MAYA from West End

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*日記は日本語のみで、翻訳はありませんが、時々全文中国語の日記も書きます。
*日記の写真はデジタルカメラと携帯のカメラで撮影したものであり、作品写真ほどのクオリティはないことをご理解下さい。「本気で写真撮る!」と思わないと良い写真が撮れない性質なのです。

*這本日記基本上用日文寫、沒有中文和英文翻譯。可是不定期以中文來寫日記。請隨性來訪。
*日記的相片都用數碼相機或手機相機來攝影的、所拍的相質稍有出入、請諒解。我一直覺得不是認真的心態絕對拍不出好的東西。
© 2011 Maya Nishihata
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大島の単衣で母校へ。茶道「宗徧流」家元のご講演を拝聴に。 2017/05/29



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本の仕事がようやく終了して(発売間近!)、ここのところややのんびり過ごしています。
色々と着物で出かけてもいるのですが、会場が撮影禁止の場所だったり、話に夢中になって撮ること自体を忘れることも多く…。
そんな中、昨日、日曜日は、母校上智大学の「オールソフィアンズ・フェスティバル」という同窓会イベントに着物で出かけました。これは、年1回開かれる「卒業生の学園祭」といったイベントで、OB・在校生による様々な出し物があります。私の目当ては、茶道「宗徧流」第十一代お家元の講演会。全く知らなかったのですが、現在のお家元(年齢は五十代)は上智の卒業生で、それも国文科や史学科ではなく、何故か「ポルトガル学科」のご出身。何だか変な人そう(失礼。褒め言葉です)、面白そうだな、とお話を聞いてみたいと思ったのでした。

さて、懐かしの学び舎に着くと、メインストリート――と言っても早慶や明治大などに比べて敷地がとんでもなく狭く、あっと言う間に終わってしまう弱小ストリートなのですが――には模擬店などが並び、大にぎわいでした。実は「オールソフィアンズ・デイ」に参加するのは卒業以来初めてのことです。
フラメンコサークル(在校生)のダンスや…↓
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↑上智で非常に盛んな福祉や国際協力サークルの模擬店も多数。こちらは、「Table for two Sophia」、飢餓に苦しむ発展途上国と、飽食に喘ぐ先進国との間の食糧アンバランス是正に取り組むサークル(在校生主体)の模擬店です。一品買うごとに発展途上国の一食分を賄うことが出来るということで、私もマフィンを購入しました(マフィンの写真はブログの後半に)。
中には、日中友好サークルの模擬店も↓
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私は「盲目的な日中友好推し」には反対ですが、かつては北京に留学もした中国文化好き。今でも中国に関心を持っています。長い時間をかけて、両国が大人の関係を築き上げられること、機会があるならそこに貢献出来たらという願いも変わりません。現在の日中関係は非常に悪い状態にあると思いますが、母校で学ぶ中国人学生の皆さんには良い留学生活を過ごしてもらいたい。逆風の中でも頑張ってね、と心の中でエールを贈りました。
          *
そして、宗徧流第十一代家元幽々斎宗匠の講演会へ。
本当はお話をされているお姿の写真を載せたいところなのですが、撮影禁止とのことで、レジメ的な役割を果たしていたチラシの写真のみをご覧ください。ちなみに左のノートは、私がお茶関係のことを一切合切メモしているノートです↓
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講演会は全体で2時間ほど。今回、OBサークル「ソフィア美学芸術学研究会」と在校生サークル「上智大学茶道部」の共同主催とのことで、まず最初に現在4年生の茶道部員二名のスピーチがありました。二人とも、しっかりと茶の稽古に励みながらも、海外留学で国際感覚を身につけておられ、頼もしい限り。卒業後のご活躍が楽しみになりました。
そしてお家元のご講演は、「変な人かも??」という予想の通り、しじゅう笑いの絶えない楽しいものでした。「宗徧流はイノベーション一筋、350年」と仰り、伝統文化を国粋的にとらえるのではなく、常に日本を世界のダイナミズムにおいてとらえ、現在と切り結んで行く姿勢が大切だということをまずお話になりました。
例えばお家元のおじいさま、つまりは先々代の第九代は明治時代の方ですが、何とオスマントルコ帝国の王様の所で25年も暮らし、何をしていたかと言えば、皇帝の日本文物収集の責任者を務めていたのだそう。意外なお話にただただ驚きでした。
ひるがえって考えてみれば、侘茶が大成した桃山期には西洋の文物やキリスト教宣教師が多数日本に流れ込み、堺で我が上智大の祖でもあるフランシスコ・ザビエルのサポートをしていた日比屋了慶という豪商の屋敷は、利休邸から200メートル、今井宗休の家からは50メートルほどのご近所さんだったそうです。
ザビエルの後輩に当たるルイス・フロイスが書いた日本観察記には侘茶完成期の日本人の思考法や生活様式を読み解くヒントが詰まっていることもお話からひしひしと伝わり、もともと歴史がむしょうに好きな私、「読まなければ‥」と人生の楽しみがまた一つ増えました。
          * 
そして、お家元自身がそんなイノベイティブな家風の中でご自分自身の茶の湯スタイルを作り上げるために、特に大学生時代頃から、どのような迷いや試行錯誤をたどりながら今に至ったかを、写真とともに振り返ってくださいました。率直で糊塗のない、そしてユーモアを交えたお話の数々。特に、アジアの少数民族の村々を回って、囲炉裏や屋根の茅葺が今も生活の実践として行われている現場を進んで体験し、その経験をご自身の茶の湯に還元しようとされている姿勢には心打たれました。つくづく、茶には様々なアプローチがあることを思い知らされます。
          *
講演の後、思いがけず「お楽しみ抽選会」というものがあり、入場の時に頂いた整理券の番号で九人の人にプレゼントが当たるとのこと。私は十一代幽々斎宗匠にちなんだ11番だったため、茶道部の学生さんが用意してくださった一保堂のお抹茶が当たりました!実は毎晩原稿を書く時、必ず二杯ほどお薄を点てて飲んでいるので、非常に非常に嬉しい。茶道部の皆さん、ありがとうございました。
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↑上の写真、隣りに写っているのが、先に書いた「Table for two Sophia」の模擬店で買ったマフィンです。オーガニック材料で作られた優しい味でした♪
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そして、今日の着物は‥
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20度超えを聞くと、もう見ている人も暑いでしょうし、やはり5月でも単衣を着たくなります。平成日本、既に「単衣は6月からルール」は崩壊していると言って良いでしょう。大島のごく細い横縞の単衣に、帯と半衿は塩瀬を合わせました(と言うより、半衿を絽ちりに変えている時間なし)。帯周りと足元は下のように↓
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帯は、祖母が染めた蝶の柄の名古屋。爽やかな色目の笹浪組の帯締めに、帯揚げは、軽めの地の立涌模様の古布を帯揚げにアレンジしたものです。草履は「神田胡蝶」。バッグはアジアのアタバッグを合わせています。
ちなみに、写真に写っている趣のある廊下は、上智で一番古い建物である1号館のもの。学生時代、3回遅刻しただけで単位を落とすという毎日1限のラテン語の授業に遅れまいと、駆け足で通った懐かしい廊下です。無事卒業出来て良かった…
          *
…ということで、とても有意義な時を過ごした午後になりました。
帰宅後調べてみたところ、「完訳フロイス日本史」は、全12巻もあるのですね。長編数寄(敢えて「数寄」と書きたい)にはたまらないではありませんか。ちびちびと読んで行きたいと思います。


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今日の猫バカ日記~膝乗り大好きの巻 2017/05/18



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単なる勘違い、かも知れないのですが、会合などでお会いする結構な数の方々から「最近チャミちゃんは元気ですか?」「チャミちゃんはどうしてますか?」などと訊かれることが多く、もしかしたら気にかけて頂いているのでは?…という淡い希望的観測のもと、猫親バカ日記を。
子猫の頃から私の膝に乗るのが大好きなチャミでしたが、体重6キロ近い大猫になっても変わらず‥。
私が床に横座りして片づけものなどしていると、すぐさま腿の辺りに前足をかけ、「あぐらかくにゃー」とあぐら座り要求します。そしてその真ん中にどかんと横長に入り込んで膝を折り、ゴロゴロと喉を鳴らしながら寝るでもなく、辺りを見回したりなどしている風でもなく、放っておくと1時間ほどもただうとうとと座り続けるチャミを膝に乗せている、まあこれを幸せと言うのでしょう。

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婦人画報6月号にて「追悼・渡辺和子 小さな死」を取材執筆しました。 2017/05/11



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発売中の「婦人画報」6月号にて、「追悼・渡辺和子 小さな死」と題し、8ページにわたって紀行エッセイとでも言うべき文章を執筆しました。昨年末に亡くなった渡辺和子さんの人生の軌跡、そしてその思想の核心をたどるものです。
渡辺和子さんの名は、多くの方がご存知だと思います。
230万部のベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」の著者であり、修道女(シスター)であり、岡山県にあるカトリック系学園「ノートルダム清心学園」の大学学長、理事長を長く務めた方でもあります。多くの人の人生に影響を与えた、大変に、大変に偉大な女性――であることは間違いないのですが、実は、私自身は、そんな渡辺さんに対して「敬して遠ざける」気持ちを持っていました。
恐らくそれは私という人間にどこかひねくれた一面があるからなのでしょう。二十代前半にバブル崩壊に遭遇して遊び仲間の幾人かが忽然と消えてしまうと経験をし――本当に彼ら――今になって思えば不動産やアパレル成金の彼らは或る日どこかへとかき消えてしまったのです――二十代後半から三十代はじめに深く関わった中国では、人々がかつて熱烈に信奉したはずの「社会主義」がただれ朽ち果てて行く様を目の当たりにし、そして、三十代を資本主義経済の最前線である広告代理店で過ごした私のような人間には、ただ美しい言葉、正しい思想というものは、全く心に響くことがありません。「現実」というものの圧倒的な力と複雑さをよく知っているつもりだし、その「現実」との血みどろの対峙の上に成り立つのではない言葉には、どうにも説得されようがないのです。
そう、宗教にしろ、何らかの理想的な主義にしろ、この「現実」から目をそらし、どこか別世界へと脱出を図る願望に根差したような言葉、思想というものは、私にとっては内容空疎な、一時の気休めとしか感じられません。その言葉が、思想が、正しく、美しいものであればあるほどそれは、人間、つまりはこの「現実」から遊離してかえって災いをもたらすと警戒心が働く、悲しいことに私はそんな疑い深い人間へと出来上がってしまったようです。そして渡辺さんの著書にもどこかにそんな「遊離」が宿っているのではないか、そう疑いの目を持っていたからこそ「敬して遠ざける」態度を取っていたのでした。
‥そんな私に、渡辺さんの軌跡をたどるというお仕事の依頼が舞い込んだ。しかし私も文筆業をなりわいとする身、もちろん、渡辺さんの生涯を手際よくまとめてそこに生前近しかった方々の言葉を散りばめ、何らかの感動をにじみ出させるような文章を書くことは出来ます。
それに、個人的な興味から何年も読み漁っている昭和初期の世相や軍関係の資料から、渡辺さんがお父様を2.26事件で殺害されたことは知っていました。2009年、杉並郷土資料館で、その殺害現場となった渡辺さんの実家玄関と茶の間を再現する展示があった時は、実は足も運んでいました。これほどの体験を経てなお「置かれた場所で咲く」と言うのだから、それまったくの「遊離し切った」言葉ではないはずだ、という思いもありました。
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こうして私はこのお仕事をお引き受けし、「置かれた場所で咲きなさい」だけではなく、他の著作群のページもひもとき、岡山の地を二度訪ね、渡辺さんが日々祈り、歩き、人々と話し、その心血をそそいだノートルダム清心学園を自分の目で見つめ、歩いてまとめたのが、今回掲載されている文章です。
もちろん、その中にまとめたことは、私という一個人の見た渡辺和子さんの像であり、生前彼女と親しく接した方々、また、より長い期間その著作や活動に注目し、心の支えとしていた方々には、また別の見方があるのかも知れません。
けれど、世の中には、私と同じように諸手を挙げて素直に良きものを良きものと信じることはしない一群の人々が存在し、そのようなものの見方も世の中にはあってしかるべきだと、私は考えています。渡辺和子という女性。意外なほどに傷だらけで、でこぼことつまづき続けどこか不格好に人生を歩き続けた、小さく、けれど偉大な女性。私という或る一つの視点からとらえたそんな渡辺和子像を感じとって頂けたら幸いです。森山雅智さんの素晴らしい写真とともにお届けしています。


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平和島骨董市 2017/05/05



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今日はお茶のお友だちと、平和島骨董市に来ています。
今年から書道を始めたので、筆筒を探しに。でも、帯締めを買ってしまったし、茶道具にもつい目が行きます。
とにかくお店が多すぎて(その数、260店舗)、頭が混乱。さてさて良い筆筒に巡り会えるでしょうか…。

歌舞伎、紅衣新作展、東京キモノショー、お食事会に水色の小紋で 2017/05/05



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一年振りほどに仕事スケジュールに若干の余裕が出来、連休を満喫しています。
今日は朝から、明治座にて父とデートで花形歌舞伎、その後銀座三越に移動してきものブランド「紅衣」の新作展、日本橋に移動して「東京キモノショー」2回目、最後に浅草に移動して、きもの仲間との食事会…と盛りだくさんの一日でした。
着ていたのは、祖母が染めた小紋。明治座のロビーにて全身を撮ってみました↓
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新緑の頃にふさわしい爽やかな水色。帆船、網干し、そして青海波を描いた型です。一方付けに染めており、付下げ小紋の格。帯に寄った写真がこちらです↓
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明治座は、今月、片岡愛之助さんや中村壱太郎さんが出演の「花形歌舞伎」公演。午前の部の演目は「月形半平太」と「三人連獅子」です。
「月形半平太」は初めて観ましたが、一幕ごとに終わり方にあざといくらいのけれんみを持たせ、それがかっこいい。いい芝居だなと思いました。私も今後物語を書いて行きたいので、非常に参考にもなり。そして華やかな「三人連獅子」は、日々のあれこれが吹き飛ばされ、胸がすくようで。
そう言えば、開演前のロビーでは、藤原紀香さんが挨拶に立たれていました。明るい緑色の色無地に、菖蒲の柄の染め帯。素敵なきもの姿でしたが、撮影禁止だったで公開出来ないのが残念です。
          *
そして移動した銀座三越で、「紅衣」の新作をチェック。昨年よりスタートした木下紅子さんのきものブランドです。前職の「awai」以来のシンプルスタイル、でも、今の紅子さんが好む、少しのはんなり感が加わったラインナップでした↓
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色数少なくシャープな刺繍でポイントに柄を入れた帯のシリーズは、「言ってみれば"帯の色無地"のように、様々なきものに合わせやすい」とのこと。例えば、おばあちゃん、お母さんから引き継いだ昭和のきもので、ややがちゃがちゃした色合い、柄付けのものたちをこの帯で受けとめ、新たな感覚にまとめ上げる。大きな可能性を秘めたシリーズと言えそうです。
全身「紅衣」スタイルでまとめた紅子さんもご覧ください↓
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「紅衣」新作展は、日本橋三越7階で、9日まで開催。ぜひご自分の目でご覧になって下さい!
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そして日本橋に移動して、「東京キモノショー」2回目。前回は、様々な和装ブランド・和装小物ブランドが出店している「きものマルシェ」のコーナーをゆっくり見ることが出来なかったので、今回はそちらを重点的に。
下のコラージュは、大阪から出店の「ゑびす足袋」さんの商品たち↓
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特に左写真に注目。これからの季節に嬉しい、足の一部だけを包む新作「こたび」が登場。涼しさと、足を守ることとを共存させた優れものの商品です。
赤だけではなく、右写真のように、カラーバリエーションも豊富です。
「こたび」以外にも、写真中上のレース足袋や、中下の「足袋ブラシ」も販売。サボテン繊維を使った極太仕様の足袋ブラシは、私も愛用しています。汚れ落ちに優れているだけではなく、指の爪のマニキュアをはがすことなくがしがしと足袋洗いが出来るところが良いのです☆
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こちらは、京紅型の有名工房「栗山工房」の西田裕子さん(中)と、仕立ての平山留美さんと↓
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裕子さんには、4年前、私が徒手空拳で「江戸着物ファッションショー」という江戸時代の着物姿の再現イベントを主宰した際、大きな大きな助けを頂きました。その数年前に工房が制作された、江戸時代大奥の夏の着物を再現した作品をお貸し出しいただいたのです。今でこそきもの雑誌に寄稿している私ですが、当時は全くの無名の存在(もちろん今でも特に有名ではありませんが)。それなのに、私のことを信頼して、大切な工房の作品を貸してくださった。あの温かい寛大なお気持ちを、大きなご恩として今でも深く感謝しています。
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↑今回の「きものマルシェ」では、その裕子さんが中心となって立ち上げた新ライン「kichizaburo小紋」を中心に出店。これは、ふだん栗山工房が染める絹ではなく、太物、木綿に染めるラインです。
そう、木綿、ということは、ほぼ一年中着られるということ。そして、自宅洗い出来るということ。繰り返し洗いに耐えられる堅牢度の高い染料を選び、染めているということです。しかも裏地を表地の柄のと同色で染めているため、例えば歩いて裾が少しはためくと、八掛を付けているように見える。非常によく考えられたシリーズだと思います。ぜひ現場でご覧になって下さい。

今日もここには書き切れないくらいたくさんの方とお会い出来、お喋りを楽しめた「東京キモノショー」。まだまだ7日まで開催です。皆様ゼヒ足をお運びください。
       *
そして最後は浅草に移動し、雷門近くの「蔵」で、20名ほどでお食事会。
きもの業界人もいれば、様々な業界で働きながらきものを愛する方もいる、何年もかけて自然発生的につながって来たきもの好き仲間の集まりです。
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↑上の写真は、前菜盛り合わせのお皿。浅草の地元の人がよく集う店ならではの、きりりとした味付けを楽しみながら、わいわいと、本当に楽しい時間でした。じゃんけん大会で博多限定の久原本家の明太ふりかけを頂き、嬉しい♪↓
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ゴールデンウィークも、早くも後半。明けるとまた忙しくなるのですが、久し振りの休暇をしばし満喫したいと思います。


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「クロワッサン」誌「着物の時間」にて、平淑恵さんを取材しました。 2017/05/03



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バタバタしていてご報告が大変遅くなってしまったのですが、「クロワッサン」の「着物の時間」、発売中の号で、女優の平淑恵さんのお着物着こなしと着物ヒストリーを取材しました。
時代劇好きの方には「大岡越前」の妻役で、舞台好きの方には「女の一生」など文学座の数々の名作劇でおなじみの平さん。着物のすべてを、文学座で、看板女優だった杉村春子さんから学んだと語って下さいました。
現在は一人芝居「化粧」を演じている平さん。2時間ほどの劇をたった一人で、周囲にたくさんの人がいることを感じさせるように演じる緊張はどれほどのものか‥考えるだけで気が遠くなります。
撮影は、その「化粧」の、ふだんは入ることの出来ない本番同様に作られた稽古場舞台袖にて行いました。本来なら、この舞台に広がる別の世界を「五月洋子」という役で生きるはずの平さんが、素の表情で立つ、不思議な空気感が面白い写真になっています。
お召しのお着物も、いつもこの連載でタッグを組んでいる着付け師の奥泉智恵さんと「まず型染して糊置きして‥?それから絞り?あれ、でも、蒔糊散らしが先かな?」と延々議論、その後、原稿執筆に当たっては、京都絞り工芸館の職人さんに写真を見て頂き、技法や作業の順など確認を仰いだ凝ったものです。どうぞお楽しみに!
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今号のクロワッサンは「もっと、自分を好きになろう」という大きなテーマ。表紙には相葉雅正紀さんが着物で登場しています。
こちらのスタイリングと着付けは、やはり仲良しの着物スタイリスト・コバヤシクミさんによるもの。こうして着物スタイルが雑誌の表紙を飾ることが、もっともっと普通になっていったらいいなと夢想してしまいます。
「クロワッサンは」、この春創刊40年。今号には特別付録で、瀬戸内寂聴さん、澤地久枝さん、宇野千代さんなど、鮮烈な生き方を貫く・貫いた女性たちの過去の名インタビュー記事をまとめた小冊子が付いています。ぜひ書店でお手に取ってご覧ください!


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本の最終ゲラ引き渡し 2017/05/02



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昨日は私にとってとても大切な日でした。
3年ほどの時間をかけて取り組んで来たノンフィクション小説の最終校正ゲラを、編集者さんにお渡ししたのです。
第一稿を書き上げたのは、昨年のちょうど今頃。それから諸事情で書き直しが続き、また別の諸事情で校正に手間取り…それでもようやく印刷所に入れるところまでにたどり着きました。
上の写真に写っているのが、その最終ゲラ。ところどころにまだ朱字を入れていて、これを出版社の側で反映したものが印刷所に入ります。全部で400ページほど。題は、「歴史を商う」。来月終わりか6月上旬の発売になります。ここには写っていませんが、表紙のデザインもほぼ決定しました。
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夕方、編集者さんが、私の住む吉祥寺まで校正ゲラを取りに来て下さり、カフェにて引き渡しつつ、朱字部分の説明。その後、同じ吉祥寺のビストロ「Hutch」で、二人で打ち上げの食事をしました。ああ、シャンパンが、鴨肉が、細胞の隅々にまで染みわたります。一夜明けた今日、「もう本をやらなくていいんだ」という事実をまだ上手く理解出来ていません。
これまでずっと応援をくださっていた皆様、取材にご協力くださった皆様、長い間本当にありがとうございました。今しばらくだけお待ち頂ければと思います。


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「東京キモノショー」開幕。訪問レポート! 2017/04/29



黄金週間、開幕。
今日は日本橋三井ホールで5月7日まで連日開かれている、「東京キモノショー」へ遊びに行って来ました。
http://tokyokimonoshow.com/
(現在、私のブログシステムに不具合があり、リンクを飛ばせなくなっています。お手数ですが、上のURLをそのままコピー&ペーストして検索頂き、当該ページへと飛んでください)

キモノを中心に、和の様々なコンテンツが揃うこのイベント。内容が盛りだくさん過ぎてすべてを書くことは難しく、詳しくは上のURLを参照頂きたいのですが……中核となるのは、「キモノスタイル200」。日本全国のキモノ店、染織作家、キモノスタイリスト、キモノライターなどなどの方々が、思い思いのキモノスタイルをトルソーで発表。その様子はまるでキモノの森のようです↓
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会場では自分の好きなスタイル10体への人気投票も行われています。どのスタイルに入れようかと考えながら見て回ると、よりしっかりとそれぞれの特徴に目を配ることになり、楽しいと思います。
中には5月より公開の野村萬斎さん主演の映画「花戦さ」の衣裳も展示されています。戦国時代を生きた華道家・池坊専好が信長・秀吉・利休など戦国の英傑たちと切磋琢磨しながら己の花を完成させて行く様を描く映画のようです↓
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↑下の段の紺のキモノは、私の大・好・き・な、萌えキモノ「直垂(ひたたれ)」ではありませんか!
映画では石田三成が着るようです。三成は好きな武将ではありませんが、直垂は大・好・き。生け花ももちろん大好きなので、この映画は観なければ、とまんまとパブリシティに乗せられた私です。

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↑それほど大きくはないキモノ業界、会場ではたくさんの方とお会いしましたが、二人だけ。東京キモノショー実行委員長の中野光太郎さんと、副実行委員長の木越まりさん。中野さんはふだんは目白のキモノ店「花想容」店主であり、絞り染め作家であり。まりさんは「加花」という、昨年スタートしたキモノブランドのデザイナーです。
お二人とも、ご自分の事業がありながら、キモノの活性化のために頑張っていらっしゃる。いや、お二人だけではなく、このイベントに関わっている総てのスタッフの皆さんがそうですね。頭が下がります。
上の同じコラージュに上げているかわいいキモノ人形は、人形作家宇山あゆみさんの作品。また、もう一枚の写真は、会場に設けられたステージの様子を撮ったもの。7日まで連日、日本舞踊、若手能楽師によるお能、キモノトークショー、和太鼓、キモノファッションショー、三味線、銭湯ペインティング…などなど、日々10以上のプログラムが入れ代わり立ち代わり行われています。上の写真に掲載したのは、池坊の若手男性作家グループIKENOBOYSのトーク&生け花パフォーマンスショーの様子。毎日のステージタイムテーブルは、こちらからご覧ください↓
http://tokyokimonoshow.com/eventstage/

(現在、私のブログシステムに不具合があり、リンクを飛ばせなくなっています。お手数ですが、上のURLをそのままコピー&ペーストして検索頂き、当該ページへと飛んでください)
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会場の真ん中には、木と紙で作られた球形の茶室があり、「ひかりの茶会」と名づけられ、裏千家茶人による茶会が朝から夕方まで30分おきほどに開かれています。(詳しい時間は会場にお問い合わせください)
私は夕方の最終回、16:30の回に参加しました。かわいい女の子のお運びさんもいて‥↓
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お菓子は、神楽坂「梅花亭」によるもの。毎日違うお菓子が登場するそうです。今日は、会場のこの茶室をイメージしたもの。ふるふるとしたゼリー状の部分と餡の部分とのバランスが絶妙でした。
そう言えば、この茶室は、実行委員長の中野さんが設計したのだそう。バックミンスター・フラーの建築理論を実践したとかで、それは、三角錐を集めてどうとかこうとかしてドーム型になる???といったような理論のようです。中野さんから模型を見せてもらって説明を受けましたが、立体に弱い私にはさっぱり。分かったふりをしてニコニコ聞いていました。一つ前のコラージュ中で中野さんが手に持っているのが、その模型。絞り染めだけではなく数学も得意だなんて、中野さん、すごい…
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そうそう、会場には、和菓子だけではなく洋菓子のカフェもあります。ミシュラン一つ星の白金「TIRPSE」が出店。お店の名物の「富士山カヌレ」を頂けます↓
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フリー編集者の小林佳代子さんと。甘いものに異様にうるさい私。カヌレもあれこれ食べ比べていますが、現在日本で主流のふわっとしたカヌレではなく、こちらのお品は、どっしりとした重厚な食べごたえをしていました。オーナーさんがいらしたので感想をお伝えすると、シリコン製ではなく、鉄の型を使って焼くことが味に影響するんですよ、とのお話。なるほど‥!

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↑今日の私のきものは、米沢「新田」の紅花紬に、祖母が染めた塩瀬の名古屋帯を。花籠に柳と牡丹、その周りを燕が飛んで…という、初夏の予感の一本です。足元はこんな風に…↓
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浅草「辻屋」の女将りえさんに選んで頂いた、塗りの舟形下駄。変わり麻の葉?柄の鼻緒との相性が、何とも素敵なのです。バッグはアタバッグを持ちました。初夏の頃から、籠バッグで出掛けたくなります。
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いかがでしたでしょうか、初日レポート。「東京キモノショー」は日本橋三井ホールで、7日まで毎日開催しています。ぜひお出かけください!

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頂き物の着物と水屋着で、社中の茶会。お床の花を担当の巻。 2017/04/27



先週の日曜日は、社中の温習茶会でした。
毎回、駒場東大前の旧前田侯爵邸和館内にある茶室を借りて行っています。下の写真が、その前田邸和館の門構え↓
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以前は総て先生のお道具をお借りしていたのですが、前回より、勉強も兼ねて、社中メンバーの持っている道具で使えるものは使い、組み合わせていこうということになりました。
今回、私は、水指と床の花入れを提供しました。水指はこちら…↓
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奈良の赤膚焼の松田正柏の作。以前、奈良に長く住んでいた祖父が松田さんと交流があったようで、我が家で所有しているものです。春の日にふさわしいすっきりとした白色系の肌に、底の部分に釉薬の垂れを残した点が見どころです。
棚は、江戸千家の棚、米棚。棗は先生がお持ちのもので、角野亮斎作。美しい螺鈿細工で二人静を表現しています。
花入れと、そして花はこちら↓
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これも毎回のことなのですが、二十代の頃、真生流で生け花を学び、(腕は大分錆びついていますが)師範免状を持っているため、常にお花担当を仰せつかっています。以前は花も花入れも先生がご準備下さっていたのですが、前回からやはり勉強のため、自分で調達することに。これがなかなかに相当大変です。
思案の末、大分前から、今年は籠を使ってみようと考えていました。籠は初夏から秋の初め頃と使う機会が限定されるため、花を習っていた当時から、練習の機会が少ない花器。今回は敢えて挑戦してみたいと思ったのです。
幸い、半年ほど前に、地元の骨董屋さんに、祇園「西村」という竹細工店の老舗の籠が入り、状態も良かったので即購入。花はどうするか、これもあれこれ考えましたが、我が家の庭に楓(もみじ)の大木があり、子どもの頃はしじゅう登っていたので、懐かしさもあり、久し振りに木登り復活して枝を切ろう!と思いたちました。茶会前日、斜め掛けポシェットに木鋏をしのばせ、懐かしい木の股に足を入れ、以前より太くなった幹をよじ登ったのですが…写真を見て頂いてもお分かり頂ける通り、結局、茶器当日は、同じ庭から切った山吹の方を使いました。折角苦労して登ったのに…でも、花は生きもの。現場でお軸との相性具合などを見て修正するのは、当然のことと思います。もう一種生けている紫の花は都忘れ。こちらは、木登りの後青山の「花長」へ遠征し、購入したものです。ちなみに、お軸は、池大雅の弟子の系譜の大雅堂月峰の富嶽図です。先生がお持ちのもの。
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↑折角木登りまでして切った楓の枝も活用しないともったいないと、受付の小さな三島手の花入れに生けてみました(写真が若干ピンボケです)。ツツジも、我が家の庭から切ったものです。
それにしても、花当番は何が大変と言って、調達もですが、家から会場まで、花や葉を傷めないように運ぶことが一番大変だと実感します。朝早く起きて髪と着付けを終え、それから花の茎に水を含ませたチリ紙を巻いて、更にサランラップを巻いて…花材は多めに準備しているので、この準備が大量でまず本当に一苦労。そして、車を運転しない私は、電車で運ばなければならない訳です。人にぶつからないように、物にぶつからないように、前後左右に気を配りながら歩き、更に前田邸が駅から遠く…生けることより何より、無事花を運搬する、このことに毎回疲労困憊です。
それでも、花はまあまあの出来でほっと一安心。安心したせいか自分のお点前も、平常心でさらっとつつがなく終えることが出来ました。
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そんなこの日の着物は、こちら。母の知人のお母様の遺品を頂いたもので、そのお母様もお茶をされていた方ということで、まさにお茶にふさわしい、控えめで瀟洒な一枚。藤色地に小さな松が、絞りと金糸刺繍でぽつぽつと表現されています。とても気に入っており、ありがたく着用しました↓
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帯周りはこんな風に↑
小葵文様の、名古屋を合わせました。定番とも言える組み合わせ方ですが、定番ならではの安心感。
ちょっと面白く思って頂けるかな、と思うのが、水屋着。一枚は写真が暗く写ってしまっているのですが、こんな黒色の水屋着を着用しました↓
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実はこれ、水屋着として作られたものではないのです。一年中着物を着ていたという、これもある方のお母様からの頂きもので、その方は対丈でこのお着物(単衣です)を着て、みやつのところに縫いつけた紐で腰周りを締め、その上に半幅を結んで一日を過ごしていたそうです。毎日着物時代の“ふだん着物の知恵”!
その方は私より背が小さかったのでしょう、私が着るとくるぶしより少し上の丈になります。これをそのまま水屋着として着てしまうことにしました。大島なので、撥水も良く、足元まで長さがあるため水はねや花粉が着物についてしまうかも…という心配もありません。

…ということで、頂き物のお着物と水屋着で、今年もつつがなく終えられた温習会。また日々の稽古に励みたいと思います。

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紅花紬で、東博「茶の湯展」鑑賞1回目(あと3回参上予定♪) 2017/04/20



暖かな春の陽の今日、東博で開催中の茶道美術展「茶の湯」展へ、第一回目の遠征をして来ました。
37年前、茶の湯で用いられる名品の数々が、全国の美術館、そして全国の数寄者のもとから一同に会した「茶の美術」という展覧会が、やはり同じ東博で開かれています。今や伝説となったこの展覧会が、平成の今年、復活。しかも、37年前に一切を取り仕切った林屋晴三先生が今回の初日の数日前に逝去、というドラマチックな幕開けをしています。
私自身は37年前、母に連れられてこの展覧会に行った記憶がうすらぼんやりとあり、しかしその時十歳、まだ展示作品の意味も真価も分からず‥‥ただ光悦の茶碗を眺めたことだけが目の記憶の中に残っています。
今回の「茶の湯」展は、
1章「足利将軍家の茶湯 唐物荘厳と唐物数寄」
2章「侘茶の誕生」
3章「侘茶の大成 千利休とその時代」
4章「古典復興 小堀遠州と松平不昧の茶」
5章「新たな創造 近代数寄者の眼」
の5部構成。ものベースではなく、茶の湯の歴史を時間軸に沿って見つめながら、その中で各道具がどのように賞玩されていったかが理解出来るよう構成されています。
各章で細々と展示替えがありますが、明治以降の近代大茶人のコレクションに光を当てた5章が2週間ごとに茶人を変えて、大きく展示替えとなるので、勉強のため、4回すべて足を運ぼうと思っています。今日はその1回目という訳なのでした。
気合を入れて、入口の大きな看板の前で↓(お着物好きの皆様へ、着物の詳細は後ほど)
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実は、今日を初回に選んだのには理由があり、会場の平成館1階ホールで、4月中連日開催されている茶道各流派持ち回り呈茶席で、武者小路千家東京支部のお友だち二人がお点前をする!とのこと。足休めにお茶もいただきたくなるだろうし、ぜひ20日に!と決めたのでした‥が、あっと言う間に茶券が売り切れ、私が着いた時にはもう‥泣。それでも気を取り直し、友人の雄姿を写真に収めました。お点前のときではなく、お運びを担当されている時の様子です↓
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左は吉田雪乃さん、右が渡辺みずほさん。お二人とも、着物好きの方はご存知かもしれません。吉田さんは伝統色彩士協会の代表であり着付け師であり、渡辺さんも着付け師として活動しています。
呈茶席のお床はこちら。武者小路千家十一代お家元一指斎の「柳緑花紅」のお軸がかかっていました↓
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さて、展覧会の話に戻ると、会場内には、古田織部作の国宝茶室「燕庵」の復元茶室も展示されています。撮影OKなので、公開↓
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こちらは点前座からの景色↓
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方向音痴、且つ展開図の読み解きが極度に苦手な私は、これまでこの「燕庵」の図面+一部写真+文章での解説に何度もトライしているのですが、どうしても理解出来ず‥しかし実物が立ちあがったものを見て、ようやく理解することが出来ました。私のような立体バカには、このような展示は本当に貴重なものです。
今回の「茶の湯」展は、この茶室展示のほか、茶の湯がどのように同時代の風俗絵に描かれているかを見るコーナーがあったりと、37年前より、より多角的に茶の湯を捉える意欲的な構成です。出品作品もとてつもなく多く、一日ではとてもとても総てをしっかりと味わい、咀嚼することは出来ません。
私は今日は、午後いっぱい使って、1章、2章、3章の初めの1コーナーのみ、5章、茶室展示…を見ました。これからの3回を使って、残りの章を見たり、一度見た章も再度振り返るなどして、内容をしっかり味わい、しっかりと目と頭に定着させて行くつもりです。特に3章の分量が膨大なので、スケジュールの都合で1日しか足を運べない方は、時間配分を考えて回ると良いと思います。
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こちらは、会場を出たお庭の花水木の前で。後ろに、大好きな本館が映っています。
帝冠様式と呼ばれる、洋風建築の上に瓦の屋根が載った建築スタイルが大好きで、日本でも中国でも見かけては一人萌えているのですが、特にこの東博本館は、その最もお金のかかった威風堂々スタイル。萌え度マックスです↓
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お着物ファンの皆様のために、帯周り写真も↓
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着物は、米沢「新田」の紅花紬。紅花染めはピンク色(紅色)がスタンダードですが、紅花の花びらを最初に絞った時に出る色は、黄色。その黄色で染めた糸を主にした紬です。格子柄の筋に、一部紅色も使われています。
帯は、13日のブログでも締めていた、春の里山風景の名古屋帯。祖母が型染したものです。桜の季節は終わりましたが、ちょうど今日の写真の花水木のように、桜の後に咲くピンク色の花の木が満開の様子…ということで(*^^*)
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いかがでしたでしょうか、見どころのいっぱいの「茶の湯」展。ぜひ皆様もお運びください。
現在はバックナンバーとなりましたが、私が担当しました「婦人画報」4月号中のこの展覧会の特集も、お取り寄せいただいて参考にして頂けたら幸いです♪

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