MAYA from West End

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*日記は日本語のみで、翻訳はありませんが、時々全文中国語の日記も書きます。
*日記の写真はデジタルカメラと携帯のカメラで撮影したものであり、作品写真ほどのクオリティはないことをご理解下さい。「本気で写真撮る!」と思わないと良い写真が撮れない性質なのです。

*這本日記基本上用日文寫、沒有中文和英文翻譯。可是不定期以中文來寫日記。請隨性來訪。
*日記的相片都用數碼相機或手機相機來攝影的、所拍的相質稍有出入、請諒解。我一直覺得不是認真的心態絕對拍不出好的東西。
© 2011 Maya Nishihata
All Rights Reserved.

野原の公園で、お友だちと、野点の一日(きものコーディネイト付き) 2019/05/20



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少し前のことになりますが、大好きな年上のお姉さまのお友だちと野点を楽しみました。
場所は、私の地元、吉祥寺の…あらら、名前が分かりません…紀ノ国屋の裏にある野原の公園です。地元の場所やお店って、「角の八百屋さん」のように、正式な名前が分からないことが多くないでしょうか。ここの公園はとにかく、ただ、草しかない。遊具が一切ないところが素晴らしく、ちびっこからお年寄り、まったり女子大生、外回りさぼり中の営業マンまで、地元民の憩いの場になっています。

そんな野原の公園に、神奈川から、知子姉様がやって来てくれました。
イラストレーターの岡田知子さんとは、仕事で一緒にページを作ったことから仲良くなり、このブログにも何度かご登場頂いています。介護に奮闘する私の慰問に、お茶を一服とやって来てくれたのです。何て嬉しいことでしょうか♪

その野点の様子がこちら↓
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原っぱの上にまずビニールシートを敷いて、その上に、とも姉様が持って来てくれた素敵な木綿布を敷いて座っています。
やはりかなり目立つのか、公園の隣りのマーガレットカフェのお客さんが手を振っていたり、通りがかりのおばさまに話しかけられたり。
この日は気温20度ほどで、時々そよそよと風が吹く、最高の野点日和。暑くもなく寒くもなく、何とも気分良く過ごしました。

詳細をご紹介していきましょう。こちらは、じゃーん!お軸代わりの和歌です↓
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書のお上手な姉様が今日のために書いて来てくださいました。新元号が万葉集から採られたことにちなみ、

わが宿の花橘にほととぎ寸
今こそ鳴かめ 友に逢へる時

と、万葉集から、大伴書持の一首を択んでくださいました。季節と言い、友情を歌った内容と言い、これ以上ないという歌を択んでくださり、涙が出ちゃいます。この色紙は頂いたので、毎年この頃に部屋に飾ろう!

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↑こちらはお菓子。私が準備しました。千歳船橋の知る人ぞ知る名店「東宮」の薯蕷饅頭です。野点の日は、練り切りや外郎製などより、お饅頭の方がふさわしいかなと選びました。
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こちらは、姉様がお茶を点てているところ。お茶はかわいいジャム瓶に入っています。こんな風に、あるものを工夫しながらお道具を組み立てていくのが楽しいですね。お茶はそれ自体が緑色で美しいものですから、こうしてそれを見せてしまうのも良いなと思いました。
それにしても、あれこれのお道具、どうやって持って来たの?と気になりますよね。一つにまとまったところがこちら↓
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この籠バッグは、もともとはアジアの竹籠バッグ。そこに一閑張りの要領で渋紙を張り、更に色和紙を張って作ったというご自作です。ああ、器用な方って素晴らしい‥!
上から見ると、こんな風にコンパクトにまとまっています↓
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↑この日の着物は、以前、倉敷で購入した木綿の備後絣の単衣。機械織ですが、今では機械織の機元さえなくなってしまっているということで、貴重な最後の手持ちの分から売って頂きました。野点では土がついてしまう可能性もある中、木綿なら家で洗濯出来て安心。この日の気温にもちょうどよく、快適に過ごせました。帯は、破れ七宝柄の八寸を締めて。
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↑履物は、下駄を。浅草の「辻屋」さんで、女将の里枝さんに見立てて頂いて購入したお気に入りの一足です。鼻緒は格子柄の小千谷縮。
    *
こうして春の終わり、夏の初めの一日、草の匂いに包まれ風を感じながら、美味しくお茶をいただきました。素敵な気分転換の一時を作って下さって、とも姉様、本当にありがとう。
皆様も外でお茶を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
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魯山人×ロイヤルコペンハーゲン×広尾「青草窠」――「婦人画報」6月号にて新しい懐石の美の試みを取材しました。 2019/05/15



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発売中の「婦人画報」6月号にて、ロイヤルコペンハーゲン×魯山人、そして広尾「青草窠」の三者競演という楽しく美しく、そして美味に胸躍る企画を担当しました。
デンマークの王立窯「ロイヤルコペンハーゲン」から、昨年、「ブロムスト」というシリーズが発売されました。もちろん洋食器なのですが、白地に青の草花を大きく余白を取って描くデザインは染付を思わせ、不思議と和食と相性が良いのです。

そんな「ブロムスト」を古染付に見立て、魯山人の器と競演させながら、茶懐石に取り入れてみる――試みたのは、広尾の日本料理の名店「青草窠」オーナーの永坂早苗さん。新しい懐石の美の誕生と、その背景にある思索とを取材致しましたので、ぜひご覧ください。抜き刷りが、全国の「ロイヤルコペンハーゲン」直営店でも配布されています♪

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「クロワッサン」にて、青山の名和菓子店「菊家」女将秋田隆子さんの着物物語を取材しました。 2019/05/06



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趣味と仕事が重なりまくった掲載記事のご報告です♪
クロワッサンの連載「着物の時間」、今月は、青山の老舗和菓子店「菓匠 菊家」女将、秋田隆子さんを取材しました。

着物好きが着物の取材をするだけでも趣味なのか仕事なのか境界がまだらなこの連載ですが、そこに、愛してやまない和菓子要素が加わり…ハイテンションで取材に向かった今回でありました!
「菊家」のことは、東京の和菓子好きなら知らない方はいないでしょう。向田邦子さんも深く愛した名店。私も特にここの「黄味しぐれ」が大好きで、しょっちゅう買いに立ち寄っています。近辺で取材の後、どうしても食べたくなって、でも、菊家さんは閉店時間が5時と早い。黄味しぐれのためにタクシーを飛ばしたことも何度か!
そして、いつお店を訪ねても女将さんが洒脱なきもの姿でいらっしゃることが、ここを訪ねるもう一つの楽しみでもあるのでした。
これはぜひ女将さんの着物個人史を聞いてみたいと取材を申し込み、お話を伺うと‥なるほどと膝を打つ、洒脱な着物姿の背景が浮かび上がって来たのでした。

奇しくも菊家さんは先月から店舗建て替え工事に入り(仮店舗で、予約販売なら受付けてくれます)、旧店舗と、そして常連にはなじみ深い、お店の前のあの柳とともに撮った最後の取材になりました。連休でご紹介が遅れてしまいましたが、今ならまだ書店にあります。ぜひ「クロワッサン」をご高覧下さい!
タイトルをつけるのが苦手な私ですが、今回の、
「青山、骨董通り。お菓子の香りと、
古き佳き東京の着物姿と」
は、なかなか良いのではと気に入っています!

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改元のゴールデンウィーク、「東京キモノショー」と日本橋散歩 2019/05/04



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今年は二度お正月が来たような気がする改元のゴールデンウィーク、友人知人は遠出をせず東京近辺で過ごす人が多く、私もその一人です。連休明けに大きな取材が控えているため、資料読みに明け暮れつつ、ちらほらと外出。一昨日は、日本橋のコレド室町へ、GW恒例の「東京キモノショー」へ出かけました。

この一大きものイベントは、今年で4回目。私のブログでも過去に2回レポートしているので覚えて頂いている方もいらっしゃると思いますが、とにかく今年は来場者が多い!
5年前の第1回目を思い返すと、広~い会場にお客様がちらほら、といった入りだったのが、今年は同じ大きさのはずの会場が、ものすごく狭く感じられるほど。特にきものや和小物のミニショップが並ぶホワイエは、なかなか前へ進めないほどでした。
わずか4回でここまで人気を得たこと、実行委員いの皆様の努力に頭が下がります。
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↑そんな中、メインホールには、今年もきものメーカーやきもの作家、きもの店、着付け師さんが提案するきものコーディネイトがずらり。
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↑そして、そのホール壁には、一昨年にやはりこのブログで旅レポートした丹後の引き染作家「小林染工房」の小林さんの“丹後ブルー”の作品9枚が展示されています(私が携帯の写真設定を変えられず、上の写真では6枚のみが写っています)。
友禅で模様を描く訳でもなく、刺繡や箔を置く訳でもなく、青の濃淡のみで、これだけ表情が違うきものを生み出せることの素晴らしさ。一緒に出かけた着付け師の奥泉智恵さんと、「私はあのきものが好み!」「私はこっち!」と盛り上がりました。
ちなみに、私の好みは、写真・下段左の淡いブルーの一枚です。もう一枚、上段左の粋な一枚も、黒の帯などを合わせて着てみたくなります。
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↑そんな小林さんの作品の前で、一昨年、一緒に丹後を旅した、きもの友だちのFさんとばったり会えたので、パチリ。
Fさんのきものは、まさに小林さんの作品。そう、青だけじゃないんです!焦げ茶と墨黒の間のような色をメインに、時々グレーが入り…何ともしゃれた一枚ですね。帯は同じ丹後の「登喜蔵」さんの紬帯。椿染とのことでした。
私は、小豆色の毛万筋の江戸小紋に、祖母が染めた蝶の柄の塩瀬名古屋帯を。この帯は毎年3月から5月に締めていますが、時々知らない方に「素敵な帯ですね」「写真を撮らせてください」などと声をかけられます。昨日もお一人に声をかけられたので、快諾。祖母もきっとあちらで喜んでいることでしょう。
そんな帯周りの寄り写真をうっかり撮るのを忘れてしまったのですが、帯〆は「道明」の高麗組、帯揚げは「ゑり正」のぽつぽつと七色の小さな絞りが散る一枚を入れています。自分としてはとても気に入っているコーディネイトです。
奥泉さんとも話していたのですが、小豆色の江戸小紋は、三十代から六十代ほどまで着用出来、お得な一枚ではないでしょうか。もっと赤に転ぶとせいぜい三十代まで。紫に転べば五十代以上がふさわしい。小豆色はどの年代にもしっくりと調和する不思議な色だと感じます。
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↑会場の一角には、葛布、藤布、大麻布、アイヌのアトゥシなど、「自然布」で織られたきものや帯を展示したコーナーもありました。どれも一級の品ばかり。撮影不可のものが多く、ほとんど紹介出来ないのが残念ですが、ここも必見の展示です。
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↑さて、一昨日の一番の目当ては、こちら。ステージで、公家男性の正装である「束帯」の着付けショーが行われました。改元の今年にふさわしいプログラムです。
実は私は武家の服飾好きで、特に直垂(ひたたれ)という装束が大好きな“直垂萌え”です。公家の装束にはいま一つ関心が薄く、これまでに何度も書籍で各アイテムや着装順を勉強してきたのですが、すぐに忘れてしまうのです。
しかし、今回は、愛知文教大学准教授の畠山大二郎先生の解説付きで、実際に目の前で着付けをしてくださる、ということで、どうしても見たくてやって来ました。
驚いたのは、上の写真の通り、解説の畠山先生(右)まで「直衣」という公家の服装で登場したこと。
↓下の写真が、「束帯」の着付けが完成した姿なのですが‥
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後ろに引きずっている「裾(きょ)」の部分は六尺。畠山先生曰く「僕の好みの長さで作りました」とのことで、先生のおたくぶりが垣間見え、ほほえましいのです。
ちなみに六尺は、「大納言」の地位に許された長さとのこと。さらに上の位の「大臣」となると、もっと長くなるそうです。たくさんの豆知識が散りばめられた解説がとても面白く、大満足のプログラムでした。
           *
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「東京キモノショー」を楽しんだ後は、甘党が日本橋に来た以上、行かねばならぬ場所があります。やはり甘党の奥泉さんと、「鶴屋吉信」の寿司カウンター、ならぬ“上生菓子カウンター”へ。まるで寿司店のように、目の前で菓子職人さんが上生菓子を握って?くれるここには、ブログには上げていませんが、これまでに何度も訪れています。お銚子一本で寿司を数貫さらりとつまみ風のように去って行く池波正太郎のように、上生菓子を抹茶で頂きわほわと立ち去るわたくしなのです。むふふ。
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↑さて、一昨日は、「花水木」を頂きました。こなし製に白あん。ああ、私の最も好きな組み合わせです。一人で来ると「コハダをもう一貫」というかんじに実は二個、三個と食べたりしてしまうのですが、一昨日はぐっと抑えました。
そして、日の落ちた日本橋をお散歩すると、どの店のショウウインドウにも「令和」の墨書きが飾られ、五月の風が心地よく。江戸時代と変わらぬ日本橋川の流れを眺めていると、心から、戦いのない、平和な時代が続いていくようにと願わずにはいられません。
そして、災害の多いこの国で、ただ災害が起こりませんようにと無力な赤子のように願うのではなく、避けられないその災害の被害を最小限に食い止める知恵と準備を怠らない自分でありたい、そういう社会を作って行く責任があるのだということを、改めて、胸に戒め、日本橋の街をそろぞ歩いたのでした。
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「婦人画報」5月号にて、西洋美術史家の木村泰司さんを取材しました。 2019/04/15



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発売中の「婦人画報」5月号にて、通常の私のお仕事とは少し領域が異なるのですが、西洋美術史家の木村泰司さんを取材しました。
今号の「婦人画報」は、「瀬戸内アート&イートの旅」を大特集。確かに、直島にはじまり、瀬戸内海の島々とその両岸には、アートの見どころがたくさんあります。その中で、木村さんには、徳島県・鳴門の“大塚国際美術館の使いたおし方”とでも言うべきお話をうかがいました。

実は、私、告白すると、「大塚国際美術館って、「モナ・リザ」とかジョットとかルーベンスとか、西洋のあらゆる名画を陶板画で再現しまくってる、要するに“まがいもの美術館”でしょ?そんなところへ行って何の意味があるんだろう?それより一作でも本物を見た方がいいでしょ」‥と思っていた口でした。
しかし、木村さんのお話を伺って目からウロコ。なるほど、まがいものだからこそ集めに集められ、だからこそ見えて来るものがあるのだということが分かるのです。
更に、名作にただ感じ入るだけではなく、「この絵のここに、こんな面白い鑑賞ポイントがあるんだよ」という隠し味のような見方も教えていただき(上の写真の左側でご紹介しているページがその部分に当たります)‥もう、ずっとお話を聞いていたい!という楽しい取材になったのでした。
皆様、ぜひ記事を、そして瀬戸内海特集ご高覧頂き、そして、次の旅行候補地に、瀬戸内アートの旅を加えてみてはいかがでしょうか♪

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着物をシェアする時代の到来?――「クロワッサン」誌にて、美容家の吉川千明さんを取材しました。 2019/04/05



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マガジンハウス「クロワッサン」での連載「着物の時間」、今月は、美容家の吉川千明さんを取材しました。
吉川さんと言えば、コスメフリークの方、また、オーガニックライフスタイルに詳しい方はよくその名をご存知かと思います。日本でいち早く自然派化粧品の紹介を始め、特に、ジュリークの日本進出を推し進めたことで知られます。
その後は、漢方クリニックや、更年期障害を乗り越えるための啓蒙活動にも従事。女性が楽に、健康に生きるための方法を切り開いて来たパイオニアと言える素敵な方です。

そんな吉川さんは着物が大好き。そして、紬好きで素敵な紬をたくさん持っていらっしゃると聞いていたため、取材を申し込んだのですが‥意外なことに、染めの着物、それも、小紋ではなく訪問着系、しかもしかも、「レンタル着物で登場したい」と仰るのです。
…一体その訳は?というところは、ぜひ記事で読んで頂きたいのですが、「着物をシェアする時代」を語る吉川さんの先見の明は、自然化粧品や、更年期障害を当たり前に語る時代がやって来たように、少し先の未来に実現するかもしれません。ぜひ、本屋さんで、インターネット書籍で、ご高覧下さい。
     *
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今号の「クロワッサン」は、「部屋が整うと、心も体もスッキリする」という片づけの特集。
単に片づけにとどまらず、「おしゃれな片づけ方」の知恵がいっぱいです。こちらもぜひご高覧下さい!

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キラキラ系SNSとどんより系SNSと、そして。 2019/03/27



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一か月ほど前、母の介護についてブログを書いた。
決して明るいとは言えない内容で、これまで私はブログにネガティブな話題はあまり書かなずに来たので、真矢さんどうしちゃったの?と批判的に受け取られるかなと思っていたけれど、個別にメールをくださる方がいたり、FBの方からコメント欄にご自分の介護体験や介護論のようなことを書いてくださる方がいたり、また、「気分転換に」との温かい思いを込めて、お茶やお菓子など心遣いの品を送って来てくださった方もいた。

SNSが生活の中に根づいてから、15年ほど経っただろうか。
そのほとんどの投稿は、ざっくり言えば、“キラキラ系”と“どんより系”に大別されるのではないかと思う。(他に“意見主張系”もあるけれど、今日は採り上げないでおく)
キラキラ系とはもちろん、“インスタ映え”に代表される、素敵で前向きな私の日常をつづるもので、どんより系は、その反対に、自身のネガティブな世界観や、脱け出そうにも脱け出せない状況(ブラック職場、束縛家族などなど)に対する呪詛の念をつづる‥などということは、わざわざ書く間でもなく、誰もが日々暗黙裡に認知していることだろう。

基本的には、読む人の心を暗くし、また、うんざりもさせるどんより投稿は控えるのが大人の分別というものではあるけれど、とは言え、毎度毎度のポジティブ充実素敵な私の毎日キラキラ投稿に、おつき合いで「いいね!」など押しつつ、なわけねーだろ、うそくさ!と誰もがげんなりしているのが、この2019年、SNSが日々の暮らしのインフラストラクチャーとさえなった現在の実情ではないかと思う。

当然のことながら、人生365日1日24時間5年10年15年、毎日ハッピーキラキラ前向き・建設的・道徳的に生きられる訳もなく、程度の差はあれ、誰の人生も山あり谷ありだろう。
そんな中で、まがりなりにも私は人様の話を聞きに行き、文章を書くことでお金を得ているのだから、自分の投稿もそういう人生の真実に近づいていなければ恥ずかしいことだと思う。

だから、時々見かけるように、介護につきもののネガティブな側面は一切書かないのが美学と決め込み、たとえば、今日、桜が咲いた。母を車椅子に乗せて近所を散歩。幼い日、その母と見た桜の記憶がよみがえりどうたらこうたら‥といったきれいにまとめ感動系の介護投稿や、養護施設にいる親を時々訪ねるだけで実際のシモの世話は全部人に任せている、という事実は忘れたふりをして、私を産み育ててくれた母が今は子どもに帰った姿を見て、涙があふれる、そしてこれまでの母に感謝、的な、やはりきれいにまとめ感動系介護投稿は、そういう嘘は、書きたくない、と思う。
(注・親を介護施設に入居させること自体を非難している訳では、もちろん、ない。私もいずれはそうすることになると思っている)

かと言って、もちろん、ただ何の芸もなく、ひたすらどんより真っ暗な投稿を投下することも、文章を仕事にしている人間がするべき所為ではないだろう。
自分を冷たく見つめる客観性と、少しのユーモアと。この職業についている以上、そのような矜持を保ちつつ、毎日の泣き笑いを伝えられるように心がけていきたいと思っている。つまりは、“人生ぼちぼち系投稿”ということになるだろうか。良かったらこれからもおつき合いください。
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そんなぼちぼちなこの頃の近況を――皆様からご心配の声も頂くので――ご報告すると、まず、その母は、持病の発作から併発した肺炎を、無事、2週間ほどの入院で完治。今は家に戻って来ている。
もちろん、普通ならおめでたさ100パーセントのはずの退院という出来事が、家族にとってはそうとも言えないのが介護の悲しいところだ。
毎日毎回の食事の手配から始まり、薬を間違いなく飲ませること、2週間に一度ほどの病院付き添い、トイレ関係の失敗処理などなどなどなど、読みたい本、行きたい展覧会、そして、ただ静かにぼーっと過ごす時間。そういった自分の人生の時間を削って、母の世話に充てている。

それでも、私も父も、もう介護が日常に溶け込んだこの毎日に心が順応して、お互いのスケジュールを調整し合いながら、つまりは父が出かける日は私が、私が出かける日は父が家に、というように交代制にして、仕事、そしてそれぞれの社交ライフも、若干ペースは落としながらも楽しむようにしている。すべてを介護にそそぐ、というようなやり方は、かえってストレスがつのり止めた方が賢明だろう。

だからこの1カ月ほどの間に、もちろん楽しいことだってちらほらとあった。
たとえば或る日は茨城の山里へ、漆の林を取材に出かけたり(写真上左)、関わっている社団法人の1周年記念で、理事長が会席をご馳走してくださり、筍のしんじょが絶品だったり(写真上中)、猫のチャミに新しく専用ベッドを買ってみたところ、気に入って、私が仕事をしている机の下でくうくうと眠っていたり(写真上右)。猫は好き嫌いが激しく、買ってあげてもまるっきり無視、お金をどぶに捨てたあららー‥ということもしばしばあるので、これはかなり嬉しかった。

そしてそしてこの1週間ほどは、たぶん10カ月ぶりくらいだろうか、「〆切がない!」という奇跡の時がやって来た。「今日は午後、何しよう~?」などと、午後にやるべきことを、わざわざ考えなければならない。常にあわただしく〆切、〆切に追われる毎日だったので、本当に何やら夢の中のような心地がした。(今はもう新たな〆切が来ていますが‥)

それで何をしたかと言えば、不器用No.1のくせに布製携帯カバーを手作りしてみたり(写真下中)、認知症のせいもあってまったく片づけの出来なくなった母に代わり、開かずの間の整理を始めてみたら、かわいい鎌倉彫の硯箱を発見してほくほくしたり(写真下左)。
本当は、その硯箱を脇に置きつつ稽古している書も、それこそドヤ顔キラキラ系にお見せしたいところだけれど、下手過ぎて出せなかったり(写真ナシ)。
そして、母がついている杖は、これも認知症のせいなのだろうか、どうも上手く使いこなせず落としてばかりで、持ち手の塗装がはがれてしまっているのが悲しくて(写真下右)。
こうしてぼちぼちと過ぎていく春のはじめ。プレーヤーにかける音楽はもちろん、電気グルーヴの「SHANGRI-LA」。頑張れ卓球!人生は続いていく。

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「婦人画報」4月号にて、戸田菜穂さんとアトリエシムラへ+組紐の新しい可能性 2019/03/18



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発売中の「婦人画報」4月号にて、2企画を担当しました。
今号の「婦人画報」は、「日本を贈る」大特集。日本が誇るべき技術や素材、体験を贈る、という切り口で、布や食材、雑貨や工具まで様々な優れたmade in Japanを紹介しています。
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その中で私が担当したのは、まず、「体験を贈る」の章から、日本を代表する染織作家である志村ふくみさんのアトリエにて、「糸染めと機織りを体験する」ワークショップをレポートしました。
案内人を務めてくださったのは、東京・成城の「アトリエシムラ」代表の志村昌司さん。志村ふくみさんの孫に当たり、上の写真で、志村家の素晴らしい藍染のお着物をお召しの男性です。
そして、ワークショップを体験したのは、女優の戸田菜穂さん。季節の木々から色を頂き、自らの手でその糸を織る。そして出来上がった布は‥?ぜひページからお楽しみください。
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もう一つ担当したのは、日本の伝統的手仕事の一つ「組紐」についてのコラムです。
世界を見渡してみても、日本ほど数多くの組法を開発し、且つ、その色調にもこだわたって独自の美を築きあげている民族はありません。その組紐の構造が、飛行機のジェットエンジンや最新のゴルフシャフト、自動車の躯体に応用されているのをご存知でしょうか?
コラムでは、そんな、伝統技術の最新応用についてまとめました。池之端「道明」の、格調高い伝統系柄の帯締めの写真とともにご覧ください。

「婦人画報」4月号は、全国の書店、ウェブショップ、インターネット版で発売中。付録には編集部厳選のお取り寄せ逸品カタログもついています。ぜひご高覧下さい!

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「クロワッサン」誌にて、若き日本舞踊家・藤間蘭翔さんの着物物語を取材しました。 2019/03/05



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マガジンハウス「クロワッサン」の連載「着物の時間」、今月は若き日本舞踊家、藤間蘭翔さんを取材しました。

この仕事をしていると、何かとあちらこちらから日本文化に関する情報が入って来ますが、いつの頃からか、日本舞踊の若手ならこの人、と蘭翔さんの名を耳にするようになりました。
もちろん、日本舞踊と言えば、演目の内容を衣裳で表現することもあるなど、着物とは切っても切れぬ関係。ぜひ取材したいと申し込んで実現したのが、今回のページです。
舞台の上の着物と、稽古の着物、そして、少し改まった場所に出る日の着物。日本舞踊の聖地・国立劇場でロケを敢行!さてさて、三十代の舞踊家は、一体どんな視点と感性で着物を選んでいるのか‥‥ぜひご高覧下さい。

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浅草「辻屋本店」でクリーム色の草履をお誂え+コーディネイト日記 2019/02/21



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少し前のことになりますが、浅草の履物屋さん「辻屋」さんにて、草履のフルオーダーメードの様子をレポートして頂きました。

女将の里枝さんによると、今は街中に履物屋さんが少なくなり、着物店やデパートでついでのように履物を買うことがほとんどとなってしまった。そのため、靴を買うのと同じ感覚で、草履や下駄も「店にあるものをそのまま買う」ものだと思っている方が多いのだそうです。
……が、日本の履物のいいところは、台、鼻緒、そして前坪を自由にオーダーして組み合わせられること。そのことをもっと知ってもらうために、ホームページにオーダーメードのレポートページを作りたい、ということで、何と不肖私にレポーター役の白羽の矢を立てて頂きました!
何故私か、と言えば、足が小さく、デパートやネットショップで主流の「Mサイズ」ではない”お誂え必須足”であるため。いつも小足で苦労していますが、今回ばかりは、小足で良かった♪

さてさて、どんな草履をオーダーするか。以前から、ふだん~ちょっとしたお出かけまで対応出来る、“クリーム色の台”の草履がほしいと思っていたので、今回はそのお誂えに挑戦することにしました。
鼻緒を台と同じ色にするか少し違う色にする、迷うところですが、ここで里枝さんの素敵なアドバイスが‥そのオーダーメードの様子と完成品を、ぜひ、こちらの辻屋さんのホームページからご覧ください!!!!
http://getaya.jp/feature/zori_atsurae/

そしてそして、今日のこのブログでは、早速その草履を履いて外出した、コーディネイト上での様子をご覧頂ければと思います。
まず一つ目のコーディネイトは、今月初め、祖母が染めたグリーン地に扇の柄の小紋に合わせてパーティーに出かけた日に↓
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白い草履でも良いコーディネイトですが、足元にクリーム色が入ることで、一ひねりした印象になるのではないでしょうか。
また、別の日には、紬の着物に合わせて↓
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焦げ茶の紬とクリーム色の草履は相性抜群です。

…とこんな風に、履物を一足誂えることで、いつもの着物に違った表情が生まれる楽しさがありますが、その色・素材・高さをお店の方とワイワイお話ししながら組み立てれば、更に愛着がわくといくものです。
皆様もぜひ、履物お誂えをなさってみてくださいね♪

そうそう、上の扇の小紋で出かけたパーティーとは、実は、辻屋の里枝女将のご著書発売記念パーティーだったのです。
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「浅草でそろう江戸着物」は、単なる着物の本を超えて、浅草の街を語る本になっています。一見お土産物屋風に見える浅草のお店。奥へ入って行くと、実はすごいお品物が揃っている。その昔、裏地にこった江戸っ子らしく、表をぎょうぎょうしくして名店ぶるなんてしゃらくせえ、ということなのでしょうね。こちらのご本も、ぜひ手に取ってご覧くださいね♪

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