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「美しいキモノ」春号エッセイ掲載 (2026/02/26 )
クロワッサン誌「着物の時間」長尾千登勢さんの着物物語を取材しました (2026/02/12 )
期日前投票終了 (2026/02/07 )
年頭ご挨拶 (2026/01/21 )
猫の形見を譲る (2025/12/30 )
マイファースト体組成計 (2025/12/20 )
クロワッサン連載「着物の時間」発酵料理家 清水紫織さんの着物物語を取材しました (2025/12/14 )
打ち上げ会 (2025/12/01 )
「美しいキモノ」編集部訪問 (2025/11/22 )
*日記の写真はデジタルカメラと携帯のカメラで撮影したものであり、作品写真ほどのクオリティはないことをご理解下さい。「本気で写真撮る!」と思わないと良い写真が撮れない性質なのです。
*這本日記基本上用日文寫、沒有中文和英文翻譯。可是不定期以中文來寫日記。請隨性來訪。
*日記的相片都用數碼相機或手機相機來攝影的、所拍的相質稍有出入、請諒解。我一直覺得不是認真的心態絕對拍不出好的東西。
All Rights Reserved.
確定申告終了万歳! 2026/03/09
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確定申告終了!めでたい!早い!優秀!
‥‥と、今日ばかりは自分を褒めちぎりたい。
毎年毎年、年末くらいから確定申告のことがふと頭に浮かんで暗い気持ちになるほどこの作業を憎んでいるけれど、それでもe-taxになって相当楽になったことを実感する。
皆様も同様ではないだろうか。
運用開始当初は、
「携帯から全部出来るならそれが一番簡単でしょ!」
と、携帯での申告に飛びついたものの、途中から作業再開する時のいちいちのマイナカード読み込み、引き返して入力内容を確認する時もいちいち読み込み。
しかも何故かなかなか上手く認証されず、異常に時間がかかる!もう嫌!と、かえって鬱度が増すほどだった。
更に、非携帯ネイティブ世代故か、スマホの小さな画面にちまちま数字を入力すること自体を、どうにもストレスフルに感じてしまう。
それなりに項目のある書類は、やはりPCで作りたい!きー!
‥‥と、確定申告の憂鬱は続いていたけれど、カードリーダー方式に変えたことでそれらすべてのストレスがあっけなく解消。いやはや数千円をケチってはいけなかったのだ。
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しかし、私と同年代以降の世代は、もう全員電子申請でしょ?と思うのに、毎年SNSに「今、税務署で並んでます」「納税受付印もらった!」という投稿が結構上がることに驚く。
私など最も遅れた非デジタル人間だと思っているのに、そうでもないのだろうか?やはり皆さんあのリアルの受付印がほしいのかしら?確かにその気持ちは理解出来るけれど。
庭では木瓜の花が七分咲きほど。沈丁花とクリスマスローズは満開。
申告終了もあいまって、ことのほか明るく美しく見える。
「美しいキモノ」春号エッセイ掲載 2026/02/26
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発売中の「美しいキモノ」春号に私のエッセイが掲載されました。
「もう、私は一生きものを着られないのかも知れない――そう、涙を流しながら思ったのは、2024年1月のことだった。」
そんな一文から始まるエッセイです。
今号の「美しいキモノ」では、第一特集として、「一生きもの宣言」、生涯を通じてきものを楽しむための様々な提案が紹介されています。
その特集テーマに寄り添うように、「きものと人生をテーマにしたエッセイを」。そんな依頼を編集部から頂戴しました。私と、もう一人、大切な友人である吉田雪乃さんのエッセイが掲載されています。
私が書いたのは、きものを着られずに過ごした長い年月のことです。
母の介護と看取り、その直後に私自身が子宮体がんを罹患し、更に手術から後遺症を発症して‥‥合計すると6年間、ごく最近まで、私はほとんどきものを着られずに過ごして来ました。
特に、後遺症のために着られないと分かった時の絶望は深く、冒頭の一文はその時の心境を書いたものです。
けれど、今、私は、平均すると週に一、二日ほどはきもので出かける日々を取り戻しています。
どのようにして気持ちを立て直し、どのようにして後遺症という大きな困難と折り合って来たのか。回復までの心身の道のりを、エッセイの後半ではつぶさに綴りました。
編集部からは、文章と同時に「西端さんのきもの生活の一端も写真で紹介しましょう」との提案を頂き、恥ずかしながら、我が家で撮影を行いました。
ヘアメイクをして頂き、そして、私が最も信頼する着付け師、奥泉智恵さんに着付けをして頂けたことをとてもとても嬉しく思っています。
誌面では小さなカットとなっていますので、当日着たきものをこちらでご紹介します。
淡いベージュ色の「奥順」製の無地結城紬と、祖母が染めた紬名古屋帯。麻の葉模様にぽつぽつと七色の絞りが入った「えり正」製の帯揚げに、帯締めは「道明」の練り色の冠組を入れました。
結城は、母が亡くなった少し後、しょんぼりしていた私に父がプレゼントしてくれたものです。
高機の手織りなのですが、結城で修業した紬作家さんに「地機と区別がつかない」と言われたほどやさしく繊細な織り。きっと上手な方が織られたのでしょう。一生着ていこうと思っている大切な一枚です。
帯は、臙脂色地に柳に流水小花模様の型絵染。こちらは祖母オリジナルの型ではなく、所属していた芹澤銈介門下の型絵染集団が持っていた型を使ったものではないかと思います。
華やかさをたたえながら、がちゃがちゃと野暮にならず、絶妙なところでまとまっている。そんな色択びが祖母らしく、染め味からは、のびのびと染めていることも伝わって来て。大変気に入っている一本です。
‥‥こうして、私のこれまでのきもの人生の集大成のようなページが出来上がりました。
プロデュースしてくださった編集部の望月聖子さんに心から感謝を申し上げます。
6年間は決して短い時間ではなかった、と、今、改めて思います。そして、だからこそ、再び着られるようになった今、きものへの愛はいっそう深まっています。これから私のきもの人生の後半が始まっていく、とも思っています。
きものを愛する方も、きものに興味のない方も、人生が常に順境の時ばかりではないことは、大人になれば誰もが胸の痛みとともに感じることでしょう。
喪失と回復の物語として、ぜひ本エッセイをお読み頂けましたら嬉しく思います。
クロワッサン誌「着物の時間」長尾千登勢さんの着物物語を取材しました 2026/02/12
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マガジンハウス「クロワッサン」誌での連載「着物の時間」、今月は、銀座、鎌倉、そしてベトナムでも大人気の抹茶カフェ「アトリエマッチャ」オーナーの長尾千登勢さんの着物物語を取材しました。
実は、長尾さんとは、かつて私が電通に勤務していた頃、第1クリエーティブ局という同じ局でご一緒していました。
と言っても、何しろ電通は超巨大企業のため、クリエーティブ局だけでも当時確か5局あり、更に1局にも150人ほどの局員が在籍。全員と接点がある訳ではなく、長尾さんとも直接お仕事をご一緒したことはありませんでした。
しかも私は当時、留学でお金を使い果たしたためにとりあえず何かバイト的な仕事をしなくちゃ、と派遣社員の身分で電通にもぐり込み、局内で作られたCMのアーカイブ整理や広告賞への応募書類を準備する‥‥といった下っ端仕事をしていました。
一方、長尾さんはクリエーティブとしてバリバリ活躍しておられ、立場には大きな大きな差があったのです。
その後、私はわらしべ長者的にプロデュース部へと引き上げて頂き、更に電通グループの別会社へと転職して、更に独立して文章の仕事へ‥‥と、長尾さんとの距離は遠心力でぶんぶん飛ばされていくように離れに離れていたのですが‥‥
数年前のある日、たまたま目にしたネットの記事で、長尾さんが電通を退職されて抹茶カフェを経営されていること、日常的に茶の湯や着物に親しんでいらっしゃることを知り、いつか私の連載に出て頂こう!と心に期したのでした。
その念願かない、今回、25年振りほどに同じ場所に集い、そして25年を経て初めて、ともに一つの制作物を作り上げることが出来ました。あの頃のちっぽけだった私に、未来にはこんなことが起こるんだよ、と教えてあげたい気持ちです。
この日、長尾さんがお召しの大変スペシャルな着物、そして、長尾さんの着物の原点となった偉大な女性とは‥‥?
とても素敵な着物個人史をお話し頂きましたので、ぜひご高覧下さい。
電通時代の友人の皆々様には、業務連絡!みんな絶対読んでねー!
期日前投票終了 2026/02/07
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今回の選挙も、無事、期日前投票終了。(水曜日に投票)
毎回投票所に行くと、香港の友人の顔が思い浮かぶ。
香港生まれ、香港育ちの彼は、総統選挙のたびに台湾へ出かけていた。
もちろん、香港人だから、投票など出来る訳がない。それでもひたすら候補者や応援弁士の演説を聞きに回り、集会に参加して拍手をしたり、選挙カーの後をついて歩いてみたりしていた。
選挙の熱狂を体に浴びたいのだという。
「僕たちは一回も国の選挙権を持ったことがないからね」
さらりと言っていた彼の横顔を忘れてはいけない。いつも自分に戒めている。
年頭ご挨拶 2026/01/21
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大変間の抜けたご挨拶となりお恥ずかしい限りですが、皆様、新年明けましておめでとうございます。
年明けすぐに大きな原稿の〆切を控えていたため、年末年始はほぼ返上で机に向かい、その後も仕事にプライベートに多くのお声がけを頂いて駆け回っているうちに、一月も下旬になってしまいました。
とにかく大変元気に過ごしています。
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昨年は、二年近くをかけて取り組んでいた村田あき子さんの本を上梓することが出来、また、雑誌の方でも大変にやりがいのある原稿に取り組むことが出来ました。
本は、お蔭様で一時アマゾン欠品となるなど、好評を頂いているようです。ご高覧頂いた皆様に心より御礼申し上げます。
そして、新しいこの一年は、〝脱皮〟の年にしようと思っています。
これまでの仕事を見直して、より自分の個性を打ち出せる仕事に厳選すること。
また、これまでは体調が万全ではなかったこともあり、頂いた企画をやり遂げることで手一杯となっていましたが、今年からは、自分自身から湧き出るもの、自分自身が心から書きたいと思うことを直接的なメディアを使って発信していきたいとも思っています。
更に、数年がかりで取材や調査を重ねる必要のある、長年温めて来た企画にもいよいよ取りかかる所存です。
このような次第で、ご挨拶は間が抜けてしまいましたが、胸の中は希望に満ちています。
古い殻を脱ぎ捨て、新しい言葉を紡いでいきたい。まずは来月発売の雑誌に掲載されるエッセイをお待ちください。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
(写真は、我が家の庭で毎年一番に花を咲かす沈丁花の膨らみかけたつぼみ、そして、地面から顔を出し始めた水仙の葉先)
猫の形見を譲る 2025/12/30
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12月に入ってから東京はずいぶん寒くなって、今年の初めに逝ってしまった猫のチャミのことをとりわけ思い出す。
チャミは子猫の頃から私の膝の間に入るのが好きで、特に冬には私が和室で仕事をするのを待ち構えどかりと7キロ越えの体重で乗って来た。そのままぷすぷすいびきをかきながら寝たりしていたから、今は膝があまりにも軽くて、それで泣いたりしてしまう。
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チャミは私の膝の他にもたくさんの寝場所を持っていた。
この間数えてみたら夏冬合計で23か所!もあって、時間帯や気分次第で細かく場所を変えていた。
その中で、夜の時間帯の気に入りの一つが私の仕事部屋の机の下に置いた猫ベッドで、吉祥寺の「ネコセカイ」オリジナルを何代も買い替えて愛用していた。
昨年秋の終わり、12月に入った頃から、チャミはだんだん左わきのがんが外から分かるほど大きくなって、その腫瘍に障るのか、私の膝にはまったく乗らなくなってしまった。そして一日の大半をその猫ベッドで過ごすようになった。
ところが写真の通りこの猫ベッドは屋根のないタイプだから、病人のチャミには寒いのではないか。そう、急に心配になってネット通販で三角形のドーム型ベッドを注文したけれど、何が気に入らないのかまったく入ろうとしなかった。それでもう一つ、少し大きめの楕円形のものを注文してみると、そちらにはごくたまに入ってくれた。
そうやって、机の下に二つのベッドを並べて、けれど大半は屋根なしの方でうとうとしながらチャミは最後の数週間を過ごした。
相変わらず保温のことが心配な私は机の一部を大きなラグで囲うことを思いついて、そうすると私自身は端に追いやられて窮屈にPCに向かうことになったのだけれど、もちろんそんなことは構わない。仕事をしながら時々覗き込むとチャミはいつも顔を上げて見返してくれた。体がつらい時にも私の気配をすぐに感じとってくれる、繊細でやさしい子だった。
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そんなチャミの形見の猫ベッドを友人に譲ることにした。
インスタグラムでの投稿「昭和の暮らし帖」が大人気の染織研究家、吉田雪乃さん。
実は、チャミは我が家に遊びに来る友人の中でも特に雪乃さんが好きで、その雪乃さんのところのきんたさんとまるおさんに譲るなら、喜んでくれる気がした。あまり使わなかった楕円のベッドとまったく使わなかった三角ベッド。最後までチャミがメインの寝床にしていた屋根なしベッドは今もそのまま机の下に置いている。
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送った結果は大成功だった。届いたその日から二匹の間で取り合いのケンカが始まり、意外にもチャミが見向きもしなかった三角の方が人気らしい。
そして、熾烈な陣取り合戦の結果、お兄ちゃんのまるおさんが三角、きんたさんが楕円に落ち着いて、でも、まるおさんは時々楕円にも入り込んで「こっちも本当は僕のだぞ」と威嚇活動をしているという。夜は雪乃さんのお布団で眠る二匹だけれど、日中はかなりの時間を入ってくれているそうで、やはりお譲りして良かったと思う。
上の2枚の写真は、チャミの最後の夏の初め、雪乃さん、そして、着付け師の川口恵美子さんとチャミが交流しているところ。何とこの時二人は我が家の和室の壁を塗り替えに来てくれて、チャミは興味津々で何度も見学に行っていた。
雪乃さんは、憧れのお姉さん。川口さんはお友だち。そんな気持ちで接しているのが見ていて分かった。二人にあれこれ話しかけてもらい、ニャーニャーとチャミも何か意見を言って。この後すぐに始まる夏の日差しのようにキラキラした時間だった。
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そんな雪乃さんの家にベッドが到着したその日、不思議なことがあった。夜9時頃、きんたさんとまるおさんが二人して、急に家中を走り回ったというのだ。
もちろん、猫飼いなら、猫が時々そういう謎の興奮状態に入ることを知っている。ましてや多頭飼いとなれば、こちらが見ていないところでじゃれ合った勢いが余り走り回ることもあるけれど、その夜、二匹は居間に駆け込んで来て、そして窓の障子に向かってふー!ふー!と背中を丸くしたというのだ。
これは猫の威嚇のポーズで、虫でも来たのかな?と雪乃さんはわざわざ見に行ったけれど、何もいない。つまり二匹は見えない何かに向かってふーふーしていた訳で、しかも二匹同時はかなり珍しい現象だということも、猫飼いなら理解して頂けると思う。
だから、その時、チャミが遊びに来ていたのじゃないか。
そう、二人で話し合っている。自分のものだったベッドが憧れの雪乃さんのお家に行って、どんな子が使っているのか、チャミはきっと好奇心を持ったのだろう。そうしたら知らない猫がいるのに驚いたきんさんまるさんにふー!とされてしまい、チャミはおとなしい子だったから、困ってしまってちょっと垂れ目になっている姿が目に浮かんで来る。きっとそうだと信じている。
*
仏教では、死者は、馬に乗ってこちらの世界に帰って来るという。猫は何に乗って来るのだろう?
猫のことだから好きな時にぷんと尻尾を振れば、もうこちらに着いているのではないか、そんな風に思ってみたりする。そう言えば時々確かにチャミの気配を感じることがあるのだ。膝の間、ソファの、クッションではなくわざわざ背もたれの上、洋服ダンスの鞄の箱の後ろ。そうやって23カ所の気に入りの場所でうとうとしながら、チャミは私を見つめてくれている。そう信じて生きている。
マイファースト体組成計 2025/12/20
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子どもの頃、一番嬉しかったクリスマスプレゼントは〝リカちゃんハウス〟だった。
家型の外見で左右に開き、右がリビング、左が寝室で、家具も付いていた。確か両方の部屋をドアで行き来することも出来て、リカちゃん人形はもちろん、かばのクウちゃんとねずみのネズちゃんのぬいぐるみの家にも見立てて、何年も何年も憑りつかれたように遊び続けていた。
それから40年以上の月日が流れた今年、50代半ばの私が自分へのクリスマスプレゼントに購入したのは体重計だ。
こんなことを書くと多くの方の反感を買うかも知れないが、生来痩せ体質の私はどれほどお菓子を食べても太ったことがなく、これまで体重計に無関心で生きて来た。家には亡き母が使っていた体重計があるが、まったく使用しないため、ほこりまみれになっている。そんな私が今回、人生で初めて〝マイ体重計〟を購入した。
正確には体重計ではなく〝体組成計〟と言わなければならない。
恥ずかしながらそのような電子機器があることも、ついこの間まで知らなかった。
一応私のような知識ゼロの方のために説明しておくと、体重はもちろん、体脂肪率、BMI、骨格筋率、基礎代謝量などの多項目を乗るだけで瞬時に計測してくれる。私は特に〝骨格筋率〟を知りたくて購入を決めたが、それは、ファッションデザイナーの横森美奈子さんの影響による。
横森さんはがんサバイバーの先輩で、SNSへの投稿を日々私は熟読している。
特に共感するのは、がんや老いという負の人生イベントを、がっくりと悲観するのでもなく、かと言って私の最も苦手とする〝前向き病〟の人たちのように「がんは人生からの贈り物です!」などと引きつり笑顔で無理筋ポジティブにとらえるのでもなく、地震や台風と同じ、人生に避けられない災厄として、どう対処するのかが最有効かと考える現実路線の向き合い方に大変学ぶことが多い。
その横森さんが体組成計で日々筋肉量を確認されていると知って、すぐさま真似に走ってみたのだった。
横森さんもそうかも知れないが、典型的な文系人間の私はスポーツにまったく関心が持てず、何一つワークアウト的なことをしていないし、したくない。そんなことに時間を使いたくない‥‥というようなことをのんきに言っていられるのは、40代まで、と実感している。これは、家での転倒から一気に寝たきりになった母を介護した経験から悲しくつかみ取った、言わば〝体感〟だ。
筋肉。特に足の筋肉。それが人生の後半戦に決定的に影響する。精神論ではどうにもならない。自立して、自分らしく生きていくためには即物的に、現実的に、足。足にしっかりと筋肉がついていなければならない。高齢者になってからあわてても手遅れだから、50代の今から鍛え続けなければらない。そのためにはまず自分の筋肉量を把握しなければならない‥‥
‥‥という訳で、体組成計である。
計測してみると、幸い、現在の私はどの数値も標準内におさまっている。
相変わらずの痩せ体質で、体脂肪率は標準値の中でも最低域。甘いものが欠かせず毎日大量のお菓子を食べまくっているのに何故?
しかし、太らないのは良いとしても、万が一大地震で遭難などしたら体内に余剰栄養が何一つないことになる‥‥などと本題に外れたことに思いをめぐらせたりもしつつ‥‥
今回、購入の際に絶対に外せないと考えたのが、計測値をBluetoothで携帯アプリに送る機能だった。
この機能の特に優れた点は、日々の値の移り変わりを携帯上にグラフ化して表示してくれることだ。私のような現実路線派の人間にとってはぴょんと飛びついてしまう機能で、実際、毎日グラフを見て悦に入っている。もやもやと抽象的だったものが見える化されていることが、ただ無条件に嬉しいのだ。
機種は、エレコム社のECLEARを購入した。
くすみカラー好きのため、本当は別のメーカーのベージュ色のものがほしかったのだけれど、Bluetooth機能がなく、第二選択肢だった墨色のこちらを択んだ。
そして、本来、このような機器は洗面室に置いておくものだと分かっているけれど、もの珍しい今は仕事部屋に堂々と置いて、日に何度も乗ってみるのが楽しい(まったく意味のない行為)。しばらくはこのままにしておこうと思う。
最新機種ではなく、型落ちのため、わずか4千円ほど。安上がりだけれど50代には必須の、実り多きクリスマスプレゼント。皆さんは今年、どんなクリスマスプレゼントを求めたのだろう?
クロワッサン連載「着物の時間」発酵料理家 清水紫織さんの着物物語を取材しました 2025/12/14
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マガジンハウス「クロワッサン」誌での連載「着物の時間」、今月は、発酵料理研究家、清水紫織さんの着物物語を取材しました。
神楽坂で料理教室を主宰し、発酵に特化した料理研究家として活躍する清水さんは、独立する時「人前に立つ時は常に着物を着る」と決めたそう。
自身を表すツールとして着物を利用するという、戦略的なあり方。そして、ご両親ともに着物に関わる仕事をされていたという〝ナチュラルボーン着物人〟な生い立ちもお話し頂きました。
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上の写真は、先日、新著「やみつき発酵つまみ」の出版パーティーにお招き頂いた時のもの。清水さんはこの日ももちろんお着物をお召しです。
私は清水さんのお名前の紫にちなみ、紬地に紫の染料で花模様を染めた帯を締めてみました。着物は大好きな格子模様をドングリやリンゴなどで染めた草木染の伊那紬です。
写真にも写っている数々の発酵おつまみの美味しかったこと!
おつまみのレシピ本ですが、献立に一品加えるお惣菜レシピとしても大いに役立ちそう。料理下手の私ですが、しょうゆ醬(ひしお)にも挑戦する予定です。
ぜひ「クロワッサン」「やみつき発酵つまみ」、ともにご高覧下さい!
清水さん、楽しい取材とパーティーをありがとうございました。またご一緒しましょう☆
打ち上げ会 2025/12/01
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今週はむら田さんのご家族に本の打ち上げ会にご招待を頂いた。
あき子さんのご逝去後「染織工芸 むら田」七代目店主となられた次男の寛次さん、長女の容子さん、そしてKADOKAWA編集の郡司さんの四人で。
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お店は銀座六丁目の「田中屋」さん。
あき子さんが折々訪れていたお店で、本の中でも「銀座お昼ご飯事情」の章で言及している。店内で使われている布巾も、むら田さんが染めて納めたもの。
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私はこの日も、あき子さんに見立てて頂いて誂えた唐花模様の帯を締めて。今回は泥大島に合わせた。
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前回の投稿の折には、上の写真のように淡い色合いの結城に合わせたから、今回は辛い系統のきものに合わせてみたのだけれど、どちらにも映えるのは、さすがはあき子さんのお見立てだと感じ入る。
ブルー系のきものにもきっと合うだろうし、春先には玉子色にも合わせてみたい。名古屋帯とは言え上質な地風のため、かなりきちんと感もあり、とてもとても出番の多い帯になる予感がする。
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そして、この日、お二人から「本の記念に」とあき子さんのお形見を頂戴した。
まこと織物のよろけ織り地に、和更紗の端切れを切り嵌めたもの。
まさにむら田調、あき子さんそのものの帯で、何度かお召しになっているのも拝見したことがある。
このような貴重な帯を頂けること、何てありがたいことだろう。部屋に広げてしみじみと眺めていると、あき子さんがすぐ前にいらっしゃるようで涙ぐんでしまう。
更に、もう一枚、あき子さんが、生前に「本が出来たら西端さんに差し上げて」と用意してくださっていた夏の麻きものも頂き、そちらはまた時季が来たらご紹介しようと思う。
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振り返れば、取材期間中、あき子さんはぽつり、ぽつりとしかお話をされない方だったため、取材者の私としては「本の材料が揃わない!」と非常に苦労をして、時には恨めしく思ったこともあった。
けれど、あき子さんのお心はもっとずっと大きかったのだ。今はただただ、もう一度だけお会いしたい‥‥。そんな風に、決してかなわないことを思ってみたりする。
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そんなあき子さんの思い出話を、この日は四人で様々に語り合った。きっとお空の上でくしゃみを連発されていただろう。
二年強の時間をかけて取り組んだ仕事だったため、なかなか「終わった」という実感を持てずに過ごして来たけれど、ようやくこの日で、私の中でも本当に区切りがついたように思う。
また次の企画に向けて歩き出さなければ。
帯を眺めながら、そんなことも考え始めている。
「美しいキモノ」編集部訪問 2025/11/22
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先日、「美しいキモノ」編集部に伺いました。
私の新刊『九十一歳、銀座きもの語り』のプロモーションのためで、インスタグラムでご紹介を頂いたのです。
インスタをされている皆様は、ぜひ「美しいキモノ」のアカウントをご覧頂けたら嬉しく存じます。大変詳しく本の読みどころをまとめて頂き、感謝の思いでいっぱいです。
編集部の望月さん、ありがとうございました。
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当日は、本の版元KADOKAWAの担当編集者である郡司珠子さんと一緒に伺いました。
実は、彼女は大学の同級生。うら若き18歳の年から、鬼厳しい上智大学哲学科ラテン語専攻クラスで机を並べて勉強した仲で、書籍の分野でかなり有名な編集者らしいのですが、何しろ同級生ですから〝珠子〟と呼んでいます。
珠子とは、当時はきものの話をしたことはありませんでした。しかし10年ほど前、互いにきもの好きと分かり、最近は会うとほぼきものの話しかしていなかった‥‥
そんな流れの中で、3年前、私が「美しいキモノ」の連載で「染織工芸 むら田」店主 村田あき子さんの美の源泉を探った回を彼女も読んでくれていて、そして、
「今度、取材の記念にむら田さんに帯を作りに行こうと思うんだけど、珠子も見に来る?」
と誘うと、案の定「行く!」とついて来て、そして、横で見ているうちに自分もほしくなってまんまと帯を誂えました。
実は、そこまでは予想通りだったのですが、店を出た瞬間、
「あき子さんの本作りたい!」
と言い出したのは、さすがに同級生の私も予想出来なかった‥‥
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‥‥と、そんな始まりから出来上がったのが今回の本で、その始まりの日に作った帯を、この日は二人して締めています。
二本とも、あき子さんのおじい様であり、近代日本を代表する陶芸家である板谷波山の図案を帯に写し替えたもの。むら田さんと縁の深い西陣「三風魯」による手織りです。
私はこの日はベージュ色の結城の無地(「奥順」製)と合わせてみました。
ふだんなら、帯締めには玉子色や若菜色などを入れたくなるのですが、きものと少しだけトーンの違うベージュ色の冠組めにしたのは、あき子さんスタイルを狙って。きっとお空の上から「あらあら」と笑って見てくださったと信じています!
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上の2枚の写真は、新著を採り上げてくださった媒体各誌のご紹介です。
20日に発売ほやほやの『美しいキモノ』の「INFORMATION 注目のこと」欄、きもの業界紙『染織新報』では大きく採り上げて頂きました。
そして、長くむら田さんがお店を構え、今回の本でもその息遣いの一端を伝えられたと自負している銀座の街の小粋なタウン誌「銀座百点」でもご紹介を頂きました。
各媒体誌でご尽力を頂いた皆様、ありがとうございます。皆様もぜひ手に取って頂けましたら幸いです。