西端真矢

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久々にきもので外出。「美しいキモノ」春号の取材へ!取材したのは、染織愛に満ちたきものバッグブランド誕生物語。 2021/02/23




コロナ辛抱生活も、はや一年。私にとっては、きもので出かける機会がほとんどなくなったことを意味し、最近では「きものを着たい」「でも着られない」という思いの反復が大きなストレスになっていることを感じていました。
そこで考えたのが、仕事にきもので出かけてしまおう、ということ。雑誌の「美しいキモノ」が「きもので仕事へ」と提案していますが、まさにその通り。しかもその「美しいキモノ」春号の取材&撮影の日に着て行くことにしたのです。
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択んだのは、昨年、父の知り合いの方から頂いたきものです。
大好きな臙脂色に、洋風のしゃれた模様。しかも、染めではなく、織りで表しています。おそらく「紬縮緬」、或いは「お召」と思われる、やや張り感と厚みのある生地。手元に届き、たとうを開けた瞬間「好き!」と胸がときめいた好みど真ん中の一枚です。
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帯には、まだお正月気分の残る一月初旬のことだったので、梅、松、鶴の柄の染め帯を。祖母が染めたもので、大変気に入っている一本です。
帯締めには道明の玉子色の冠組を。やわらかな新春らしい色を入れい気分だったのでした。帯揚げには、ぽつぽつと六色の小さな絞りが飛んだゑり正の一枚を。どれも気に入りのものばかりを身に着け、一気にストレスのガス抜きになりました。
     *
さて、これらの写真は撮影&取材を行ったスタジオで撮ったものですが、私が手に持っているバッグにご注目ください。
いわゆる「利休バッグ」の形をしているこちらのバッグは、すべて一点ものの手縫い仕上げのバッグブランド「アトリエ花傳」のお品です。先週発売になった「美しいキモノ」春号では、この「アトリエ花傳」の創作哲学と逸品の数々を、8ページにわたり特集。取材執筆を私が担当しました。ページの一部をご覧頂くと‥↓
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現代最高峰の職人技でよみがえる、桃山の絢爛ふくよかな刺繍バッグ。紬のパッチワークのバッグのその紬の端切れは、浦野理一によるもの! ヨーロッパテキスタイルの中心地、リヨンのヴィンテージグログランを使った洋風バッグ、道明別注の組紐ハンドル、本金使用のファスナー‥‥細部に至るまで最高級の素材を用い、しかも、その一つ一つが表現しようとする内容に沿っているという、染織への愛と尊敬に満ちたバッグブランドなのです。
一体誰がこんなブランドを始めたの?ただ者じゃない!とお思いですよね。
そう、「アトリエ花傳」のディレクターは、観世あすかさん。染織史と伝統文化に精通した彼女だからこそ誕生したこの稀有なブランドの創作哲学も語って頂いています。ぜひ「美しいキモ
ノ」春号で、詳しく記事をご覧ください。私はこちらの特集の他に、江戸小紋特集のアンケートにもコメントしています。
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猫の日2ショット 2021/02/22



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ニャンニャンニャン(222)で猫の日、仲良し寝起き2ショット写真撮れましたー!(夜は母、朝方は私のベッドに来て寝ているプレイボーイ)
もう十二歳。お気に入りの窓に飛び上がれなくなったり、太ってしまって後ろ姿がどたどたしたりしていますが、母の介護に来てくれるヘルパーさんや看護師さんたちに愛想を振りまき、絶大な人気者です。
本当にやさしい、いい子。チャミ、長生きしてね。

婦人画報ウェブ連載(取材執筆担当)「四季の間の折節――千宗屋 室礼12か月」今月は、ひょうきんな鬼と立春と 2021/02/17



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「婦人画報ウェブ」にて、取材執筆を担当している「四季の間の折節――千宗屋 室礼12か月」。今月、武者小路千家家元後嗣の千宗屋さんが床にかけたのは、節分と立春にちなんだ鬼の絵です。
描いたのは、江戸後期の琳派の絵師、中村芳中。けれどこの絵の画風は琳派のイメージとは大きく異なる、素朴でユーモラスなもの。庶民に親しまれた「大津絵」を敢えてなぞったものなのです。
一方、床脇の棚には、明治の大茶人・益田鈍翁旧蔵の花入れが。江戸時代に商家で使われていた升を用いたもので、何とも言えない古色をかもしだしています。
「春を迎える」という立春の心と室礼にそそがれた千さんの機知と美意識をぜひご堪能下さい。

https://www.fujingaho.jp/lifestyle/tea-flower/a35475236/sen-sooku-shikinoma-siturae-210216/

クロワッサン誌「着物の時間」にて、築城則子さんの着物物語を取材しました。 2021/02/03



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マガジンハウス「クロワッサン」での連載、「着物の時間」。今月は、私の憧れの人、築城則子さんを取材しました。

着物好きの方はよくご存じの通り、築城さんは、幕末の志士も皆その袴を履いていたと言われるほど全国で愛されていながら、やがて途絶えてしまった幻の綿織物、「小倉織」を独力で復活させた方です。
現在、2月7日までの日程で、銀座「和光ホール」にて、個展「縞百姿」を開催中。緊急事態宣言中ではありますが、お仕事の予定の合間にさっと立ち寄るなど、ご覧頂く際のガイドに、ぜひ今回の記事を活用して頂けたらと願っています。
38年前、築城さんと小倉織との偶然の出会いから始まり、「縞模様」という、小倉織のいわば“決まり事”の中で、築城さんの表現がどのように変化して今に至るのか、その道のりをお聞きしています。
こちらの背筋が自然と伸びるような、凛とりりしい小倉織の縞模様が、お話を伺うと、更に凛と見えて来ます!ぜひご高覧ください。