MAYA from West End

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*日記は日本語のみで、翻訳はありませんが、時々全文中国語の日記も書きます。
*日記の写真はデジタルカメラと携帯のカメラで撮影したものであり、作品写真ほどのクオリティはないことをご理解下さい。「本気で写真撮る!」と思わないと良い写真が撮れない性質なのです。

*這本日記基本上用日文寫、沒有中文和英文翻譯。可是不定期以中文來寫日記。請隨性來訪。
*日記的相片都用數碼相機或手機相機來攝影的、所拍的相質稍有出入、請諒解。我一直覺得不是認真的心態絕對拍不出好的東西。
© 2011 Maya Nishihata
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本の雑誌「kotoba」にて堀口茉純さんを取材。「江戸庶民の暮らしを知る」五冊について聞きました。 2018/01/18



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皆さま、「kotoba」という雑誌をご存知でしょうか。
集英社より、四季ごとに発行される250頁ほどの厚めの雑誌で、中身は活字がぎっしり。本を愛する人々の読書人生を更に豊かにするべく、「ねえねえ、知ってました?こんな面白い本があるんですよ」と読むべき本を推薦する、“本のガイドブック雑誌”なのです。
たとえば、発売中の最新号「冬号」の特集は、「中世史・近世史を読む」。
活字嫌いの人からすればマニアック過ぎるテーマでしょうが(日本の中世史・近世史に絞った内容です)、本好き、歴史好きの琴線に激しく触れて来る特集の選び方!
黒田日出男、山本博文、清水克行、亀田俊和先生などの史学者から、沖方丁、山本一力、和田竜氏など歴史小説作家。そして、春風亭昇太、出口治明氏のような歴史好きで知られる著名人まで、各界の碩学二十二名が日本の中世・近世を理解するにはこれを読め!という書物、それもマニアックな書物をこれでもかこれでもかと紹介し、どれも読みたくなって読書計画を立てるのが大変ーきゃー!と嬉しい悲鳴です。

そんな中、私は、江戸の暮らしを平易な言葉で語る“お江戸ル”として知られる堀口茉純さんに、「江戸時代庶民の暮らしを知る五冊」について取材しました。
取材前から、どんな本をご紹介頂けるだろうかととても楽しみにしていましたが、今回は、五冊すべて、江戸時代に発行された、言ってみれば“江戸の同時代本”を推薦くださいました。
さてさて、その五冊とは?
「江戸時代の言葉は、古文とは言ってもぐっと今に近いので、意外なほどすらすら読めますよ。分からない言葉があれば註解に目を通せばすぐ意味も取れるし、読まないともったいない」
と取材時に仰っていた通り、なるほど、この“江戸同時代本”で江戸の暮らしのこんなところが見えて来るのか!という楽しいブックガイドになっています。皆様まずはぜひ書店で「kotoba」をお手に取ってみてください。
私も、五冊のうちの一冊、式亭三馬の『浮世風呂』にガゼン興味が湧き、読んでみようと思っています☆

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初釜と書き初めの日のきもの 2018/01/11



今年最初のきもの日記です。いかにも新年!な行事、初釜と書き初めに着物で参加しました。
まず初釜の日‥と意気揚々ご紹介したいのですが、何と着姿の写真を撮り忘れてしまったので、置き撮りで。新年早々すみません‥。一カ月後にまたこのきもので茶会に行く予定があるので、着た状態の写真は、そこまでお待ち頂ければと思います。その時は帯を変える予定です↓
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きものは、綸子地に松のある海浜風景の一つ紋訪問着。きもの仲間のお友だちが数回着たものを、お安く譲ってくれました(紋は自分の家の紋に変えています)。とてもきれいな状態で、ありがたい。こういった格の高い柄行きの訪問着を一枚持っておくと、とにかく安心ですね。
帯は、「織悦」製。新古品で購入したものです。私の持論は、「きものファッションでは、紫が万能色」。ピンク系、青・緑系、グレー・黒系、黄色系、合わない色の傾向というものがありません。なので、この帯を見つけた時は、即購入。菊や桐を織り出しており、超古典でありながらすっきりとした印象。こういう雰囲気の帯やきものがたまらなく好きです。
帯締めは、お茶の先生に頂いたもの。先生に実際にコーディネートの中で使っているところをお見せしたかったことと、初釜なので、華やかさを加えようと択びました。
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今年の初釜で、私は「後炭」という点前を仰せつかりました。要するに炉に炭をつぐ点前なのですが、あれこれ手順があってややこしいのです。一つ何かをしては羽箒で掃く、ということを繰り返すので、自分が今どこをやっているのか分からなくなりがちです。
しかもこの点前、ふだんの稽古ではめったにしないものなので、全然まったく覚えていなかった‥更に我が家の和室は炉を切っていないため、エアーで稽古するしかない!幸い、以前、先生から不要になった炉縁を頂いていたので、それを畳に置き、深~い底があるつもりで年末年始、稽古に励みました。
上の写真がその稽古で使っていた道具なのですが、この釜、実は陶器製です。祖父の形見の奈良・赤膚焼き松田正柏作で、陶器製の釜は結構珍しいのではないでしょうか。その横の炭斗(籠のこと)、火箸、環は、何しろ家に炉がないため持ち合わせがなく、ヤフオクでお安いものを揃えました(何しろ稽古用ですから‥)。炭は、一回分のセットを購入して。いやはや点前のお役目が割り当てられると大変です。

でも、その甲斐あって、本番はノーミスで終えることが出来ました。実は、お茶を習って8年ほどでしょうか。何度も温習茶会や初釜で点前を経験して来ましたが、ノーミスは今回が初めてのことでした。お茶をされている方ならうなずいて頂けると思いますが、点前の座に座ると、必ず何かしら小さなミス(や大きなミス)をしてしまうものなのです。しかし今回は気持ちよく「羽生、ノーミスの演技です!」的な点前に。今年は良いことあるかしら、と、単純なので気を良くして稽古に励みたいと思います。

     *
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きものコーデ、二つ目は、書き初めの日に着たコーディネートです。
私のこのブログでも何回かご紹介している、青山の工芸ギャラリー「イトノサキ」で開かれた書初め会に参加しました。友禅作家であり、書の先生でもある桑原牧子さんに指導して頂きながら、書き上げたのは、「完」という一文字。新年から「完」なんて、もう今年も終わり?と突っ込まれそうですが、今書いている作品を書き上げる、という決意を込めて。有言実行となるよう精進いたします。

帯周りはこちら↓
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きものは、江戸小紋。帯は、羽と糸を染めた名古屋帯。ともに、模様の詳しい説明については長く書きたいことがあるので、後日のブログをお待ち下さいませ。
帯揚げは、そう、秋の丹後旅行で「小林染工房」で染めたものを初下ろししました。きものの色とちょっとトーンの違うグリーン系が入ることで、良いコーデになったかなと気に入っています☆
      *
この日は、書き初めの後、そのまま「イトノサキ」で新年会が開かれました。実はこの日は、あの「振袖事件」が勃発した日。オーナーの畔蒜恵さんがきものショップ「くるり」の出身ということもあって、会には同じ「くるり」出身者やきもの関係者が多く、あまりにも悲しい事件にみんなでため息をつきましたが‥、それでも、一筋のあたたかい光が。中に一人、現役の「くるり」社員の方がいたのですが、「私、うちの会社で何か出来ないか、明日話してみる」、と。その結果が、こちらです↓
http://kururi.tokyo/news/20180109.html

そう、「くるり」では、被害に遭われた方への着付けレンタル、着付け、撮影、全額無料。(1月中に申し込み)何という太っ腹でしょうか。
もしも周りに被害を受けた方がいらっしゃったら、ぜひこの情報を教えてあげてください。
今回の事件については、思うことが山ほどあります。実は事件直前の6日に書き上げ、編集部に送った或る原稿で、まさに「振袖はこのままで良いのか?」ということを書いていました。その雑誌「ぶ」は、3月上旬に創刊、発売されます。こちらもぜひお待ち頂ければと思います。

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「リシェス」誌にて、「開運」特集を担当しました。 2018/01/09



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新年の幕開けにふさわしいお仕事を担当いたしました。
発売中の婦人画報社「リシェス」22号にて、開運術に関する特集で取材・執筆しています。
事業や私生活の成功、幸福は本人の努力次第‥とは言いますが、もしかしたらそれだけではないかも…?と思うこと、多々あるのではないでしょうか。そう、努力とともに、「運をつかむ」「運の波に乗る」ということも、成功に欠かせない要素の一つなのかも知れません。
今号の特集では、そんな人知を超えた「開運」ということについて、各界の名士に取材し、その方その方なりのオリジナルな運気上昇ジンクスや開運アイテムについて語って頂きました。チベットの謎の貴石から素朴な蛙の石像まで、そこに秘められた物語をお楽しみください。

また、今号では、「Contributers」のページで、嬉しはずかし、写真付きで私の紹介もして頂いています。このプロフィール写真は、2年前だったか、我が家の庭で写真家の升谷玲子さんに撮って頂いたもの。こちらのページも併せてご覧頂けたら幸いです!

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女がミニスカートを脱ぐ時 2018/01/05



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昨年は、初夏に、3年がかりで取り組んでいたノンフィクション小説をようやく出版することが出来、更に雑誌や広告の分野でも多くのお仕事を頂き、プライベートでは細々とではあるもののお茶の稽古と新しく書の稽古も始め、お友だちとも数々の楽しい時間を過ごし‥‥例年と変わらず、ありがたく充実した一年だった。
けれどその中で一つだけ大きく変わったことがあって、それは、自分の体力の衰えを実感したことだった、と、年が明けた今しみじみと思う。

我が家は父方が長命かつ頑健な家系で、一般に「女子は父親の家の体質に似る」と言うけれど、私もどこででもすぐぐっすり眠れることや視力がとても良いこと、健康診断の値もどれもちょうど真ん中の健康体で、そもそも広告代理店に長年勤務していられた、ということ自体が父方の頑健な血を引き継いでいる証左だったと思う。
振り返ってみればその代理店時代、四徹(4日間完全徹夜で編集)や4カ月間休日なし(もちろん後で代休を取得)など、数々の修羅場にさすがにふらっと来る日があっても、その週末に一日、10時間ほど寝ればすべてリセット。またうるさいくらいに元気に働ける頑丈女だった。
退職してフリーになってからもこの体力は変わらず、様々な無茶ぶり案件も不眠不休で乗り切って校了したその日に10時間も眠ればすっかり元通り。超人だね、と家族友人に驚かれる元気ぶりで突っ走って来たのだった。

ところが、昨年、初めて、「疲れがいつまでも取れない」という経験をした。9月の終わりから10月下旬まで、仕事がたまたま四本同時に重なり、1週間で合計10時間ほどしか眠れない時期もあったようなハードワークになってしまった。ただ、これまでだったらこのくらいのことは必ず一日でリカバリー出来ていたものが、今回は初めて、その後だらだらと1カ月近くどことなく体がだるいというような不調が続いたのだ。
そう言えば、その少し前から、原因不明の右腕痛と右足首痛にも悩まされていた。整形外科でレントゲンを撮ってみても、骨には何の異常もない。要するに使い過ぎです、と診断が出たけれど、特に何か新しい運動など始めた訳でもないのだ。
確かに手首は職業がら常にマウスの上に置いて酷使しているし、足首については、中学時代の部活動で土踏まず付近の筋肉を傷め、実はいつも少しかばいながら歩いている。これまではそんな無理をカバー出来ていた筋肉の力が、ここへ来ていよいよ今まで通りには働かなくなって来た、ということのようだった。
仕方がない。今年は年女。つまりは五十年近くも暦が回り、その年月の間、筋肉も骨も内臓も脳みそも、それこそ一日の有給休暇も取らず働き続けているのだから、ガタが来るのも当然だろう。人によって体力の衰えが現れ出す年齢はもちろん違うけれど、私の場合は四十七の昨年に、それが出始めたということなのだろう。

       *

実は、ああ、自分はもう若くはないんだな、と感じたのは、昨年よりもう少し前のことだった。確か2年前だったと思うけれど、明日はどの服を着て行こうかと鏡の前で試しに着たり脱いだりしていた時、突然、それまで当たり前に着ていた膝丈のワンピースがとてつもなくちぐはぐなものに見えた日があったのだ。そのちぐはぐぶりがあまりにも目に慣れず、その時、しばらくの間じっと鏡の中を他人のように眺める自分がいた。
そして、その翌日から、もうミニスカートをはくのはやめようと決めた。ウェストも体重も二十代、三十代と変わっていないし、肌の具合もすこぶる好調だった。それでも、何かがかすかにこれまでと異なっている。心優しい友人に、
「ねえ、私、まだ短いスカートをはいていても大丈夫かな?」と訊けば、
「もちろん!そのワンピース、マヤちゃんにとっても似合ってるよ」
と言ってくれるだろうし、そもそも服なんて何を着ようが個人の自由なのだから、着たければ一生ミニスカートで過ごしたっていい。けれど、「何かが違う」というそのかすかな違和感に敏感でいることも、一つの人生の美学ではないかと思っている。
幸い、私の住む市にはリサイクルセンターという施設があるので、その日以来、膝丈のワンピースやスカートは季節ごとにすべて寄付に出すようにしてしまった。だから、今、私の手元にはミニスカートは一枚も残っていない。それで寂しいかと訊かれれば、これが不思議とそうは感じないと言うと、負け惜しみだと思う人もいるだろうか?

人間は、すべての生き物は、いつかは土に還っていく。それを口惜しく思いどんな手を使ってでも抵抗してやるとがむしゃらになる人もいるし、それも一つの美学だとは思うけれど、私はそういうあり方にどうも魅力を感じることが出来ない。それよりも長年何匹もの猫と暮らして来て、老いに関しては猫に学ぶことが多いと思うのだ。
猫たちも、ある時を境に急速に体力が衰え、たとえばこれまで楽々と上がれていた木の幹に飛び上がることが出来なくなってしまう。そうすると、ちらっとその幹を見上げて猫たちはその日以来二度と飛び上がることはなく、けれど特に卑屈になることもなく同じその木の周りで淡々と日々を送る。陽の照る日は木が降らせた落ち葉のベッドでぬくぬくと眠り、気が向けば小さな虫をひゅっと捕まえて遊んでみたりもする。どの子も不思議と自分の死期を悟って、ぼろぼろの体を引きずりながら最後の挨拶に顔を見せにやって来て……そしてどこかへ消え、一人で死んでゆく。そういうこざっぱりとした生き方が出来たらいいな、と思う。

新年から何を暗い話をしているのだ、と言われそうだが、むしろきわめてポジティブな年頭辞を書いているつもりなのだ。“美魔女”を目指すなど真っ平ごめん。だけどいわゆる“大阪のおばちゃん”でいいと開き直るのもかえって居心地が悪い。そうではなく、猫のようにこざっぱりと、飄々と生きていきたい。私が手放したミニスカートをはいた女の子と、今年はすれ違うことがあるだろうか?


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「クロワッサン」誌にて、常盤貴子さんの"着物の時間"を取材しました。 2017/12/25



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本日発売のマガジンハウス「クロワッサン」誌での連載「着物の時間」にて、女優の常盤貴子さんを取材しました。
私のブログやFBを読んでくださっている方々の中には、NHK「京都人のひそかな愉しみ」のファンの方、多いと思います(私も大好きで、NHKオンデマンドで何度も繰り返し見ています)。
今年の春まで続いた第一シリーズでその女主人公・三八子を演じた常盤さん。
「京都を体現する女性」という、全国の着物好き・和文化好きが鵜の目鷹の目で見つめる難役を見事に演じ切られましたが、その背景には、常盤さん自身が大の着物好きで、ふだんから着物を楽しんでいらっしゃる‥という素敵な事実があったのでした。
取材当日は、一見無地に見えて実は‥?な素敵な結城紬で登場。ぜひ誌面でご覧ください!

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「美しいキモノ」冬号にて、「『わろてんか』と大阪商家のきもの文化」企画を担当しました 2017/12/11



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発売中の「美しいキモノ」冬号にて、「『わろてんか』と大阪商家のきもの文化」というテーマで、8ページを担当いたしました。
現在好評放送中のNHK連続朝ドラマ、「わろてんか」。
吉本興業創業者の吉本せいをモデルに、大阪から全国へ、一代で笑いの王国を築いた女性の物語ですが、このドラマをきもの専門誌らしく、衣服や生活文化を中心に見ていこうという企画です。
まずは4ページ、主演の葵わかなさんが登場の「主演女優インタビュー」、衣装で見る名場面紹介をお届け。忙しい収録の合間を縫って撮影・取材にご協力頂いたわかなさんの、愛らしい振袖姿と主演にかける意気込みをご高覧下さい。

そして次ページからは、大阪歴史博物館の中野朋子学芸員に取材するなどして、明治から昭和戦前までの「大阪の商家のきものスタイル」を探りました。
関西出身の方、また、戦前の大阪を描いた小説やドラマがお好きな方は、「ごりょんさん」という言葉を耳にされたことがあると思います。
標準語で言えば、「女将さん」。中規模以上の商店の店主夫人で、夫ともに経営を内側から、時には表にも立って支える女性を指す語です。主婦であり、キャリアウーマンでもある「ごりょんさん」という独特の存在は、では、どんなきもの姿で日々を過ごしていたのか?どこで買い物し、どんな色や柄を好んだのか?「ごりょんさんのきものスタイル」に着目して掘り下げました。
これまでこの角度からごりょんさんを採り上げた研究・記事はほとんどなく、面白い読み物になっていると思います。ぜひご高覧頂ければ幸いです。

更にもう一つ。冒頭で触れた吉本せいは、そんな大阪のごりょんさんの伝統のにおいて、自ら社長となり、新しい産業を創造した特に型破りの女傑。そのせいの生涯ときものスタイルについても、吉本興業のご協力を頂き、実際の遺品を交えながらたどっています。

全8ページ、西端、大阪出張・入魂で取り組んだ企画です。ゼヒご高覧ください!

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丹後より、帯揚げ届く(相当かわいい♪) 2017/12/08



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一足早く、かわいい箱に入ったお年玉が届きました。
先月の丹後旅行で染め体験をした、小林染工房。その後蒸しなどの作業をして頂いていましたが、昨日、完成品の帯揚げが送られて来たのです!
工房で染めていた時は一段濃いブルーグリーン色だったものが、小林さんから現場で教えられていた通り、後処理を終えるとやや淡くなり、希望の「青磁色」に。企図していた「青磁色×渋過ぎないグレー」の帯揚げに仕上がり、もーーー大満足です。
この色に決めるまで、薄紫×山吹色?鶸色×焦げ茶?などなど悩み過ぎて小林さんに事前に希望の色をお伝えしておかなければいけないのに決めることが出来ず、ようやく出発前日の夜にメール送りした…ほど悩んだかいがありました。
しけ引きによる細縞(生地の地紋が横縞のため、光の加減によっては格子にも見える)×太縞の組み合わせも、かなりおしゃれではないでしょうか☆

このグレーの縞は、実際に帯枕にかぶせて胸の前まで回すと、ちょうど左右の胸の下あたりに来るよう、位置を決めて染めました。一緒に旅したお仲間に協力してもらい、しっかりとメジャーで計測した成果。実際にきものコーディネートの中に入れると、相当おしゃれな見え方になるはず。うん、商品化したらきっと売れると思う!小林さん、この色、この柄の組み合わせで制作してもOKですが、マージンは10パーセントでお願いしまーす笑
…と、冗談はさておき、さてさて、どんなコーディネイトで着こなすか?一緒に染め体験をしたみんなで各自の帯揚げ披露の新年会をするという話もあり、まだまだ丹後旅行のウキウキが続いています♪

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「クロワッサン」誌にて劇団☆新感線・高田聖子さんの"着物の時間"を取材しました。 2017/12/04



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「クロワッサン」誌で毎月担当している連載「着物の時間」、今月は、この方です。高田聖子さん!
劇団☆新感線の看板女優として多くの演劇ファンを魅了し、昨年は紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。現在は新感線の「髑髏城の七人 上弦の月」に出演中なので、足しげく劇場へ通っていらっしゃる方も多いかと思います。

そんな高田さんが、昨年逝去された、法隆寺第128世住職のお嬢さんだ‥ということも、演劇ファンの間では有名でしょうか。由緒ある古寺、そして奈良という土地に生まれ育った高田さんにとって、あまりにも身近であるがゆえに敬遠の対象だった、着物。その着物と20年以上の間をかけて、一歩ずつ仲良しになって行った歩み寄りの道のりを、今回の取材でお話し頂きました。
お召しのお着物も帯も素晴らしい逸品です。ぜひご高覧下さい!

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織りと染めの工房をめぐる丹後旅行記~~2泊3日着物着回しコーデ付き 2017/11/30



先週、2泊3日の旅程で丹後を訪ねていました。丹後と言えば、この季節「蟹!」を思い浮かべる方が多いと思うのですが、着物好きの脳裏に真っ先に浮かぶのは“丹後ちりめん”です。最も一般的な着物の素材であるちりめんを、丹後の人々は江戸時代から織り続けて来ました。
今回は、東京から、東京友禅の模様師(着物や帯の図案を描き、染めも行う職人さんのこと)二名、和裁士一名、着物愛好家四名、そして染織分野の取材をすることの多い文筆業の私‥という全員女性八人、着物愛にあふれたメンバーで旅することとなりました。

90年代、バブルの頃までは、ガチャンと織機を動かすと千両万両のお金が入る、ということで“ガチャマン”という言葉があったほどに景気の良かった丹後。着物の衰退とともに現在では生産量も激減してしまっていますが、それでも踏ん張っている織元もあります。また、ちりめん以外にも、織り・染めの個性的な工房が幾つもあるということで、蟹も楽しみにしつつ、見学ツアーに出かけたのでした。

草木染め紬工房「登喜蔵」へ

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最初に訪ねたのは、草木染・ずりだし糸の紬工房「登喜蔵」さんです。
こちらの工房を営んでいるのは、佐橘時男さんと朝子さんのご夫婦。実は佐橘家は代々ちりめんの白生地問屋を営んでいた名門で、その反物は「千總」だけにおろされていた…というのですから品質の高さがうかがわれます。
その当代である時男さんと朝子さんが家業を閉じ、心の導くままに糸と布に取り組んで生まれたのが、現在の「登喜蔵」の織物です。
「ずりだし」とは、繭から直接糸を取る方法で、一旦真綿にして取る方法や座繰り方式よりも、更にプリミティブな方法と言えるかと思います。更に「登喜蔵」さんが面白いのは、繭自体を染めてから糸を取っているということ。繭の外側にあった糸と奥の糸では染料の浸透度が違うため、糸自体に濃淡が生まれます。その味を活かした織物を作っていらっしゃる訳です。
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染料はすべて自然の草木染。今回現地に行ってみて分かったのですが、丹後と言うと日本海を思い浮かべがちですが、上の写真のように多くの山に囲まれている土地なのだなということ。その山や野に自生する草木の、最も良い色が出る時期を見きわめながら、「登喜蔵」さんの染料は作られています。
その色合いも風合いも、ご夫婦の生き方そのもののように、一つも無理のないおだやかでふっくらとしたもの。一枚目の写真、また下記のページにも作品や糸がたくさん載っていますので、ぜひご覧ください。
https://www.diners.co.jp/ja/magazine/s00348/

登喜蔵さんのホームページはこちらです
https://tokizo.jimdo.com/


縫い取りちりめんの「柴田織物」へ

二箇所目に訪れたのは、「柴田織物」さん。手織りの機のかたんという音が耳に優しかった「登喜蔵」さんから一転、こちらは、ガチャンガチャンガチャンというすさまじい音量とスピードで巨大な織機が動いています。
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上の写真がその機械を撮影したものですが、緯糸(よこいと)の動きがあまりにも速過ぎて、線のように写っていることがお分かり頂けると思います。
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こちらの写真は経糸(たていと)に寄ったもの。着物一反につき、1500本以上の経糸が通ります。
ここでは、丹後ちりめんの中でも「縫い取りちりめん」と呼ばれ、まるで染めで絵を描いたように複雑な模様を織り出したちりめん生地を織っています。主に色留袖として使われてることが多く、下記の「柴田織物」さんのホームページから作品例を見られるのでご覧ください↓
http://www.shibata-orimono.com/c03/

これらはほんの一例で、模様部分の色を変えることも出来るし、このページでは白地に模様が載っていますが、例えば地の色を紫色に変えれば全く見え方は変わって来ます。また、完全なオリジナルな一点ものの柄を織ることも可能とのこと。下の写真は、色留の下絵の紙を当てて説明してくれている社長の柴田祐史さん。相撲の化粧まわしではないですよwこんな風に裾にリンパ模様の入った色留袖、とても格式が合って素敵ですね。紫や深緑色の地色、或いはベージュなども素敵かも。一枚持ちたいものです↓
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「柴田織物」さんではほかに、紋意匠生地も織っています。色無地の生地となるものですね。また、この日は、京都の有名織元からの注文で織っているという袋帯も見せて頂きました。こちらでしか出来ない複雑な織物を織る技術があるため、注文が来るのですね。市場に並ぶ時はその織元の名前となりますが(柄や織り方の指定はあくまで織元が行っているため)、実際に織っているのは「柴田織物」さんという訳です。
更に感銘を受けたのは、先日、パリコレに参加しているフランスの有名メゾンのデザイナーが直接「柴田織物」さんを訪ねに来た、というお話。やはりここでしか出来ない織りがあるということで、次のパリコレ用の生地を注文して行ったのだそうです。「柴田織物」さんの優れた技術が世界に認められている、ということですね。嬉しくなるお話でした♪

日本海の海の幸で懇親会

この日は「守源旅館」に宿泊。とても雰囲気のある素敵な旅館です。
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夕食は、佐橘さんご夫妻、柴田さん、そして翌日訪れる予定の「小林染工房」の小林知久佐さん、「遊絲舎」の小石原充保さんも加わって懇親会。蟹をはじめ、丹後の海の幸の鍋に舌鼓を打ちました♡
蟹ももちろん美味しいのですが、丹後では沿岸でぶりの養殖が盛んで、絶品です。皆様も丹後旅行の際には、ぶりを、ぜひ。

「小林染工房」で帯揚げ染め体験

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丹後二日目は、朝から「小林染工房」へ。
http://kobayashisomekoubou.jp/

着物の世界で「引き染め」と呼ばれる、刷毛による無地染め。また、「しけ引き」と呼ばれる、ぎざぎざにカットした刷毛で縞を引く染めの専門工房です。
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「着物サローネ」100体コーデの人気投票で3年連続1位獲得、メジャー雑誌で特集が組まれるなど、こちらの工房の存在は着物好きの間でかなり知られて来ているかと思います。最近では、丹後ちりめんを坂東玉三郎さんのお好みの色で染めた「玉三郎好み」色無地シリーズ150色の染めも担当。
そんな売れっ子小林さんに指導をして頂き、帯揚げを染めてしまおう!という贅沢過ぎる企画。何しろ今回の旅のメンバー全員が着物好きですので、まなじりを決して臨みました。
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↑ご覧下さい、私の雄姿。一心不乱です。小林師匠がお茶目をしていることにも全く気付いておりませんでした(≧▽≦)
この日、青磁色×明るい鼠色の取り合わせで染めたいと小林さんに染料を用意頂いていて、当初は、青磁色は引き染め(=無地)にして、結んだ時にちょうど胸の下辺りに来る場所に鼠色のやや太めの縞が入るよう染める予定だったのですが‥先に染めた人のしけ引きの様子を見ていると「やっぱりしけ引きがいい!」…青磁色の格子×鼠色の太縞、に変更となりました。するとそこで小林師匠の一言。
「地紋に横縞が入ってるから、横縞は入れなくてもいいかも知れない」
え?どういうこと?しかし、染め始めると分かりました。染料が乗って来ると、じんわりと地紋の横縞にも当然部分部分染料が乗ったことになり、描かずして横縞が入っているように見えるのです。さすがのアドバイスでした☆
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終了後は、一人一人、小林さんお手製の「弟子証明書」を頂けます。帯揚げはこの後、小林さんが蒸しなど後処理をしてくださり、年明けに届けられます。染料の色はもう少し淡くなるとのことで、正に青磁色になるのかと。届くのが本当に楽しみです♪

丹後名物「コッペ丼」と「丹後ポーズ」!

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帯揚げ体験終了後は、小林さんお薦めのお魚屋さん「橘屋」に皆で買い出しへ。
「コッペ丼」と呼ばれる豪華蟹どんぶり弁当と、小林さんの奥様お手製の豚汁を頂きました。
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「コッペ」とは、丹後の方言で、メスの蟹のこと。こんなに豪勢でたった700円台。東京だったら一体いくらするでしょうか‥何とも贅沢なお弁当でした。
そして食事の後はみんなで、丹後ポーズ!
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このポーズ、いつからか柴田さんたちが始め、今では丹後関係者の方と写真を撮る時の定番となっているので、着物好きの方は色々な方のブログなどで見かけたことがあるかも知れません。エグザイルのように八の字になって、かなり上手く出来ました♪

ちりめん織元「田勇機業」へ

昼食後、この日の次の訪問先は、丹後ちりめんの織り元「田勇機業」。丹後でも最大のちりめん織元です。
http://www.tayuh.jp/

ちりめんとは、強い力で撚りをかけた糸を緯糸(よこいと)にして織る織物。撚りをかける工程自体は、ゴミが入る危険性などからこの日は見学できなかったのですが、下の写真は、その後の工程。経糸を機にかけるために巻き取る部屋での一コマ。しんと出番を待つ管の様子が、何か生き物のようでした↓
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こちらは、いよいよ織りに入ったところを見学させて頂いた時、織っている途中でちょっとしたアクシデントが起こった際の写真です↓
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どうしても時々、経糸どうしがくっついてしまう、など、小さなアクシデントが起こることがあるそうなのですが、織機がそれを察知すると、サイレンを出して止まります。すぐさま技術者の方が飛んできて、経糸を目視しながら指で数十本ずつ分けて行く。そして、1500本以上の、しかも長い長い経糸の中から不調の個所を発見するのです。その間、2分程!もちろん手織りも素晴らしい技術なのですが、こうした織機を動かすことも同様の匠の技術なのだということを、「柴田織物」さんしかり、「田勇機業」さんしかり、現場で実感しました。

日本海で「丹後ポーズ!」みんなの足元に注目…

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見学を終わると、時間はもう夕方。日本海の前で、みんなで丹後ポーズ!
何と、着物組六名全員の草履が「カレンブロッソ」だったのは驚きでした。ウレタン草履はやはり履いていて、楽。旅の必須アイテムですね。

藤布の「遊絲舎」さんへ

この日、最後の訪問先は「遊絲舎」さん。
http://www.fujifu.jp/

古代より江戸時代の中頃まで、日本各地では藤の蔓から繊維を取る「藤布(ふじふ)」が織られていましたが、木綿の普及に伴い、徐々に消滅。しかし、昭和30年代に丹後地方の山奥の村に、まだその糸の取り方と織り方が伝承されていることが発見されました。
「遊絲舎」さんはもともと丹後で代々続く織元で、現在でも藤布以外にも帯地など多くの布を織られていますが、代表の小石原将夫さんが藤布に惹かれ、その技法を受け継ぎ、今の着物ファッションにふさわしい帯や小物を多数作られています。
最も藤布らしい帯はこの写真のようなもので、水に強いという特性も有り、薄物や単衣の季節に締めると特に良さそうです↓
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絹糸や金糸と織り交ぜたものも、こちらのページで多数紹介されています↓
http://www.fujifu.jp/sakuhin.html

こちらは工房見学をした時に、織機にかかっていたもの。下に巻き取られている黒地のものが、織り上がった状態(織られている間は裏側が出ています)。藤布と金糸の混紡で、スタイリッシュな帯になっています↓
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「遊絲舎」さんでは、現在、息子さんの小石原充保さん(写真左の青いジャンパーの方。その後ろがお父様の将夫さん)がごく細く藤糸を取り、着尺(=着物の反物)を織ることを目指されているそう。どんな着物になるのでしょうか?完成が楽しみです。
そして、こんな話も伺いました。昨今、新聞報道などで、林業のなり手がなく、山が荒れているというニュースを目にすることが多くなっています。藤の木も日本各地の山に自生していますが、山の荒廃に伴い、良質な糸を取ることが難しくなっているそうなのです。そのため、「遊絲舎」さんでは自前の藤棚を作り、藤の栽培から始めているとのこと。懸命な努力に頭が下がりました。

今回訪れた「登喜蔵」さん、「柴田織物」さん、「小林染工房」さん、「遊絲舎」さん、個性あふれる丹後の工房の作品は、随時、全国の百貨店などで開かれる展示会や、「着物サローネ」のような着物イベントで販売されています。それぞれの工房のホームページやFacebbokページなどを小まめにチェックされて、ぜひ足を運んでみてください。

「蟹会席」で満腹♡

この日の夜は、「丹後王国」ホテルに宿泊。蟹会席コースを楽しみました♡
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上から、蟹のお造り、蟹てんぷら、蟹鍋、蟹ちらしご飯などなどで満腹。幸せ~。
部屋に戻ったところで、着物好きの集まった旅行ならでは、急遽「着物髪」と「帯揚げ結び」講座をしたのも旅の楽しい思い出です。
もともとは、食事中の「真矢さんのその髪、どうやってるの?」という一言から始まり、私だけではなく、三人が着物の時のちょっと盛った髪の作り方を、その場で、髪をほどき、中の詰め物やピンなども見せながら披露。
更に、うっとりするほど美しい帯揚げ結びをしているFさんが、その裏技を伝授くださいました。これは着物仲間での旅ならでは時間だったと思います。
プロから習うのも良いのですが(私もそういった講座に何度か参加したことがあります)、どうも難し過ぎて、その場では感心しても家に帰ると「あれ?出来ない」ということがしばしば…素人が工夫して作り上げた方法の方が、実践的のような気がするのです。
ちなみに、私の髪型は、苦節4年くらいかけて現在のスタイルに落ち着いたもの。それまでに様々な器具や方法を試行錯誤した末のもので、最近わりとあちこちで「どうやってるの?」と訊かれます。ご希望があれば伝授の集まりを開くのも良いかなと思うので、ご連絡くださいませ。

丹後半島観光へ

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旅行最終日は、観光をしました。写真の屏風岩や天橋立、伊根の舟屋など丹後半島を海沿いにぐるりとドライブして、最後は古代よりの超パワースポット「真名井神社」へ。山の中腹にあるこの神社には強い磁場を感じましたが‥携帯で安易な写真は撮りたくなかったので、写真はありません。皆様もぜひ足を運んでみてください。
このドライブも、そもそも前日までの工房巡りも、柴田さん、佐橘さん、小林さんが車を出して下さったからこそ実現したもの。それぞれ制作の時間を中断して私たちのために動いてくださったことに感謝の思いでいっぱいです。財政計画をしっかり立てて、皆さんの作品を購入して行きたい!
丹後の皆様、本当にありがとうございました。

2泊3日の着物着回し

お着物好きの皆さんは、2泊3日の旅をどう着回したのか、気になるかと思います。
目まぐるしく動き回っていたのできちんと着姿を撮った写真がほぼなく…帰宅後に置き撮りしましたのでご覧ください。
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ご覧の通り、今回は、着物2枚に帯2本で過ごしました。
1日目と3日目の着物は、焦げ茶地の紬。久米島紬風なのですが、十日町あたりのものです。ブランドものではありませんが、結構お高かったのを母が購入したもので、きっちりと織られて皺にもなりにくく、旅に重宝なので貸してもらいました。
2日目、帯は同じまま着たのが、ちりめん地の江戸小紋。こちら、出発前に証紙を確認したところ丹後産の印が押してあったので択んだものです。もしかしたら「田勇機業」製だったかも?いずれにしろ、「生まれ故郷に帰って来られた~」と布も喜んでくれたはず、という自己満足ですね↓
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ちなみに、私のこのカレンブロッソの鼻緒↑
小林さんによると、こちらも丹後の織元によるお召生地を使っているのだそうです。偶然にも丹後×丹後の取り合わせになりました♪
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丹後はかなり気温が低く(最低気温2度ほど)、ウールのコートで出かけました。
こちらは、今年ネットショップから購入した、マフラー一体型のポンチョコート↓
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マフラー部分の布が多過ぎるので、洋服のお直し屋さんでカットしてもらい、首周りを一重で囲むように改造したものです。この時は間に合わなかったのですが、今後、ぐるっと回した終わりの部分(首やや後ろの位置)に、エコファーのボンボン(グレー色)を付ける予定。
着物は絹で体が包まれ、帯もあるので案外と温かい‥と言うことはみなさん実感されていると思います。ただし、衿元だけは寒い‥というのに、市販のコートはどれも衿が開いているものばかり。本当に使えない!実際に着ていない問屋のおじさんが企画しているからなんだろうな、ふん!といつも不満に思っていました。マフラーを入れれば良いじゃないかという意見もありますが、レストランや劇場などで脱いだ後、マフラーがかなり邪魔なのです。一体型がほしかったので、ようやく念願叶い、満足しています。

次は古墳をめぐる丹後旅?

ああ、本当に楽しかった丹後の旅。またきっと訪ねたいと思います。
実は今回の移動中、時々田んぼの中に「古墳では?」と思う小さな墳丘を発見。同行の皆さんは古墳に興味ないんだから、と思い、ぐっと黙っていましたが、本当は「お、降りて見に行きたい‥」とうずうずしていました。
出発前に体調を崩して病院で検査を受けたりもしていたのでまったくの勉強不足だったのですが、丹後半島には6000基もの古墳が集中しているのだそうです。古代史関連の資料館も多数。今度は古墳と埴輪めぐりのために丹後に行こうかしら。
布、海の幸、自然、古代史…丹後は本当に良いところでした☆


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ELT持田香織さんの"着物の時間"を「クロワッサン」誌にて取材しました。 2017/11/07



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とても素敵な人の着物姿を取材して、とても素敵なページが出来上がり、早く早くご紹介したい!と思いながら…この一カ月ほど、仕事がとてつもなくばたばたしていて遅くなってしまいました。
EVERY LITTLE THINGの持田香織さん。
三十九歳の今年、着物に開眼して、今、気がつくと着物のことばかり考えているというのです。そう、着物にはまり始めた時のあの熱く高揚する日々を、今、持田さんは送っている。共感する方、たくさんいらっしゃいますよね。

そんな持田さんのお気に入りのコーディネートはどんな一揃いなのか?お店で購入した時の楽しいエピソードは‥?といったあれこれを、発売中の「クロワッサン」の連載、「着物の時間」で綴っています。お知らせが遅くなってしまったのが本当に申し訳なかったのですが、ぜひお買い求めくださいませ。まだ明後日9日までは書店にありますので♪

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今号の「クロワッサン」は「今日の、おやつ」特集。おまんじゅうやかりんとうからケーキ、プリンまで、甘党にはたまらない特集ですよー!


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