MAYA from West End

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*日記は日本語のみで、翻訳はありませんが、時々全文中国語の日記も書きます。
*日記の写真はデジタルカメラと携帯のカメラで撮影したものであり、作品写真ほどのクオリティはないことをご理解下さい。「本気で写真撮る!」と思わないと良い写真が撮れない性質なのです。

*這本日記基本上用日文寫、沒有中文和英文翻譯。可是不定期以中文來寫日記。請隨性來訪。
*日記的相片都用數碼相機或手機相機來攝影的、所拍的相質稍有出入、請諒解。我一直覺得不是認真的心態絕對拍不出好的東西。
© 2011 Maya Nishihata
All Rights Reserved.

「クロワッサン」誌にて、モデルのはなさんの着物の時間を取材しました。 2018/06/06



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マガジンハウス「クロワッサン」の連載「着物の時間」にて、今号はモデルのはなさんを取材しました。
たぶん、はなさんのことを嫌いな女性っていないのではないかと思うくらい、全範囲に同性好感度の高いはなさんが、この数年、お茶や着物を楽しんでいる‥ということで、早速お話を伺いに行きました。
撮影場所は、はなさんのホームグラウンドである横浜。お召しのお着物は、とてもおしゃれな人だったというおばあさまから伝わったものです。

はなさんとは、実は同時期に上智大学に在学していたので、取材中は思い出話にも花が咲き、「ほら、あの、いつもアキと一緒にいた、すごく性格のいい日本男児っぽいあの男の子の名前、何だっけー思い出せないー!」などと盛り上がったのでしたが‥名前は、ジュンくんですよー、はなさん!(その後、思い出しました)
皆様、ぜひご覧くださいませ。
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今号の特集は「花と緑 やすらぎをつくる。」と、庭づくりの特集で、こちらも必見。ベランダガーデニングのノウハウも紹介されています*

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畠山記念館にて、不昧公展を。 2018/06/01



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松平不昧公没後二百年の今年。
東京では二つの大型企画展が開催され、その事跡を体系的にたどることが出来ます。
先日、三井記念美術館の不昧公展を鑑賞したのに引き続き、今日は畠山記念館へ。二つの展示を通じて、不昧公の偉大さをより深く理解することが出来、ただただ沈思黙考。
…が、しかし甘いものは決して素通り出来ない私、「お菓子付き」の言葉に惹かれ、黙考は黙考として館内茶室で頂けるお茶はしっかりと頂きました。松江「桂月堂」のお菓子に舌鼓を打ち、またかの地に行きたくなります。

そして…実は織部が大の苦手なのですが、不昧公好みの菊香合には深く魅了されてしまった今日なのでした…。

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クロワッサン「着物の時間」にて、北翔海莉さんの着物物語を取材しました。 2018/05/09



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またもや日々ばたばたしていて、書店に並ぶのはあと1日となってしまいましたが、マガジンハウス「クロワッサン」の連載「着物の時間」にて、元宝塚トップスターで現在は女優として活躍されている北翔海莉さんを取材しました。
宝塚時代から武士の立ち回りを演じることがとても多かったという北翔さんの「サムライ魂」、そして着物との関わりについて語って頂いています。
どうぞご高覧下さい。


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きものde自動車免許 2018/05/07



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連休明け、自動車運転免許証の更新に行って来ました。
たぶん脳に何か穴が開いているんじゃないかと思うくらい左側の車体感覚が著しく悪く、いつか必ず重大事故を起こす…と三十歳頃に自覚して以来のペーパードライバーなのですが、人生何が起こるか分からない。いつの日か、田舎の誰も通らない広い道を何か物を運搬するために車を走らせる日が来るかも知れない…という千万分の一の機会のために、律儀に更新を続けています。

前回からは、きもので写真を撮ることに。
これは、更新センターへ来ている方々に向け、きもので免許だって何だってたいていのことは出来るんですよー、とさりげなくアピールする私なりの運動のつもり。
大雨の予報のため、雨に強い大島で出かけました。

講習が面倒、嫌いという方も多いかと思いますが、私は、様々な事故事例の紹介ビデオにギリシャ悲劇的な劇性を感じ、いつもしみじみと鑑賞しています。
狭い講習室内で、隣りの女性がアスペルガー症候群気味なのか、一時もじっとしていられずもぞもぞと動き続けるのがきつかったのですが…

それでも、昔は威張りくさった係員さんも多かったけれど、今は皆さんとても親切。きものは良いですね~私も着付け習います、と言ってもらえてほっこり。
様々な人生が一瞬交差して今日も一枚一枚免許証が発行されていくのですね。

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「リシェス」誌にて、ロックミュージシャンMIYAVIさんの難民支援活動について取材しました。 2018/04/27



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昨日に引き続き、発売中の「リシェス」23号にて担当したページのご紹介です。
毎号、注目の慈善活動をレポートする「CHARITY」コラムのページで、ギタリストのMIYAVIさんを取材しました。
三味線の奏法を採り入れたギタープレイで知られるMIYAVIさん。この度、国連難民高等弁務官事務所(UNCHR)親善大使に就任されました。これまでに、シリア難民キャンプなど複数の難民キャンプを訪れ、また、アフガニスタン難民から世界的なラップスターにはばたいたSonitaさんと共作するなど、積極的に難民支援活動に取り組んで来た姿勢が評価されたものです。
日本を飛び越え世界中にファンを持ち、音楽活動に専心することで十分にクールな人生を送っていたたはずのMIYAVIさんが、何故、難民支援活動に取り組むようになったのか?そしてそれが彼の音楽にどんな影響を与えているのか?
日本とアメリカを行き来する多忙な日々の中、電話インタビューをさせて頂き、大変誠実にお話をして頂きました。直接に聞くMIYAVIさんの声はさすがロックスターだけあって凛としてセクシーで、実は声フェチ気味の私は、役得が嬉しかったお仕事でもあります☆
どうぞご高覧ください。


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ハースト婦人画報社「リシェス」誌ハイエンドホテル特集にて、森トラスト・伊達美和子社長を取材しました。 2018/04/26



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またもやお知らせが大変遅くなってしまったのですが、発売中のハースト婦人画報社「リシェス」23号、“ハイエンドホテルの未来”特集にて、森トラストの伊達美和子社長をインタビューしました。
「リシェス」は、日本では数少ない、超富裕層をターゲットにした季刊誌。
超富裕層と、その階層を固定再生産するグローバルな社会構造への批判は一まず措くとして、現実に存在している、ビジネスターゲットとしては“おいしい”この階層を、日本市場が今のところ上手く取り込めていないことは事実だと思います。
森トラスト社長の伊達氏は、この、我が国不得手の分野に果敢に取り込んでいるビジネスリーダーの一人。しかもいわゆる“女だてら”にホテル業という巨大な資金が動く事業を仕切っている方であり、ぜひ会ってみたい人物でした。
多忙を極めておられる中、明晰にビジョンを語ってくださった伊達さん。強いカリスマ性に満ちた方であり、日本にもこんなパワーウーマンがいらっしゃるのだな、と大変眩しく頼もしい思いがいたしました。
本当は現在の倍、或いは四倍ほどのページがほしい内容を語ってくださったのですが、ページ割りの都合で少ないページ数なのが残念です。ぜひご高覧頂ければ幸いです。
また、今号のホテル特集では、私は他にも、日本のパワーエリートの方々のホテルライフを伺うコラムページを担当しています。そちらも併せてご高覧下さい。
      *
そしてそして、同号の「リシェス」では、打って変わってロックスターのインタビューも担当いたしました。こちらは明日ご紹介致します。楽しみにお待ち下さい☆


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神楽坂で小さなきものの会を始めました 2018/04/10



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先週末、神楽坂にて、きものについての小さな勉強会を開きました。
「神楽坂きもの文化塾」というこの会は、上野池之端「道明」の当主夫人で服飾史研究家の道明三保子先生と、「美しいキモノ」で長年染織の現場の取材をされ、今はフリーランスで活動されている富澤輝実子先生、そして私、西端の三人で主宰しています。道明先生が塾長で、私はもちろん平の事務方であります☆

「道明」は長年、池之端で組紐の教室を開いていますが、神楽坂にも分校的な教室があり、その教室が空いている時間帯を使い、二カ月に一度ほどのペースできものときものにまつわる様々な物事を学んだりワイワイと話し合ったりする場を作ったらどうだろう‥そんな話が三人で食事をしている時に何となく話題に上り、あれこれとプランを練った後、実現の運びとなりました。
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第一回目となった今回のテーマは、「まるごと結城紬」。
これまでに20回近く!結城での現地取材をしている富澤先生が、紬って何?という基本のきから、現地に足を運び様々な人脈をお持ちだからこそ知り得た生産体制の裏事情のようなディープなお話、また、手織りの結城と機械(動力織機)の結城の見分け方と着分け方(決して機械で織った結城が悪いものだという訳ではないのです)といった深い知識まで、充実の講義となりました。
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座学の後は、富澤先生と道明先生がお持ちくださった結城と結城縮みを実際に触って頂き、布の感触を覚えて頂く時間。
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また、開催前に、お手持ちの結城や、結城かな?と疑問の着物や端切れを持って来ていただくよう呼びかけていましたので、そちらを富澤先生に見て頂く“鑑定タイム”も楽しみました。
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毎回、神楽坂周辺の和洋アジアスイーツでお八つタイム♪も、私たち三人がぜひ実現したかったこと。
一回目の今回は、飯田橋「萬年堂」の「御目出糖」を。東京友禅作家、着付け師、和裁士、きもの店経営といったきもの業界人の方からきもの愛好家、初心者の方まで、小さな教室ですので十人ほどで、和気藹々と過ごした2時間半となりました。
        *
「神楽坂きもの文化塾」は、今後も長くゆっくりと、小さく、でも深く掘り下げた内容で続けてゆく予定です。お代は頂きますが、ごくリーズナブルに。塩沢や大島など各地の紬、絹糸の話、組紐(帯締め)の種類と歴史、シルクロードを通じた布や模様の伝播の歴史、髪型講座、ワンポイント着付け講座、みんなでワイワイ帯と帯締めコーディネート茶話会(道明の帯締めを使って!)‥などなど、きもの愛に満ちた内容をお送りする予定です。
ご興味のある方はご案内状をお送りしますのでご連絡ください。ただし、営利宣伝目的や、自分が自分がと質問時間や懇談時間の大半を自分の話に使ってしまうような自己愛丸出しの方は、ご遠慮いただきますよう。なごやかでさわやかな時間となるよう、事務長の西端が厳しく目を光らせております☆

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「傘寿まり子」で話題、漫画家おざわゆきさんの「着物の時間」を取材しました。 2018/04/02



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マガジンハウス「クロワッサン」で毎月後半の回を担当している「着物の時間」、今月は、漫画家のおざわゆきさんの着物物語を取材しました。

おざわさんといえば、現在連載中の「傘寿まり子」が大きな話題を呼んでいます。
主人公のまり子は、八十歳。傘寿を過ぎ、息子や孫に囲まれて余生をのんびりと暮らす‥はずが、訳あって家出。八十にして新たな人生を生き直す、という新しい切り口の物語です。高齢化社会まっただ中のこの国で、話題をさらうのも当然でしょう。

そんなおざわさんが大の着物好きだという噂をキャッチし、今回の取材となったのですが、「八十歳の波瀾万丈」を描こうと思いつくなんて、どんな漫画家さんなのだろう?もしかしてとても気難しかったり、はたまたぶっ飛んだ方なのかしら…
‥と、お会いする前は実はこわごわだったのですが、意外にもほんわかとやさしい方で、そのやわらかい当たりで人生を行き交う人々とほわほわとお喋りを交わしながらしっかりと社会に萌芽する新しい動きをとらえていらっしゃるのだと感じました。素晴らしいことですね。

そんなおざわさんのお好みは、「NEO着物」「モダン着物」と言われるような、新しいタイプの着物スタイル。
記事中では、着始めた当初はオーソドックスな紬や小紋をお召しだったこと、そこからどんな風に現在のモダン着物好みへと変遷していったのか、三十代、四十代、五十代、と誰しも年齢を経て好みや似合う着物が変わって行く中で、今、このスタイルが気分いい、という心の動きを語ってくださっています。
ぜひご購読ください!
    *
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今号の「クロワッサン」は収納特集です。片づけアドバイザーやお洒落雑貨店店主さんなどがたくさんの収納の知恵を披露。早速私も一つ取り入れてみようと思うアイディアを見つけました。
こちらもぜひご高覧ください♪

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お花見嫌い 2018/03/25



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花見というものがどうも好きになれない。
もともとばか騒ぎが好きではないこともあるけれど、ほとんど白に近いくらいごく淡い色をつけて咲くあのはかない花の姿を、ただ静かに眺められれば十分幸福だと思うのだ。
もちろん、ごく親しい人と、花の下を静かに歩く花見なら好ましい。けれど歌や踊りや酔って大声を出しどうでもいい冗談を飛ばし合うことが、何故必要なのかと思ってしまう。ある時代々木公園の花見に呼ばれ、トランスやらダブやらが拡声され酔ってしゃがみ込む老若男女のみにくい姿をつくづくと眺め、金輪際二度と一生、大人数の花見には参加しないと胸に誓った。

‥そんな訳で、毎年桜の花はひっそりと慈しんでいる。
我が家の庭にも小さな桜の木があるし、近所に穴場中の穴場と言える公園があって、そこを晴れた日の午後にゆっくりと散歩する。長方形のその公園には見事な桜の木が十本ほど等間隔に植わっていて、近所の人がぽつぽつとやって来てはベンチに座り、深呼吸するように桜を眺め、やがてそれぞれの家にひっそりと帰って行く。
たぶんそこへ来る人はみな私と同じように花見のばか騒ぎを好きになれない人たちで、この大切な場所を誰にも教えたりはしないから、いつまでも好ましい静けさが守られているのだろう。
こうしてまた桜の季節がやって来た。ひねくれ者にはひねくれ者の小さな春が、今年も満開に花をつけている。


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着物の“伝統”はどこまで伝統か?――新創刊の和文化雑誌「ぶ 江戸かぶく現代」に論稿を寄稿しました 2018/03/15



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男子こそ、振袖を着るべきである。何故ならそれが日本の「伝統」であるから――
そんな挑発的なメッセージを冒頭に置いた血染め固めの盃討ち入り果たし状のような、けれど熱いラブレターのような三千字ほどの論稿を、新創刊の雑誌に発表しました。
タイトルは、「着物永久進化論宣言」。
着物を堅苦しく、難しく、いやにごてごてとそして神々しく祭壇にまつり上げてきた「着物、かくあるべし」という「着物の伝統」の虚偽を、「振袖」という、今年ことに社会問題とさえなった一形態を軸に、確実な歴史資料に基づきながら帯をほどき、上前をはだき、襦袢を脱がすようにして暴きたて、その結果裸になった彼女=“着物の本当の愛し方”を、公開ラブレターのようにして書いた論稿です。
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発表の場となった雑誌の名は、「ぶ 江戸かぶく現代」(年1回刊行)。
「江戸かぶく現代」は副題で、純粋な誌名は「ぶ」。取次や書店さんからは「誤植でしょうか?」と問い合わせが相次いでいるという、この一見ふざけたような雑誌のページを繰れば、裏千家の若き宗匠がデコトラで囲まれた狭小空間=茶室で運転手さんに一服を差し上げ‥↓
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江戸時代末期の国民的集団ヒステリー「ええじゃないか」の再来とみまごうライブ風景写真と、その仕掛け人であるパンクバンド「切腹ピストルズ」のインタビューが掲載され‥↓
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一方で、日本服飾史の第一人者、武蔵大学教授・丸山伸彦先生のロングインタビューが展開され‥↓
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舞踊と武術。日本の正統パフォーミングアーツに新解釈を繰り広げる若き表現者たち(花柳凛、源光士郎ほか)↓
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二十歳の新鋭フォトグラファー・零による、振袖新時代を告げる“ネオ振袖”のファッションストーリーのみずみずしさに胸が震えます。(私の論稿はこの組み写真の対として掲載されています)↓
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その他にも書きつくせないほどの才能たちが表現と思想とをぶつけ合ったこの空間に、名を連ねられて良かった、と、今、心から思います。
何故なら、ここに集った人々は皆、頭がちぎれそうなほどに「日本」とは何か、「伝統文化とは何か」を思考し、そして胸が破けそうにそれらを愛しているから。そしてそこに新しい命を吹き込む者であろうとしているから。そう、誌面中、私が最も好んでいるこの写真のように‥↓
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強いエネルギーに満ちたこの雑誌を作り上げたのは、フォトグラファーであり、編集者である、腰塚光晃さん。
その背後で、中目黒でカッティングエッジな着物店「kapuki」を営むスタイリスト・コシヅカレイコさん(そう、腰塚夫人でもあります)とkapukiスタッフの藤井千晶さんが、編集部員として腰塚さんを支えました。
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(↑先日開かれた打ち上げ会で皆様と。腰塚さんは、写真右上の眼鏡の男性。レイコさんはそのお隣り。藤井千秋さんは左下の写真でしゃがんでいる女性です。
着物の男性お二人は、紋章師の波戸場承龍・耀次さん親子。紋章師とは、着物の背中などに家紋を描く職人で、お二人は大正時代からのその家業に加え、家紋をスタッズで表すなど、デザインの領域に踏み込んで快進撃を続けていらっしゃいます。「ぶ」ではP62-63にステッカー化した家紋が登場しているので要注目。
写真左中で日の丸のセーターを着ているのは、販売元であるオークラ出版の営業、長島さん。営業特攻隊として各書店に切り込んで行く根性を語ってくださり、西端、惚れました。そして写真右下では、丸山先生と)

「ぶ」は、先週より、紀伊国屋書店新宿本店、代官山・中目黒・銀座・阪急梅田の蔦屋書店、丸善丸の内本店に並んだほか、amazonでの購入、全国各書店での注文取り寄せももちろん可能です。ぜひ皆様、私たちのこの挑戦をご自分の目でご覧になり、そしてともに思考して頂けたらと切に願います。

最後に一言私信を。
15年以上前、まだ会社員だった私が当時全盛のmixiに思いつくまま文章を書き散らしていた頃から、私の文章が好きだと言って応援をくださって来た皆様へ、そして新たに好きだと言って応援に加わってくださっている皆様へ。
今では文筆業で何とか生計を立てている私ですが、それでも、その都度媒体に合わせ自分の文体を調整していることがほとんどであることは、皆様にもご理解頂いているかと思います。けれど、この「着物永久進化論宣言」こそは、100%、私、西端真矢の文体で書かれた文章です。そのことを、最後に、愛を込めてお知らせしながら、この論稿の冒頭文章に戻り告知を締めくくりたいと思います。

男子こそ、振袖を着るべきである。
――そう主張したら、あなたは笑うだろうか。
この男子とは、みずみずしい黒髪に切れ長の瞳、小鹿のように敏捷で正義を愛する白皙の美少年。彼らこそ振袖を着るのに最もふさわしい。
――そう言ったら、あなたは眉をひそめるだろうか。
けれど…

「着物永久進化論宣言」、そして「ぶ 江戸かぶく現代」を、ぜひご高覧頂ければ幸いです。


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