MAYA from West End

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*日記は日本語のみで、翻訳はありませんが、時々全文中国語の日記も書きます。
*日記の写真はデジタルカメラと携帯のカメラで撮影したものであり、作品写真ほどのクオリティはないことをご理解下さい。「本気で写真撮る!」と思わないと良い写真が撮れない性質なのです。

*這本日記基本上用日文寫、沒有中文和英文翻譯。可是不定期以中文來寫日記。請隨性來訪。
*日記的相片都用數碼相機或手機相機來攝影的、所拍的相質稍有出入、請諒解。我一直覺得不是認真的心態絕對拍不出好的東西。
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「美しいキモノ」冬号にて、「『わろてんか』と大阪商家のきもの文化」企画を担当しました 2017/12/11



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発売中の「美しいキモノ」冬号にて、「『わろてんか』と大阪商家のきもの文化」というテーマで、8ページを担当いたしました。
現在好評放送中のNHK連続朝ドラマ、「わろてんか」。
吉本興業創業者の吉本せいをモデルに、大阪から全国へ、一代で笑いの王国を築いた女性の物語ですが、このドラマをきもの専門誌らしく、衣服や生活文化を中心に見ていこうという企画です。
まずは4ページ、主演の葵わかなさんが登場の「主演女優インタビュー」、衣装で見る名場面紹介をお届け。忙しい収録の合間を縫って撮影・取材にご協力頂いたわかなさんの、愛らしい振袖姿と主演にかける意気込みをご高覧下さい。

そして次ページからは、大阪歴史博物館の中野朋子学芸員に取材するなどして、明治から昭和戦前までの「大阪の商家のきものスタイル」を探りました。
関西出身の方、また、戦前の大阪を描いた小説やドラマがお好きな方は、「ごりょんさん」という言葉を耳にされたことがあると思います。
標準語で言えば、「女将さん」。中規模以上の商店の店主夫人で、夫ともに経営を内側から、時には表にも立って支える女性を指す語です。主婦であり、キャリアウーマンでもある「ごりょんさん」という独特の存在は、では、どんなきもの姿で日々を過ごしていたのか?どこで買い物し、どんな色や柄を好んだのか?「ごりょんさんのきものスタイル」に着目して掘り下げました。
これまでこの角度からごりょんさんを採り上げた研究・記事はほとんどなく、面白い読み物になっていると思います。ぜひご高覧頂ければ幸いです。

更にもう一つ。冒頭で触れた吉本せいは、そんな大阪のごりょんさんの伝統のにおいて、自ら社長となり、新しい産業を創造した特に型破りの女傑。そのせいの生涯ときものスタイルについても、吉本興業のご協力を頂き、実際の遺品を交えながらたどっています。

全8ページ、西端、大阪出張・入魂で取り組んだ企画です。ゼヒご高覧ください!

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丹後より、帯揚げ届く(相当かわいい♪) 2017/12/08



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一足早く、かわいい箱に入ったお年玉が届きました。
先月の丹後旅行で染め体験をした、小林染工房。その後蒸しなどの作業をして頂いていましたが、昨日、完成品の帯揚げが送られて来たのです!
工房で染めていた時は一段濃いブルーグリーン色だったものが、小林さんから現場で教えられていた通り、後処理を終えるとやや淡くなり、希望の「青磁色」に。企図していた「青磁色×渋過ぎないグレー」の帯揚げに仕上がり、もーーー大満足です。
この色に決めるまで、薄紫×山吹色?鶸色×焦げ茶?などなど悩み過ぎて小林さんに事前に希望の色をお伝えしておかなければいけないのに決めることが出来ず、ようやく出発前日の夜にメール送りした…ほど悩んだかいがありました。
しけ引きによる細縞(生地の地紋が横縞のため、光の加減によっては格子にも見える)×太縞の組み合わせも、かなりおしゃれではないでしょうか☆

このグレーの縞は、実際に帯枕にかぶせて胸の前まで回すと、ちょうど左右の胸の下あたりに来るよう、位置を決めて染めました。一緒に旅したお仲間に協力してもらい、しっかりとメジャーで計測した成果。実際にきものコーディネートの中に入れると、相当おしゃれな見え方になるはず。うん、商品化したらきっと売れると思う!小林さん、この色、この柄の組み合わせで制作してもOKですが、マージンは10パーセントでお願いしまーす笑
…と、冗談はさておき、さてさて、どんなコーディネイトで着こなすか?一緒に染め体験をしたみんなで各自の帯揚げ披露の新年会をするという話もあり、まだまだ丹後旅行のウキウキが続いています♪

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「クロワッサン」誌にて劇団☆新感線・高田聖子さんの"着物の時間"を取材しました。 2017/12/04



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「クロワッサン」誌で毎月担当している連載「着物の時間」、今月は、この方です。高田聖子さん!
劇団☆新感線の看板女優として多くの演劇ファンを魅了し、昨年は紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。現在は新感線の「髑髏城の七人 上弦の月」に出演中なので、足しげく劇場へ通っていらっしゃる方も多いかと思います。

そんな高田さんが、昨年逝去された、法隆寺第128世住職のお嬢さんだ‥ということも、演劇ファンの間では有名でしょうか。由緒ある古寺、そして奈良という土地に生まれ育った高田さんにとって、あまりにも身近であるがゆえに敬遠の対象だった、着物。その着物と20年以上の間をかけて、一歩ずつ仲良しになって行った歩み寄りの道のりを、今回の取材でお話し頂きました。
お召しのお着物も帯も素晴らしい逸品です。ぜひご高覧下さい!

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織りと染めの工房をめぐる丹後旅行記~~2泊3日着物着回しコーデ付き 2017/11/30



先週、2泊3日の旅程で丹後を訪ねていました。丹後と言えば、この季節「蟹!」を思い浮かべる方が多いと思うのですが、着物好きの脳裏に真っ先に浮かぶのは“丹後ちりめん”です。最も一般的な着物の素材であるちりめんを、丹後の人々は江戸時代から織り続けて来ました。
今回は、東京から、東京友禅の模様師(着物や帯の図案を描き、染めも行う職人さんのこと)二名、和裁士一名、着物愛好家四名、そして染織分野の取材をすることの多い文筆業の私‥という全員女性八人、着物愛にあふれたメンバーで旅することとなりました。

90年代、バブルの頃までは、ガチャンと織機を動かすと千両万両のお金が入る、ということで“ガチャマン”という言葉があったほどに景気の良かった丹後。着物の衰退とともに現在では生産量も激減してしまっていますが、それでも踏ん張っている織元もあります。また、ちりめん以外にも、織り・染めの個性的な工房が幾つもあるということで、蟹も楽しみにしつつ、見学ツアーに出かけたのでした。

草木染め紬工房「登喜蔵」へ

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最初に訪ねたのは、草木染・ずりだし糸の紬工房「登喜蔵」さんです。
こちらの工房を営んでいるのは、佐橘時男さんと朝子さんのご夫婦。実は佐橘家は代々ちりめんの白生地問屋を営んでいた名門で、その反物は「千總」だけにおろされていた…というのですから品質の高さがうかがわれます。
その当代である時男さんと朝子さんが家業を閉じ、心の導くままに糸と布に取り組んで生まれたのが、現在の「登喜蔵」の織物です。
「ずりだし」とは、繭から直接糸を取る方法で、一旦真綿にして取る方法や座繰り方式よりも、更にプリミティブな方法と言えるかと思います。更に「登喜蔵」さんが面白いのは、繭自体を染めてから糸を取っているということ。繭の外側にあった糸と奥の糸では染料の浸透度が違うため、糸自体に濃淡が生まれます。その味を活かした織物を作っていらっしゃる訳です。
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染料はすべて自然の草木染。今回現地に行ってみて分かったのですが、丹後と言うと日本海を思い浮かべがちですが、上の写真のように多くの山に囲まれている土地なのだなということ。その山や野に自生する草木の、最も良い色が出る時期を見きわめながら、「登喜蔵」さんの染料は作られています。
その色合いも風合いも、ご夫婦の生き方そのもののように、一つも無理のないおだやかでふっくらとしたもの。一枚目の写真、また下記のページにも作品や糸がたくさん載っていますので、ぜひご覧ください。
https://www.diners.co.jp/ja/magazine/s00348/

登喜蔵さんのホームページはこちらです
https://tokizo.jimdo.com/


縫い取りちりめんの「柴田織物」へ

二箇所目に訪れたのは、「柴田織物」さん。手織りの機のかたんという音が耳に優しかった「登喜蔵」さんから一転、こちらは、ガチャンガチャンガチャンというすさまじい音量とスピードで巨大な織機が動いています。
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上の写真がその機械を撮影したものですが、緯糸(よこいと)の動きがあまりにも速過ぎて、線のように写っていることがお分かり頂けると思います。
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こちらの写真は経糸(たていと)に寄ったもの。着物一反につき、1500本以上の経糸が通ります。
ここでは、丹後ちりめんの中でも「縫い取りちりめん」と呼ばれ、まるで染めで絵を描いたように複雑な模様を織り出したちりめん生地を織っています。主に色留袖として使われてることが多く、下記の「柴田織物」さんのホームページから作品例を見られるのでご覧ください↓
http://www.shibata-orimono.com/c03/

これらはほんの一例で、模様部分の色を変えることも出来るし、このページでは白地に模様が載っていますが、例えば地の色を紫色に変えれば全く見え方は変わって来ます。また、完全なオリジナルな一点ものの柄を織ることも可能とのこと。下の写真は、色留の下絵の紙を当てて説明してくれている社長の柴田祐史さん。相撲の化粧まわしではないですよwこんな風に裾にリンパ模様の入った色留袖、とても格式が合って素敵ですね。紫や深緑色の地色、或いはベージュなども素敵かも。一枚持ちたいものです↓
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「柴田織物」さんではほかに、紋意匠生地も織っています。色無地の生地となるものですね。また、この日は、京都の有名織元からの注文で織っているという袋帯も見せて頂きました。こちらでしか出来ない複雑な織物を織る技術があるため、注文が来るのですね。市場に並ぶ時はその織元の名前となりますが(柄や織り方の指定はあくまで織元が行っているため)、実際に織っているのは「柴田織物」さんという訳です。
更に感銘を受けたのは、先日、パリコレに参加しているフランスの有名メゾンのデザイナーが直接「柴田織物」さんを訪ねに来た、というお話。やはりここでしか出来ない織りがあるということで、次のパリコレ用の生地を注文して行ったのだそうです。「柴田織物」さんの優れた技術が世界に認められている、ということですね。嬉しくなるお話でした♪

日本海の海の幸で懇親会

この日は「守源旅館」に宿泊。とても雰囲気のある素敵な旅館です。
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夕食は、佐橘さんご夫妻、柴田さん、そして翌日訪れる予定の「小林染工房」の小林知久佐さん、「遊絲舎」の小石原充保さんも加わって懇親会。蟹をはじめ、丹後の海の幸の鍋に舌鼓を打ちました♡
蟹ももちろん美味しいのですが、丹後では沿岸でぶりの養殖が盛んで、絶品です。皆様も丹後旅行の際には、ぶりを、ぜひ。

「小林染工房」で帯揚げ染め体験

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丹後二日目は、朝から「小林染工房」へ。
http://kobayashisomekoubou.jp/

着物の世界で「引き染め」と呼ばれる、刷毛による無地染め。また、「しけ引き」と呼ばれる、ぎざぎざにカットした刷毛で縞を引く染めの専門工房です。
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「着物サローネ」100体コーデの人気投票で3年連続1位獲得、メジャー雑誌で特集が組まれるなど、こちらの工房の存在は着物好きの間でかなり知られて来ているかと思います。最近では、丹後ちりめんを坂東玉三郎さんのお好みの色で染めた「玉三郎好み」色無地シリーズ150色の染めも担当。
そんな売れっ子小林さんに指導をして頂き、帯揚げを染めてしまおう!という贅沢過ぎる企画。何しろ今回の旅のメンバー全員が着物好きですので、まなじりを決して臨みました。
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↑ご覧下さい、私の雄姿。一心不乱です。小林師匠がお茶目をしていることにも全く気付いておりませんでした(≧▽≦)
この日、青磁色×明るい鼠色の取り合わせで染めたいと小林さんに染料を用意頂いていて、当初は、青磁色は引き染め(=無地)にして、結んだ時にちょうど胸の下辺りに来る場所に鼠色のやや太めの縞が入るよう染める予定だったのですが‥先に染めた人のしけ引きの様子を見ていると「やっぱりしけ引きがいい!」…青磁色の格子×鼠色の太縞、に変更となりました。するとそこで小林師匠の一言。
「地紋に横縞が入ってるから、横縞は入れなくてもいいかも知れない」
え?どういうこと?しかし、染め始めると分かりました。染料が乗って来ると、じんわりと地紋の横縞にも当然部分部分染料が乗ったことになり、描かずして横縞が入っているように見えるのです。さすがのアドバイスでした☆
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終了後は、一人一人、小林さんお手製の「弟子証明書」を頂けます。帯揚げはこの後、小林さんが蒸しなど後処理をしてくださり、年明けに届けられます。染料の色はもう少し淡くなるとのことで、正に青磁色になるのかと。届くのが本当に楽しみです♪

丹後名物「コッペ丼」と「丹後ポーズ」!

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帯揚げ体験終了後は、小林さんお薦めのお魚屋さん「橘屋」に皆で買い出しへ。
「コッペ丼」と呼ばれる豪華蟹どんぶり弁当と、小林さんの奥様お手製の豚汁を頂きました。
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「コッペ」とは、丹後の方言で、メスの蟹のこと。こんなに豪勢でたった700円台。東京だったら一体いくらするでしょうか‥何とも贅沢なお弁当でした。
そして食事の後はみんなで、丹後ポーズ!
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このポーズ、いつからか柴田さんたちが始め、今では丹後関係者の方と写真を撮る時の定番となっているので、着物好きの方は色々な方のブログなどで見かけたことがあるかも知れません。エグザイルのように八の字になって、かなり上手く出来ました♪

ちりめん織元「田勇機業」へ

昼食後、この日の次の訪問先は、丹後ちりめんの織り元「田勇機業」。丹後でも最大のちりめん織元です。
http://www.tayuh.jp/

ちりめんとは、強い力で撚りをかけた糸を緯糸(よこいと)にして織る織物。撚りをかける工程自体は、ゴミが入る危険性などからこの日は見学できなかったのですが、下の写真は、その後の工程。経糸を機にかけるために巻き取る部屋での一コマ。しんと出番を待つ管の様子が、何か生き物のようでした↓
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こちらは、いよいよ織りに入ったところを見学させて頂いた時、織っている途中でちょっとしたアクシデントが起こった際の写真です↓
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どうしても時々、経糸どうしがくっついてしまう、など、小さなアクシデントが起こることがあるそうなのですが、織機がそれを察知すると、サイレンを出して止まります。すぐさま技術者の方が飛んできて、経糸を目視しながら指で数十本ずつ分けて行く。そして、1500本以上の、しかも長い長い経糸の中から不調の個所を発見するのです。その間、2分程!もちろん手織りも素晴らしい技術なのですが、こうした織機を動かすことも同様の匠の技術なのだということを、「柴田織物」さんしかり、「田勇機業」さんしかり、現場で実感しました。

日本海で「丹後ポーズ!」みんなの足元に注目…

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見学を終わると、時間はもう夕方。日本海の前で、みんなで丹後ポーズ!
何と、着物組六名全員の草履が「カレンブロッソ」だったのは驚きでした。ウレタン草履はやはり履いていて、楽。旅の必須アイテムですね。

藤布の「遊絲舎」さんへ

この日、最後の訪問先は「遊絲舎」さん。
http://www.fujifu.jp/

古代より江戸時代の中頃まで、日本各地では藤の蔓から繊維を取る「藤布(ふじふ)」が織られていましたが、木綿の普及に伴い、徐々に消滅。しかし、昭和30年代に丹後地方の山奥の村に、まだその糸の取り方と織り方が伝承されていることが発見されました。
「遊絲舎」さんはもともと丹後で代々続く織元で、現在でも藤布以外にも帯地など多くの布を織られていますが、代表の小石原将夫さんが藤布に惹かれ、その技法を受け継ぎ、今の着物ファッションにふさわしい帯や小物を多数作られています。
最も藤布らしい帯はこの写真のようなもので、水に強いという特性も有り、薄物や単衣の季節に締めると特に良さそうです↓
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絹糸や金糸と織り交ぜたものも、こちらのページで多数紹介されています↓
http://www.fujifu.jp/sakuhin.html

こちらは工房見学をした時に、織機にかかっていたもの。下に巻き取られている黒地のものが、織り上がった状態(織られている間は裏側が出ています)。藤布と金糸の混紡で、スタイリッシュな帯になっています↓
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「遊絲舎」さんでは、現在、息子さんの小石原充保さん(写真左の青いジャンパーの方。その後ろがお父様の将夫さん)がごく細く藤糸を取り、着尺(=着物の反物)を織ることを目指されているそう。どんな着物になるのでしょうか?完成が楽しみです。
そして、こんな話も伺いました。昨今、新聞報道などで、林業のなり手がなく、山が荒れているというニュースを目にすることが多くなっています。藤の木も日本各地の山に自生していますが、山の荒廃に伴い、良質な糸を取ることが難しくなっているそうなのです。そのため、「遊絲舎」さんでは自前の藤棚を作り、藤の栽培から始めているとのこと。懸命な努力に頭が下がりました。

今回訪れた「登喜蔵」さん、「柴田織物」さん、「小林染工房」さん、「遊絲舎」さん、個性あふれる丹後の工房の作品は、随時、全国の百貨店などで開かれる展示会や、「着物サローネ」のような着物イベントで販売されています。それぞれの工房のホームページやFacebbokページなどを小まめにチェックされて、ぜひ足を運んでみてください。

「蟹会席」で満腹♡

この日の夜は、「丹後王国」ホテルに宿泊。蟹会席コースを楽しみました♡
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上から、蟹のお造り、蟹てんぷら、蟹鍋、蟹ちらしご飯などなどで満腹。幸せ~。
部屋に戻ったところで、着物好きの集まった旅行ならでは、急遽「着物髪」と「帯揚げ結び」講座をしたのも旅の楽しい思い出です。
もともとは、食事中の「真矢さんのその髪、どうやってるの?」という一言から始まり、私だけではなく、三人が着物の時のちょっと盛った髪の作り方を、その場で、髪をほどき、中の詰め物やピンなども見せながら披露。
更に、うっとりするほど美しい帯揚げ結びをしているFさんが、その裏技を伝授くださいました。これは着物仲間での旅ならでは時間だったと思います。
プロから習うのも良いのですが(私もそういった講座に何度か参加したことがあります)、どうも難し過ぎて、その場では感心しても家に帰ると「あれ?出来ない」ということがしばしば…素人が工夫して作り上げた方法の方が、実践的のような気がするのです。
ちなみに、私の髪型は、苦節4年くらいかけて現在のスタイルに落ち着いたもの。それまでに様々な器具や方法を試行錯誤した末のもので、最近わりとあちこちで「どうやってるの?」と訊かれます。ご希望があれば伝授の集まりを開くのも良いかなと思うので、ご連絡くださいませ。

丹後半島観光へ

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旅行最終日は、観光をしました。写真の屏風岩や天橋立、伊根の舟屋など丹後半島を海沿いにぐるりとドライブして、最後は古代よりの超パワースポット「真名井神社」へ。山の中腹にあるこの神社には強い磁場を感じましたが‥携帯で安易な写真は撮りたくなかったので、写真はありません。皆様もぜひ足を運んでみてください。
このドライブも、そもそも前日までの工房巡りも、柴田さん、佐橘さん、小林さんが車を出して下さったからこそ実現したもの。それぞれ制作の時間を中断して私たちのために動いてくださったことに感謝の思いでいっぱいです。財政計画をしっかり立てて、皆さんの作品を購入して行きたい!
丹後の皆様、本当にありがとうございました。

2泊3日の着物着回し

お着物好きの皆さんは、2泊3日の旅をどう着回したのか、気になるかと思います。
目まぐるしく動き回っていたのできちんと着姿を撮った写真がほぼなく…帰宅後に置き撮りしましたのでご覧ください。
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ご覧の通り、今回は、着物2枚に帯2本で過ごしました。
1日目と3日目の着物は、焦げ茶地の紬。久米島紬風なのですが、十日町あたりのものです。ブランドものではありませんが、結構お高かったのを母が購入したもので、きっちりと織られて皺にもなりにくく、旅に重宝なので貸してもらいました。
2日目、帯は同じまま着たのが、ちりめん地の江戸小紋。こちら、出発前に証紙を確認したところ丹後産の印が押してあったので択んだものです。もしかしたら「田勇機業」製だったかも?いずれにしろ、「生まれ故郷に帰って来られた~」と布も喜んでくれたはず、という自己満足ですね↓
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ちなみに、私のこのカレンブロッソの鼻緒↑
小林さんによると、こちらも丹後の織元によるお召生地を使っているのだそうです。偶然にも丹後×丹後の取り合わせになりました♪
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丹後はかなり気温が低く(最低気温2度ほど)、ウールのコートで出かけました。
こちらは、今年ネットショップから購入した、マフラー一体型のポンチョコート↓
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マフラー部分の布が多過ぎるので、洋服のお直し屋さんでカットしてもらい、首周りを一重で囲むように改造したものです。この時は間に合わなかったのですが、今後、ぐるっと回した終わりの部分(首やや後ろの位置)に、エコファーのボンボン(グレー色)を付ける予定。
着物は絹で体が包まれ、帯もあるので案外と温かい‥と言うことはみなさん実感されていると思います。ただし、衿元だけは寒い‥というのに、市販のコートはどれも衿が開いているものばかり。本当に使えない!実際に着ていない問屋のおじさんが企画しているからなんだろうな、ふん!といつも不満に思っていました。マフラーを入れれば良いじゃないかという意見もありますが、レストランや劇場などで脱いだ後、マフラーがかなり邪魔なのです。一体型がほしかったので、ようやく念願叶い、満足しています。

次は古墳をめぐる丹後旅?

ああ、本当に楽しかった丹後の旅。またきっと訪ねたいと思います。
実は今回の移動中、時々田んぼの中に「古墳では?」と思う小さな墳丘を発見。同行の皆さんは古墳に興味ないんだから、と思い、ぐっと黙っていましたが、本当は「お、降りて見に行きたい‥」とうずうずしていました。
出発前に体調を崩して病院で検査を受けたりもしていたのでまったくの勉強不足だったのですが、丹後半島には6000基もの古墳が集中しているのだそうです。古代史関連の資料館も多数。今度は古墳と埴輪めぐりのために丹後に行こうかしら。
布、海の幸、自然、古代史…丹後は本当に良いところでした☆


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ELT持田香織さんの"着物の時間"を「クロワッサン」誌にて取材しました。 2017/11/07



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とても素敵な人の着物姿を取材して、とても素敵なページが出来上がり、早く早くご紹介したい!と思いながら…この一カ月ほど、仕事がとてつもなくばたばたしていて遅くなってしまいました。
EVERY LITTLE THINGの持田香織さん。
三十九歳の今年、着物に開眼して、今、気がつくと着物のことばかり考えているというのです。そう、着物にはまり始めた時のあの熱く高揚する日々を、今、持田さんは送っている。共感する方、たくさんいらっしゃいますよね。

そんな持田さんのお気に入りのコーディネートはどんな一揃いなのか?お店で購入した時の楽しいエピソードは‥?といったあれこれを、発売中の「クロワッサン」の連載、「着物の時間」で綴っています。お知らせが遅くなってしまったのが本当に申し訳なかったのですが、ぜひお買い求めくださいませ。まだ明後日9日までは書店にありますので♪

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今号の「クロワッサン」は「今日の、おやつ」特集。おまんじゅうやかりんとうからケーキ、プリンまで、甘党にはたまらない特集ですよー!


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今日の美味しく甘いもの~吉祥寺「A.K.Labo」のケーキ2種 2017/10/29



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諸事情で雑誌4誌の〆切が同時に重なり、標本の蝶のように仕事部屋の椅子に釘付けになっています。
散歩に行くこともままならず、息抜きは、香川照之先生の「昆虫すごいぜ!」を見ることと(面白過ぎてずっと見てしまうので注意)、やはり、甘いもの。
和洋中、美味しい甘いものがあればどこへでも出かけて行きますが、近所に名店があるのは嬉しい。

今日はその「A.K.Labo」のケーキを、2種。
抹茶味のスポンジと生クリームがしましま状になっている細長ケーキは、いつも定番で買っているもの。もう一つ、紅茶クリームの下にプディング‥と聞くからに美味しそうな新しい一品も買い求めてみました。
恐ろしいことに、ケーキ二つくらいだと、ぺろりと5分ほどで食べてしまえるのです。
さすがにそれはもったいないので、もう少しゆっくり食べるよう自らをコントロールしていますが、今晩の仕事のお伴として、深夜のうちに私のお腹におさまることでしょう。我ながらどうしてこんなに食べられるのか‥
また時々、私の好きなお菓子をご紹介したいと思います。


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クロワッサン誌「着物の時間」にて、作家の河原れんさんの着物物語を取材しました。 2017/10/02



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またもや毎日がバタバタしていてご紹介が遅くなってしまったのですが、発売中の「クロワッサン」の長期連載「着物の時間」にて、作家の河原れんさんを取材しました。
小説・脚本・翻訳と多彩に活躍される河原さんは、おばあ様が上田紬の紬糸を染める、土地では「染物屋」と言われた大店のご出身だったそう。おばあ様、お母様、そして河原さんと続く、紬を中心とした着物物語をご高覧ください。

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今号の「クロワッサン」は、私の大好きな「片づけ系」の特集。
整理整頓が苦手な人も片づけに取り組めるようになる秘訣などが多数紹介されています。私はどちらかと言うと整理魔の方なので、こういった秘訣は必要ないのですが、とにかく片づけ系のページを見ていると何か脳の中がすーっと澄んで行くような気がして――気のせいだとは思うのですが――熟読してしまいます。整理整頓好きの方も、苦手な方も、ぜひ手に取ってご覧ください。


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ランジェリーブランド「Wafure」パンフレットリニューアル、ライティングを担当しました。制作裏話もご紹介☆ 2017/09/13



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この夏、もう一つ、渾身の力で取り組んでいたお仕事がお披露目となりました。
和装ランジェリーブランドとして誕生、今では洋装の日のランジェリーとしても支持を集める「Wafure」のパンフレットリニューアルに当たり、コピーライティングと本文原稿を担当致しました。
写真がその新パンフレット。馬場道浩さんの撮影による、女らしくも、前向きで、力を秘めた女性像は、Wafureというブランドの理念にぴたりと寄り添っています。

これからこのパンフレットは、全国各地で開かれるWafureのフィッティング会や催事、Wafure取り扱いショップでお手に取って頂けますが、デビューは、今日、新宿伊勢丹。9月19日(火)まで、7階呉服売り場で開かれている「Wafure フィッティング会」でお披露目となりました。
ブランドオーナーの尾上博美さんが自らフィッティングを行ってくれ、「肌Jupan」新色の「薄紫」も登場というこの催しに、皆様ぜひ足をお運びいただき、最良の一枚を選ぶとともに、パンフレットもご覧頂けたらと願っています。
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ここから、少し、今回の制作秘話などをお届けしたいと思います。

振り返れば、8年前、Wafureの誕生は、きものを愛する女性たちにとって一つの事件だったなと思います。何故って、きもの好きの方ならお分かり頂けますよね、それまでの和装ランジェリーと言ったら、まるで小学生児童の体操着。無味乾燥な白色木綿の実用一点張りだったものが、Wafureは、高級ランジェリーブランドと遜色のない繊細なレースや、ほおずりしたくなるようななめらかなテンセル素材、美しいカッティングで形作られていたのですから。
その「Wafureの美しさ」は、8年の時を経てかなり女性たちに浸透し、また、商品を一目見れば分かって頂けるものであることから、今回のリニューアルに当たっては、Wafureが機能にも非常に優れていること。そのことで、女性たちが、和装の日も洋装の日もより生き生きと快適に過ごせること。そのようなWafureの機能の優秀性を訴求して行こう、と博美さんと確認したところから、今回のお仕事はスタートしました。

博美さんは私の大切な友人でもある人。誕生日が一週間しか違わないせいでしょうか、何故だかとても波長が合うのです。
幼い頃から日本舞踊に打ち込んで来た博美さんは、美意識の塊です。立ち方、しぐさ、笑い方にさえも、鍛錬を積んで来た人ならではの美が働いており、いつも素敵だなとはっとさせられているのですが、そんな博美さんだからこそ、実用一点張り、しかもその実用性も、激しいスポーツにも匹敵すると言われる日本舞踊の動きを完全になめらかに送り出すには足りない、そのような従来の和装ランジェリーに満足出来なかったのでした。

博美さんのこの厳しい美意識と機能訴求から生まれた「Wafure」の優秀性を、どう言葉で伝えて行くのか――試行錯誤しながら紡いだ言葉が、新パンフレットに凝縮されています。
ある程度字数に幅のある書籍や雑誌媒体で書くのとは違い、広告の言葉は、ページやポスターの画像の中にある文字通りの「余白」、その空間性を深く意識することが仕事の肝となります。限られた字数の中で製品の優位性をいかに美的に伝えるか。同じ文章仕事とは言っても、脳の中で使う部分が全く違い、それが面白くもチャレンジングでもあるのでした。

打ち合わせの日には、博美さんがお客様に行うフィッティングを私も受け、けれどその都度質問をしてはメモを取るため、ブラジャーをしながら立ったままメモ、というシュール過ぎる姿に二人で大笑いしたのも楽しい思い出です。
皆様、ぜひ新宿伊勢丹へ。WafureとWafure 新パンフレットを、どうぞよろしくお願い致します☆

Wafure 2017年秋のフィッティングと販売会
9月13日(水)~9月19日(火)
新宿伊勢丹7階呉服売場にて
「肌Jupan」の新色「薄紫」が登場。
尾上博美さんによるフィッティングをご希望の方は、FacebookのWafureページへのダイレクトメッセージか、下記メールでご予約をどうぞ
wafure@jcom.zaq.ne.jp


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「婦人画報」10月号にて、藤本壮介さんと保坂健二朗さんの対談を担当しました。テーマは"平屋という住まい方" 2017/09/10



発売中の「婦人画報」10月号にて、とても刺激的なお仕事を担当いたしましたので、ご報告の日記です。
250ページからの「平屋は自由だ!」という特集をご高覧ください↓
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この写真に写っているのは、戦後屈指の名建築として伝説的に語り継がれている、清家清(せいけきよし)の「斉藤助教授の家」という平屋建築。現在東京国立近代美術館にて開催中で(~10/29)、建築・アート関係者に話題の展覧会、「日本の家」展の会場に、原寸大!で復元されているものです。
中に立つ男性は、建築好きの方ならお分かりですね。そう、藤本壮介さん。安藤忠雄や隈健吾、板茂の次世代として、現在、世界から最も注目されている日本人建築家の一人です(パリ再開発計画など、世界各地でプロジェクトが進行中!)。
もうお一方、椅子に座っている男性は、「日本の家」展が行われている東京国立近代美術館研究員の、保坂健二朗さんです。現代アートと現代建築、両領域でキュレーションと批評活動を行う気鋭の人物で、実は「日本の家」展のキュレーションを務めたその人なのです。

私も足を運んだこの展覧会。
戦後、日本人はどんな住宅に住んで来たのか、そこにはどんな暮らしの要求があり、建築家はそれにどう応え、現在に至るまでどんな変遷をたどって来たのか、を、13の視点から振り返るという壮大にして詳細なもの。数々の名建築の模型や図面、映像を通して、多様な角度から思考を深められる内容になっています。

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今号の「婦人画報」では、この「日本の家」展の開催に合わせ、近年再評価がなされつつある「平屋」という住まい方に注目。最新の平屋建築の実例を紹介するとともに、企画冒頭では、2010年代日本の頭脳とでも言うべきこの藤本さんと保坂さんに、「平屋対談」をして頂くことにとなりました。
家を建てる、ということは、つまり、どう暮らしたいのか?どう生きたいのか?をデザインするということ。その中で、二階建てでもなく、マンションでもなく、平屋という選択肢はどのような可能性を秘め、どのような生き方を可能にするのか?‥‥多岐にわたった非常に刺激的な内容を、4ページにわたって私がまとめています。
渾身のお仕事となりましたので、ぜひ、ぜひ、ご一読いただけたら幸いです!

このお仕事を通じて、建築って面白いなと目を開かされた感があります。「日本の家」展ももう一度見に行って振り返ろうと思っており、皆様にもぜひ近代美術館へ足を運ばれることをお薦めいたします。10月29日まで☆


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盛夏~秋の初めのきものコーディネイト振り返り日記(絽・紗紬5コーディネイト) 2017/09/07



これまで10年近く、きものでの外出ごとにコーディネイト日記をアップデートして来たのですが、なかなか仕事が忙しくそれも難しくなって来たので、5コーディネイト前後たまったところでまとめてお送りする形にしたいと思います。
今回は、7月下旬の盛夏から、秋の気配がただよう晩夏までのコーディネイトを5つ。良かったらご覧ください。

まず初めは、毎日7月の終わり。まだ毎日30度超えの日が続いていた或る日、服飾史家であり、帯締めの名門「道明」会長夫人でもある、敬愛する道明三保子先生と、「美しいキモノ」元副編集長で染織記者の第一人者であられる富澤輝実子さんという染織の大先輩お二人とランチ会をした日のコーディネートを。場所は、銀座で本格的な金沢料理を堪能できる、その名も「銀座の金沢」。何とこの日、私の初めての単著の発売を記念して、お祝いをしてくださいました。
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もちろん三人とも、道明の帯締めを締めています。富澤さんは玉那覇有公のエーガタ(藍染めの紅型)の帯、道明先生は淡い藤色に縫い取り模様の入った素敵な紗のお着物をお召しでした。
私は、というと、観世水を竹の縞で表した小紋に、アザミ?の柄の染め帯。水色と桜色の段染めの帯締めで↓
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そしてそしてこの日、お二人から素敵なお祝いの品を頂いたのです!道明先生からは、道明の「糸竹組」の愛らしい帯締め↓
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「糸竹組」は、「御岳組」を規則的に模様が切り替わるように組んだものだとのこと。金糸が少し入り、コーディネイト次第で小紋など街へのお出かけ着にも、改まった場へも締めていけそうです。ああ、嬉しい‥
富澤さんからは、こちらもとても愛らしい、絞りの絽の帯締めを頂きました↓
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ぽつりぽつりとオレンジと黄色の絞りが顔をのぞかせて‥道明先生とご相談してくださり、色をコーディネイトして選んで頂いた、とのこと。涙が出そうに嬉しい限りです。こちらも小紋から改まった場まで、上品なかわいらしさでコーディネイトに花を添えてくれそうです。着物の話題を中心に話も尽きず、何とも心に残る会になりました。道明先生、富澤さん、本当に本当にありがとうございました。

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お二人から頂いた帯締めと帯揚げをコーディネイトして、早速出かけた日のコーディネイトがこちらです↓
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昼顔柄の絽の小紋に、帯締めと帯揚げ、きらきらと帯の周りで光を放っております!
この日は、我が家からほど近い、三鷹駅徒歩5分の場所に新しく出来た「六瓢庵」という一軒家スペースに足を運びました。
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ここは、小演芸場と言ったら良いのでしょうか、地唄舞の「花崎流」のお家元がご自宅の敷地に作られた小さいながら檜造りの舞台で、地唄舞に限らず、これから長唄、箏などなど、様々な日本の伝統芸能の公演やワークショップを行っていくとのこと。
この日は地唄舞入門講座のような内容で、「花崎流」の皆様の舞いを鑑賞した後、振り付けの一部を体験してみる、という内容でした。恥ずかしながら私も挑戦↓
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先生方に色々直して頂き、足がプルプルしながらかろうじて型を作っています。笑いを誘ったところで、皆様、これからの「六瓢庵」の活動にご注目くださいませね。私もまた近々の公演に足を運ぶ予定です。
   
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8月に入ってからは、毎年恒例、きもの友だちが浴衣や夏のきもので集まるパーティーが開かれました。場所は、東京タワーのお膝元、「The Place of Tokyo」。私は淡いグリーンに白と焦げ茶の格子柄の紗紬で出かけました↓
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一緒に写っているのは、この着物を縫って下さった和裁士の須藤泉さん。私は衿の形にこだわりがあり、その希望を取り入れつつ、また、上半身の薄い私の体形に合わせ、工夫して寸法を取って下さっています。紬のきものはどうしても布が身体から離れがちになることが悩みの種ですが、仕立てによっては裃のようになりかねない紗紬が、よくなじんでいるのが分かって頂けると思います。さすが泉さん!
帯周りはこんなかんじに↓
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浴衣の方も多いパーティーなので、カジュアルな生成り色の羅の帯に、金魚の帯留。先日、鎌倉っ子の友人の帯探しの手伝いに鎌倉に遊びに行った時に見つけたもので、鼈甲ではなく、お高いものでもないのですが、とてもデザインが可愛いので購入しました。「し・ほ・ん」というブランドのものです。他にもセンスの良いデザインがたくさんあり、このブランドには注目していきたい☆
帯揚げは、麻の帯揚げを持っておらず、絽だとどうにも素材感が合わないので、手ぬぐいを入れています。2年前、きものサローネのスタッフをした時にお駄賃として?もらったサローネ手拭い。浴衣で有名な「三勝」が注染染めでちゃんと染めているので、いい色かげんです。会場の皆さんに褒めて頂き、ほくほくといたしました♪

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さてさて3コーディネイト目は、お盆で人の少なくなった東京で、お友だちとランチ会。その後、千疋屋でパフェ、という黄金コースの一日。豪華パフェを前ににんまりしています↓
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着物は、7月終わりに着たのと同じ観世水の小紋ですが、秋の予感を先取りして、桔梗の帯を締めてみました。帯締めは、上述の富座さんに頂いたもの。帯は、ゴールデンウィークに出かけた骨董市で、書道用具を探していたはずなのについつい買ってしまった紗の袋帯‥なのですが、前に柄を出すと何故だか長さが足らず、やむなくむりやり垂れの下に折り込んで、名古屋に結んでいます。偽名古屋帯…?ふふふ…

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最後は、夏も下旬に入った20日過ぎ、きものに関する勉強会に出かけた日のコーディネイト。
長年問屋さんに勤務された後、現在ではお得意様に向けた知る人ぞ知る着物店をされている中川時次さん主宰のきもの勉強会「着楽舎」の、「逸品きものを目利きする」という講座に参加しました。
皆さんも経験があると思いますが、大きな会場で開かれる大呉服市のような所に行って、わさわさと呉服屋さんやら問屋さんやら何が何だか分からない人々に囲まれ、あれこれ言われて何が何だか分からないうちに買わなければいけないような気になってしまう…きものはもうこりごり!と思う人を増やしてしまうこのような販売方法を受けたとしても、じっと品物を見分け、良し悪しを判断出来るようになるためにはどんなところに気をつけたらいいのか。また、家庭に代々伝わったきもの、大分傷んでいるようだけれど、どれが直しに出す価値があり、どれはもう解いて帯揚げや袋帯などに転用した方が良いのか、悩む時もありますよね。そんな様々なシチュエーションの助けになる、役立つ知識満載のお話でした。
講座中の様子がこちら↓
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西端、ご親切に用意してくださっていたルーペを使って真剣に反物を見ております!
講座終了後、中川さんと、お嬢様で、一緒にきもの店を経営している中川美湖さんと↓
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この日は、前述のパーティーの日に着て行った紗紬に、秋も近いということで、茶色地の木綿帯を合わせてみました。
これは、数年前、父と弟がインドネシア旅行をした際のお土産のバティック布を仕立てたもの。こちらは、いつもお世話になっている和裁所「プロきものスクール」で仕立てて頂きました。代表の佐竹美智子先生とあれこれ相談して柄の出し方を決め、なかなかない素敵な帯になったなあと、ちょっと自慢の一品。これから色々なきものに合わせて行きたいと思います。ちなみに帯締めは、この日も手ぬぐいを入れています。
「着楽舎」さんでは、この秋から冬にかけて、「読売・日本テレビ文化センター恵比寿校」に出張して、「着物の目利き術」という講座を開催されます。月1度の講義で全6回。私も聴講する予定です。ご興味のある方はぜひ!
http://www.ync.ne.jp/ebisu/kouza/201710-08670030.htm

…と、奇しくも夏を振り返ることになった五つのコーディネイト。今後もこのようにまとめてお送りして行きますので、引き続き覗きに来て頂けたら幸いです☆


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