実に、死に至る。

新型コロナウイルスに関する報道が始まり、重症化する人の特徴が分かって来た時、だから、私は激しいパニックに襲われた。それは何か、目に見えない巨人のような存在に首根っこをぎゅっとつかまれたような、或いは見えない斧のようなもので頭を二つに割られたような、言いようのない恐怖の感覚だった。
母は足が悪く、外に出ることが出来ない。だから、万が一新型コロナウイルスに感染するとしたら、それは、私か父がもたらすものということになる。
自分が、母の、死の原因になるかも知れない!
――そう思い当たった時、私は恐怖に縛りつけられたのだ。

     *

もう世界中の人が理解しているように、今回のウイルスの厄介な点は、感染しても発症までに長い時間がかかるケースが多いことだ。更には症状が出ない人も多く、また、現状、日本では無症状者は検査を受けさせない方針のため(その方針は正しいと思う)、自分が感染しているのかいないのか、確かめる術がない。そして、症状が出ていなくても、感染力は相当に強い。
これらすべてのことは、基礎疾患持ちを家に抱えている者にとって、そう、最悪の条件にあると言って良いだろう。

だから私は今、狂ったように1時間に数回も体温を測り、外出から帰宅後は、通りがかりの人が見たら笑ってしまうくらい熱心に玄関のドアノブを除菌ティッシュで清めてからやっと家に入る(そもそも玄関脇に除菌ティッシュを置いて備えている)。
もちろん即座に手を念入りに洗い、猫が私の顔に自分の顔をすりつけたがるので、顔も一緒に洗っておく。これは、母もしじゅう撫でてかわいがっている猫が、感染の媒介になってしまうことを防ぐためだ。
脱いだ衣類は、洗えるものはすぐ洗濯機に放り込む。ニットやコートなど洗えないものは決まった場所にハンガーで吊るし、スチームアイロンで蒸気消毒をする。もちろん日にも干す(紫外線にはウイルス死滅効果がある)。

外出時にも、トイレや店先のアルコール液などあらゆる機会を見つけて手を清めているし、洗い過ぎてひび割れが出来るとそこからウイルスが入ると聞き、ハンドクリームも必ず塗り込むようにしている。そもそも家を出る前に、本来は顔に吹きつけて使う花粉・ウイルスブロックスプレーIHADAを、手にも吹きつけてウイルスガードしている。

仕事のために電車に乗れば、マスクなしで大声で笑い、話す人が近くにいる時は、即座に違う車両へ移動し、出席者が近距離で座り、資料を回し見することの多い会議に参加する日は、事前にメンバーにメッセージを送り、入室前に必ず手を洗ってもらうよう依頼した(そのうちの何人かが会議中もマスクをしてくれたのを見た時は、涙が出るほどありがたかった)。楽しみに楽しみにしていた菊之助さんの舞台もあきらめ、飲食を伴うお茶の稽古も、流行の鎮静化までは自主的に欠席にしている。
…その他その他、気をつけていることは山ほどある。神経過敏だと笑われてもいい。たった一度の失敗が、油断が、母の死につながるかも知れないのだ。どこの世界に自分の親の死の感染源になりたい人がいるだろうか?

     *

そんな緊張と恐怖の日々が、もう1カ月以上続いている。
そして分かったことは、人間は、極限の精神の緊張を持ちこたえられない、ということだ。
恐らく狂ってしまわないための防御反応なのだろう、20日ほどを過ぎたあたりから、どこかにやけっぱちの気持ちが生まれて来るのを感じた。そして恐怖心はいつしか以前より、鈍く、薄らいでいた。
或いは、こうも言えるのかも知れない。恐怖に心が麻痺してしまった、と。
もちろん、表面的には、なのだろう。胸の奥底には今も真っ黒な恐怖が渦巻いているけれど、それでも、どこかに、狂ったように手を洗う自分を空の上から眺めて笑っているような、もう一人の自分がいることも、感じている。

     *

一体、この陰鬱な緊張の日々は、いつまで続くのだろう?
終息の見通しについては、専門家の間でも意見が分かれているようだ。
徹底的な移動・交流の制限をすれば、1、2カ月ほどで押さえ込める、とする専門家もいるし、事実、台湾やマカオは押さえ込みに成功しているように見える。
一方、今後もこの流行は世界規模で長期化する、或いは、ウイルスは弱体化した後(多くのウイルスは徐々に弱体化していくそうだ)、インフルエンザのような、毎年毎年つき合っていかなければならない常在ウイルスとなる、という考え方もあるようだ。
今のところ誰にも見通せないのは、新型なのだから仕方がないだろう。

もしも1、2カ月の強力な封鎖が有効であるなら、一時的な経済の痛みはともなっても、やはり全国民で協力しなければならない、と考える。
日本経済は内需のみで成り立っている訳ではないから、世界から「安全だ」と認めてもらえない限り、日本人に対する入国制限は解除されず、どこの国にも商談に行けないし、「日本に旅してみよう」というマインドも全世界的に戻って来ないからだ。
「春節需要を逃したら、経済が‥」という最初期のためらいが水際阻止の絶好の機会を奪ったように、どこかの業界に配慮して五月雨式にしていたら、永遠に封じ込めは出来ないし、経済も永遠に回復しない。配慮してもらった業界の人も、結局長く苦しむことになる。誰も傷つかない解決はない、という意識を持たなければならないのだろう。全員が傷つきながら、協力し合うしかない。

一方で、全世界的に長期化が避けられず、しかもこのウイルスの毒性が大して弱体化しない場合には、私のような近親に基礎疾患持ちを抱える人、また、基礎疾患持ちそのものの方は、或る程度生活を変えなければいけなくなるかも知れない――ということまで、考えざるを得ない。
例えば、地下で、窓がなく、小規模。けれど素晴らしい板前さんがいるお料理屋さん、といった店での会食に参加することは難しくなるし、同じような条件の劇場やライブハウスにも、出かけることは難しい。屋内でのスポーツ観戦や換気の悪いスポーツジム、或いは茶の湯での濃茶の回し飲みも不可能になるだろう。

けれど、だからと言って、すべての活動が不可能になる訳でもないように思う。
たとえば茶の湯なら、事前にご亭主に事情をお話しして、自分だけは回し飲みには参加せず、お茶碗の受け渡しだけにする、など、少しやり方を変えれば出来ることも多くあるのではないだろうか。
会食の場所も、他のメンバーに事情を話して、テーブルとテーブルの間にゆったりと距離があり、換気の良い店の窓側の席にしてもらえば良いだけのことだし(事実、私は、先日、そのようなお店でのビジネスランチには参加した)、一方、身近に基礎疾持ちを抱えず、自分自身も元気な人たちは、“狭く、換気は悪くても、味の良い素敵なお店”で楽しく集えばいい。
ただしその後2週間程度は、基礎疾患持ちやその家族、また、高齢者と、至近距離でマスクなしで話すことがないよう配慮するべきだ。

一般的な買い物や、美術館での作品鑑賞は、いわゆる“激込み”状態でなければ誰でも問題ないだろうし、屋外での様々な活動も、至近距離での接近や接触がなければ、何ら問題ないのではないだろうか(ただし帰宅後は必ず手を洗う)。
何もかも制限してしまえば経済そのものが破綻し、それはそれでパンデミックと同等レベルの災厄となってしまうように思える。

もちろん、お店の経営者やイベントの主催者も、これまでと同じ考えでいてはいけないのだろう。
感染は密集状態、且つ、つばや汗が飛び散る環境で起こることがはっきりしているのだから、とにかく何よりも、換気を確保する。「お客様と従業員の安全のために、当店では45分に1回窓を開けて空気を入れ替えます!」としたっていいし、席と席の距離もこれまでより広く取る。1時間に1回備品をアルコール消毒するなど、ありとあらゆる知恵を絞ってそれを顧客にアピールしなければ、結局じり貧になっていくのではないだろうか。

     *

あれこれと書いたが、それは、自分の周囲の人々のSNS上などでの発言を見渡していると、自分が健康体で、かつ、重症化しやすい家族を抱えていない人の群(健康群)と、重症化しやすい人、或いは重症化しやすい近親者を抱えている人の群(重症群)とでは、今回の事態の見え方も、心のあり方も、大きく違っているように思えるからだ。
ざっくばらんに言ってしまえば、健康群の人には、重症群の危機意識は過剰で社会の自由を縛るものに見えているし、重症群の人からは、健康群の人の無防備な行動や発言が非常に無神経に見えている。今後流行が長期化すれば、社会に分断が生まれていくのではないか、と危惧している。

そして、もちろん、そのような事態は最も避けなければいけないだろう。
健康群の人は、上に私が書いたような、重症群の人が抱えている強い恐怖を理解して配慮をもって行動するべきだし、重症群の人は自ら防御を強くして、多少は我慢やあきらめることもあるのは仕方がないとし、社会を縛り過ぎないよう振る舞うべきではないか、と考える。
互いに非難し合ったり、一方の側の声だけが大きくなるようなことは、最も避けるべきだ。どちらかの側が強く委縮し、結局社会は停滞して、全員の経済が苦しくなるだけではないだろうか。互いを理解して、協力し合う。そんなごく当たり前の、成熟した態度が求められていると思う。

もちろん、最も良いのは、特効薬が開発されることだ。伝統的に科学・医学分野に強いこの国で、その先陣を切れたら文句なしにカッコイイのだけど‥と願いつつ、もう一度、今日何十回目かに、体温を測ってみたりする。


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「クロワッサン」連載「着物の時間」にて、歌舞伎俳優中村梅枝夫人、小川素美さんを取材しました 2020/02/13



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マガジンハウス「クロワッサン」の連載「着物の時間」にて、今月は、梨園の若き奥様、中村梅枝夫人の小川素美さんを取材しました。

素美さんの出身は、京都。表千家の宗匠の家に生まれ、四人姉妹の三女でいらっしゃいます。
京都、四人姉妹、お茶の家=着物が日常に‥などとキーワードを並べると、もうそれは『細雪』の世界。うっとりして来ます。
そんな素美さんが梅枝さんと出会い、東京にお嫁に来ることに‥という人生の物語と、着物との関わりをお聞きしています。
たおやかで、でも、芯の強さもお持ちの素美さん。東京に来られてから着物の趣味が少し変わったとのことで、最新のお気に入りのお着物でのご登場です。ぜひご高覧下さい。
そして‥今回の仲介をして頂きました厚子さん、ありがとうございました!
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夏と冬、歌舞伎観劇の日のきもの 2020/01/23



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約一年ほど前、母の介護が始まって以来、きもので出かける回数もぐっと減ってしまったのですが、もちろんきもの愛は冷めることなく、母の体調の隙を見てはきもので外出しています。
久々のきもの日記は、相当前のこととなりますが、昨年8月と、着たてほやほやの先週、夏と冬の歌舞伎観劇の日のコーディネイトを。

まずは先週のきものから。国立劇場での初春歌舞伎に出かけました。
お友だちの厚子さんが主催の「着物で歌舞伎」に参加したもので、公演後、時蔵さんのトークショーと写真撮影も↓
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きものは、光琳水を現代的にアレンジした訪問着。渡辺雪三郎さん作です。まだ元気だった頃の母が気に入って即買いしたものですが、「今日、これ借りるねー!」と出かける前に見せても、認知症のため覚えておらず‥涙。
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↑気を取り直して‥合わせた帯は、大好きな模様「松皮菱」と竹模様を織り出した焦げ茶色地のしゃれ袋帯。西陣の「山勝織物」による手織りです。もう、大好きな雰囲気の帯で、インターネットきもの店の老舗「帯匠洛都」の閉店セールで破格で出ていたので絶対人には渡さない!と鼻息荒く入札。その気迫のためか、無事落札できました(笑)。帯は道明の亀甲組を。
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↑こちらは、石川県小松市の歌舞伎ゆるキャラ「カブッキー」くんと。勧進帳の弁慶をキャラクター化しているのですね。かわいいです。
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↑「着物で歌舞伎」のこの日の参加者全員での記念撮影が、こちら。これだけの人数がきもの姿、という風景はなかなかに圧巻です。国立劇場の中央~花道近くの良席を、きものジャック致しました☆

     *

さて、もう一コーディネイトは、季節をぐーっと巻き戻して、昨夏の歌舞伎座。
ここ数年の八月の人気演目、幸四郎さんと猿之助さんによる「東海道中膝栗毛」を観に出かけました。
この日は、お友だちの島田史子さん主催の歌舞伎鑑賞会「和粋会」に参加して。公演後、美味しい中華を頂いているさなかに、何と幸四郎さんが来て下さるのです。そして、な、何と、くじに当たり、素敵なプレゼントを頂いた上、幸四郎さん、史子さんとのお写真撮影も。きゃー☆
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↑顔がにやけてしまっていますが‥
きものは、白揚げと刺繍で楓の木立をあらわした絽の訪問着。高麗屋さんの定紋にちなみ、花菱の袋帯を合わせました。寄りの写真を撮り忘れてしまい、もっと詳細にお見せ出来ないのが残念。せめて着物と帯を置き撮りしようと思いましたが、悉皆中でした‥

頂いたプレゼントはこちらです↓
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幸四郎さんと史子さんがプロデュースしている「擽紅」という紅。口紅としてはもちろん、薄く取って頬紅としても使える優れた一品です。

きもの好きということらご縁がつながった歌舞伎にゆかりの深いお友だちのお力で、いつもとても良いお席で観劇させて頂いています。厚子さん、史子さん、ありがとうございます!
そして、何より、舞台の上の、実生活とはまるでかけ離れた世界へと心がはばたくことで、毎日のつらいこともパーッと霧が晴れていくようで。今年も何とか時間をみつけて、歌舞伎観劇に出かけたいと思います。もちろんきもので♪

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「婦人画報」2月号にて、「今を生きる、柚木沙弥郎」を取材執筆しました(深澤直人さんとの対談付き) 2020/01/14



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発売中の「婦人画報」2月号にて、97歳にしてなお世界から最新作が待たれるアーティスト、柚木沙弥郎さんの最新作と、その創造力の源泉を探る特集を担当しました。
柚木さんのファンでもある日本を代表する工業デザイナー、深澤直人さんとの対談付きです。

‥‥と、自分で書いていても「これは担当した人、プレッシャーとてつもないな!」と言いたくなる仕事。昨年秋の終わりから冬の初めは、この原稿のことで日々脳が千切れそうになり、心臓はまさにプレッシャーでキリキリしていました。
当初は、「婦人画報」の三人称視点で柚木さんの制作哲学やこれまでの道のりを書いていく‥ということで企画がスタートしたのですが、取材を進め、柚木さんとたくさんのお話をする中で、私が、柚木さんの独特の語り口を具現化しつつ原稿に落とし込むべし、ということに方針変更となり‥かくして呻吟しながら原稿に向かう日々となったのでした。

その成果は、もちろん、「婦人画報」2月号をお手に取ってご高覧頂ければと思います。
戦争で灰色の青春を時代を送り、その後、柳宗悦、芹沢銈介、河井寛次郎らが闊歩する民藝運動に魂を揺さぶられ、染色の道へ。工芸と芸術の相克に深く悩みながら、やがて染色の枠を超え、独自の芸術世界を作り上げて来た柚木さんの長い道のり。その根底にある純粋な情熱。それは深澤さんにも共有されているもので‥‥
‥‥と、創作を生業とする人にも、また、そうではない人にとっても、人が生きることの根源を思索する記事となっています。もちろん、二人の巨人と接した私自身にとっても、来し方行く末についてひたひたと考える大きな機会となりました。写真は、柚木さんを撮り続けている木寺紀雄さん。ぜひご高覧ください。

去年今年 2020/01/06



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新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

毎年、年の瀬に清水寺で発表される「今年の一字」にならってみるならば、昨年の私の漢字は、「介」と「港」だった。
一字には絞り切れない。
「介」は、母の介護。「港」は香港騒乱を表している。
年初より、七十六歳の母の持病と認知症が急激に進行して介護に明け暮れつつ、初夏には香港の激しい抗議活動が始まり、自分の意思を明らかにする必要に迫られた。そして常に友人たちを案じながら半年を送って来た。

思えば、四十代のうちから親の介護をするというのは、日本社会の標準から言えばやや早い方だし、香港の問題は、対岸の火事と言えば言えなくもない。
けれど、見方を変えれば、どちらもすべての日本人に――濃淡の差はあるとしても――影を投げかけている事象であり、おそらくこれからその影がより深まっていく事象でもあるだろう。だから、積極的な見方をすれば、自分は時代の最も先鋭的な部分を歩いているし、経験と思考を先取りして積み重ねている。そう考えることにしている。

もちろん、たとえば戦国時代にも、それからあのアジア太平洋戦争の時代にも、日々の中に小さな楽しみはいくつもあったように、私の毎日にも心嬉しいことは存在している。
美しいものを見ること、深い知的な営みに触れること、解かれていない歴史の事象に思いを馳せること(私は、歴史とは一種の推理小説であると思っている)、そして本当に気の合う人たちとの会話の時を過ごすこと。猫と遊ぶこと。
何より書くことを愛しているから、今年も、頂いた依頼に対して常に自分が最初に定めた限界設定を超えるレベルの原稿を返せるように、また、それとは別に、自分自身のプロジェクトも進めていきたいと思う。

年が終わる頃、今年の一字はどのような字だと感じるだろうか?
未来に対して、天真爛漫な予期は持っていない。淡々と、心を尽くして生きていく。

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クロワッサン連載「着物の時間」にて、女流棋士清水市代六段を取材しました。 2019/12/31



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今年最後のお仕事ご報告です。
マガジンハウス「クロワッサン」での連載「着物の時間」にて、「女王」の称号を持つ棋士、清水市代女流六段を取材しました。
取材場所は、将棋界の聖地、将棋会館。お正月発売の号にふさわしい、紅白の装いでご登場頂いています。
取材前、スタッフの間では、
「対局って究極に頭を使うわけでしょう。スウェット上下とか、最も楽な格好で指したいよねー」
などと話していましたが、棋士の皆さんはそのようなことはないようです。
では、大事な勝負の日の一枚をどんな基準で選ぶのか?勝った日の着物、負けた日の着物、何かゲンを担ぐことはあるのか?興味津々であれこれお聞きしました。ぜひご一読ください。
    *
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今号の「クロワッサン」は、これからの冬本番に嬉しい、あたたかい「健康スープ」の大特集。こちらもぜひご参考ください。
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そして、今年一年、会合に出かけた時、また、FBなどインターネット上で、「原稿読みましたよ」とたくさんのお声がけを頂いたことが大きな励みになりました。中にはまったく知らない方からお声をかけて頂くこともあり、大変嬉しく思っています。
来年も常に全力を尽くして仕事に取り組んでまいります。変わらぬご贔屓をどうぞよろしくお願い申し上げます。

江戸小紋を誂えに、廣瀬染工場へ。 2019/12/29



11月半ばにまたまた母が発作を起こして倒れ、そこから、介護、連載のお仕事、非常に難易度の高い或る大きな雑誌原稿(年明けにお知らせします)、京都取材旅行、和文化イベント裏方仕事…と、この一カ月半余り、忙し過ぎました‥。
しかし、やっと休息の時。年末年始はゆっくりと休めています。
そんな中、昨日は、むふふ、江戸小紋の誂えの相談に、中井の廣瀬雄一さんの工房へとお邪魔しました。
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上の写真の通り、染めの見本や型紙をたくさん見せて頂いた、至福の時。
隣りに座っているのは、私の仕事の相棒、着付け師の奥泉智恵さんです。かれこれもう10年以上のおつき合い。心から信頼している着付け師さんであり、趣味の合う良き友人でもあり。取材・撮影の現場が終わると、そこからいつもお茶に行って、4時間くらいお喋りをして‥撮影よりお喋り時間の方が長いのではないかというくらい(笑)。大体いつも着物と和菓子とお茶の話をしていて、特に着物については、やはり私よりずっと知識も経験もお持ちですから、昨日はアドバイザーとしてついて来て頂きました♡
あ、もちろん、以前誂えた廣瀬さんの小紋を着て行きました。柳縞の模様です↓
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そしてそして、こちらは、千鳥格子模様の型紙(候補の一つ♡)↓
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たくさんの染め見本の、ごく一部↓
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今回の誂えの目的は、帯にとって、“最高の舞台”となる小紋を作ること。
我が家の特殊事情となりますが、祖母が染めた東京紅型の帯が多数ある中、その帯を載せてぱきっとスタイルが決まる柔らかものを、意外と持っていない。グレージュ系の江戸小紋、或いは中形小紋で、そんな舞台を作り出そう、という計画です。
現在、頭の中は何型かに絞られつつあり…しかし、日頃非常にきっぱりとした性格ながら、何故か買い物は非常に優柔不断のため、年末年始、しばし悩むことになりそうです。何て幸せな悩みでしょうか♪

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クロワッサン「着物の時間」にて、春風亭昇太さんを取材しました。 2019/12/17



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クロワッサンの連載「着物の時間」にて、落語家の春風亭昇太さんの着物物語を取材しました。
昇太さんと言えば、落語が当代一流であるのはもちろんのこと、ヴィンテージカーのコレクターであり、歴史学者も顔負けなほど、お城や戦国時代史に詳しいことで知られる方。そのあふれる知性が着物の選択にどんな風に反映されているのかしら、とお会いするのが楽しみでした。
そして、伺ったお話の内容は‥もちろん、記事で読んで頂きたいのですが、やはり思った以上に、さらっと軽いようでいて芸人の矜持に触れる深い内容をお話し頂きました。
とても心に残る取材。ぜひ誌面でご高覧頂ければと思います♪

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「婦人画報」1月号にて、遠州流茶道お家元にお話を伺いました。 2019/12/12



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発売中の「婦人画報」1月号にて、遠州流茶道お家元、小堀宗実宗匠を取材しました。
1月号では「新時代のおせち」と題したおせち料理の大特集が組まれており、その中の1ページとなります。

お話を伺ったのは、遠州流の“新年の点心”について。
毎年、お茶を嗜む人は、1月は初釜で大忙しに過ごしますが、遠州流さんでは初釜のことを“点て初”と仰います。そしてこの点て初の際にお家元が供される点心が、とてもとても評判なのです。
もちろん、どちらのお流儀の初釜でも点心が振る舞われ、それは新年らしくおせちの献立をベースとしたものとなります。小堀お家元の点心もこの点は変わらないのですが、そこに遠州流ならではの“綺麗さび”の美意識が散りばめられているところに、何とも言えない目の楽しさと心の楽しさがあって‥‥え、それはどういうものですか?って‥もちろん、記事でお読み下さいませ♪

今回の取材・撮影では、毎年点て初めの点心を担当されている神楽坂「小室」ご主人に本番と同様の調理をお願いし、お家元、そして奥様にもお出で頂いて、実際に一点一点ご説明を頂きました。
実は私は、一昨年、やはり「婦人画報」の企画でお家元を取材させて頂いて以来、何度かお見かけしたり近くでお話を聞く機会があり、もう、――こんなミーハーな言葉で表現するのもおこがましいのですが――お家元と奥様の大ファンでありまして‥‥
と言うのも、お二人とも、厳しい茶の道の鍛錬と日本文化史への深いご見識をお持ちでありながら、でも、とても温かくさわやかで、広々とした方々だからなのです。本当に憧れております。今回の取材・撮影も、笑いが絶えないような本当に楽しい時間となり、今、こうしてページを見ていてもその時の明るい気持ちがよみがえって来るようです。ぜひ皆様ご覧ください。
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「婦人画報」1月号は、「新時代のおせち」特集に加え、新天皇皇后陛下のこれまでの道のりを綴る総力特集や、日本一の美少年・市川染五郎さんの特集、ブータンと日本、仏教と工業技術の静かに熱い交流の物語、武者小路千家若宗匠のご結婚記念茶会と結婚式のレポートも、興味津々!そして別冊付録は「お祝いの和菓子」。きゃー!
充実のラインナップの「婦人画報」1月号、皆様、ぜひ書店で、電子書籍で、お買い求めくださいませ。
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