MAYA from West End

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*日記は日本語のみで、翻訳はありませんが、時々全文中国語の日記も書きます。
*日記の写真はデジタルカメラと携帯のカメラで撮影したものであり、作品写真ほどのクオリティはないことをご理解下さい。「本気で写真撮る!」と思わないと良い写真が撮れない性質なのです。

*這本日記基本上用日文寫、沒有中文和英文翻譯。可是不定期以中文來寫日記。請隨性來訪。
*日記的相片都用數碼相機或手機相機來攝影的、所拍的相質稍有出入、請諒解。我一直覺得不是認真的心態絕對拍不出好的東西。
© 2011 Maya Nishihata
All Rights Reserved.

ゴールデンウィークと宇宙 2026/05/12



ゴールデンウィークを、今年も私は自分の街、東京で過ごした。
3年前に受けた手術の後遺症から、長時間の乗り物の振動に腸がまだ耐えられず、遠出が難しい。
せいぜい電車で30分ほどの東京のどこかの街に出かけて、それでも、美味しいケーキ、或いは食事を頂きながら、友だちとあれこれお喋り出来れば十分楽しい。
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天気の良い日が続いたので、庭で北京留学時代以来の相棒の熊のぬいぐるみを虫干しした日もあった。 
当時、大失恋をして、あまりに悲しくてデパートのぬいぐるみ売り場で目が合ったこの子を衝動買いして、寮の部屋で抱きしめて心をなぐさめたのだった。
彼が寝ているラタンの椅子は、亡き母が地元のデパートで毎年開かれる「日本の職人」展で一目惚れして購入したもの。母娘でも衝動買いの中身がだいぶ違うのだ。千葉の藤職人さんの手でしっかりと編み込まれ、百年でも二百年でも持ちそうなこの椅子を大切に使っていこうと思う。
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庭を見回すと、今年は、花の調子がすこぶる良い。
野ばらは毎日大体120輪!ほど咲いているし、今は車輪梅と紫蘭も満開。種類の違う小ぶりの野ばらも、こんなに花がついた年はない、というくらい咲きに咲いている。葉の色も深く厚みがあり、病葉がとても少ない。
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少し前には山つつじの圧力がすさまじかった。馬酔木もよく咲いたし、写真はないけれど、昨年は花をつけなかったチューリップが大きな花をつけた。それに椿が10年ぶりに咲いたりもした。木瓜にいたっては、一回終わったと思ったのに、もう一度次々と花をつけ出して非常に驚かされた。この庭で五十年以上暮らしているれど、初めて見た現象だった。
そして、山桜と青もみじは今年も美しかった。
 *
昨年は、日本列島の歴史の中で、おそらく縄文時代以来ほどに暑く、長い夏だったのではないだろうか。今年、花の調子がいいのはそのせいではないかと推測している。人間にとっては厳しい気候でも、多くの植物にとっては、このくらい温度が高く、強い日差しにさらされる方が生きやすいのかも知れない。
 *
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一方で、梅の木には異変が起こっている。
毎年一ヶ月ほど咲き続けて楽しませてくれるのに、今年は2週間ほどで終わってしまい、現在では写真のように、驚くほどたくさんの実が育ち切らないまま土に落ちている。
このような姿もこれまで一度も見たことがない。樹齢がやって来たのか(でも、まだ平均樹齢より20年ほど若いのだ)、それとも、梅の木だけが、温暖化の気候に適応出来ないのか。あれこれ推測してみるけれど答えは見つからない。
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上の写真は、大学受験で通った塾以来の友人と散歩した、二駅先、荻窪の太田黒公園の庭園。腕利きの庭師が心血をそそいで守っている庭だと伝わって来る。見上げるほど高いもみじや松の枝の重なりを風がわさわさと通り、森へ出かけて来たようだった。
正岡子規の『病床六尺』を思い出す。病気のすさまじさも、文学への才能もスケールがまったく違うけれど、身の周りの世界にも宇宙があることを、彼が感じたように感じるこの初夏。

クロワッサン誌連載「着物の時間」卒業のお知らせ 2026/04/11



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この度、2017年より約9年半担当して来たマガジンハウス「クロワッサン」誌の連載コラム「着物の時間」を卒業することになりました。
‥‥と書くとまるでアイドルグループの〝卒業〟のようでこそばゆいのですが、なかなか他に書きようがないことをご理解ください。

作家、医師、料理研究家、美容家、建築家、俳優、美術史家、伝統芸能に携わる方々、和菓子舗主人、プロデューサー、写真家、染織作家‥‥9年半、本当に多岐にわたる分野の皆さんに着物との関わりやコーディネイトへのこだわりを伺い、記事へとまとめて来ました。思い出は尽きないのですが、ここで筆を擱くことになります。
     *
今回の卒業は、クビになった訳ではなく、私から申し出たことです。
大好きな着物に関するお仕事とは言え、月に一度、必ず取材と原稿書きが入ることは、人生のかなりの時間と労力をこの連載に振り向けることになります。
私ももう若くはなく、また、2年前に受けた子宮体がんの手術によって、以前とは根本的に体質が変わってしまったことも実感しています。
これ以上〝誰かの言葉〟を書くことに大きな労力を使うのではなく、〝自分の言葉〟を発信することに、仕事の軸を変えていきたい。

手術の少し後ほどから、漠然とそのような考えが浮かぶようになりました。
けれど、カメラの青木さん、ヘアメイクの高松さん、そして着付けの奥泉さんと組んで来たスタッフチームがあまりに和気藹々と楽しく、そして出来上がったページのクオリティも高く、つまりは居心地が良過ぎてなかなか決心することが出来なかったのです。まるで高校の部活のようで。

それでも、どこかで決断しない限り、次の段階へ進むことは出来ません。
今がその時だと思うきっかけもあり、辞退の旨を右田編集長に申し出ました。温かいご理解を頂いたことを、深く深く感謝申し上げます。
振り返れば、9年半の間に担当編集さんにはかなりの入れ替わりがあり、右田さんはこのチームの2代目担当でした。
スタッフチームが部活の部員なら、編集者は顧問の役割でしょうか。それぞれ個性的な歴代編集者さんたちがきっちりと段取ってくださってこその、和気藹々の仕事。お弁当も毎回美味しかった!(スタッフを大切に考えてくださっていると感じるバロメーターです)本当に思い出は尽きません。

写真は、送別会に当たって、皆さんにお贈りした餞別のクッキー。地元吉祥寺の「GRANNY」さんにアイシングしてもらいました。
もちろん、これからも「着物の時間」は続いていきます。私も今後は一読者として楽しみに拝読したいと思っています。どうぞ皆様変わらず「着物の時間」をご高覧ください。
   *
今、私は、長く温めて来た或る企画について調査を開始しています。この調査には数年がかける予定で、上手くまとまるかどうか未知数の部分も多いのですが、とにかく〝動き出し〟ました。
それ以外にも、複数の文章作品の作品作りも進めています。お目にかけるにはもう少し時間がかかると思いますが、どうかお待ち頂けたら嬉しく存じます。
冬の間に力を蓄え、やがて一気に芽吹き出す草木を見習い、私も新しい緑の葉を開くことが出来るように。なけなしの力を尽くしていきたいと思います。

〝自分ちなみ〟の春の帯で 2026/04/07



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先週は中野沼袋の「シルクラブ」で開催されていた「道明展」へ。
「もう日本に四季はない。二季だ」などと言われるこの頃。きものの世界でも、本来は六月に着るものだった単衣を五月から着るのは当たり前となり、今では四月から着ることさえ市民権を得つつある。そんな中、袷でも薄手の大島は使い勝手が良いと思う。
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‥‥という訳で、この日は白地の大島を択んだ。実は亀甲柄はあまり好みの模様ではないのだけれど、こういう細かい柄行きならキリリとして気に入っている。
帯は、以前にもご紹介したことのある「白い象と摩耶夫人と花々」柄の大洋居の名古屋帯を。
お釈迦様のお母様、摩耶夫人が白い象の夢を見た日、四月八日にお釈迦様が生まれた‥‥という伝説にちなむもの。インドには桜はないはずだけれど、日本ではちょうど桜の季節に当たるということで、おそらく桜と思われる花もお太鼓にこっそり描かれている。
    *
「美しいキモノ」の仕事で青梅の白木屋呉服店さんを取材した時、この帯を見つけた。
私の誕生日はお釈迦様の誕生日と同じ四月八日。どうしてもほしいと思い、コレクター気質の店主、根岸さんはあまり売りたくはなさそうなところをお願いして売ってもらった。
おかげでその仕事のギャラは吹き飛んでしまった、どころか赤字になってしまったのだけれど、自分にちなむ帯、自分を象徴する帯を手に入れられたのだから満足。これからも毎年雛祭りが過ぎた頃から締めていこうと思う。
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この日は、会場で、一点ものバッグブランド「花傳」オーナーの観世あすかさんや、ご友人のHさん、お嬢さんとお会い出来た。あすかさんとHさんは浦野の帯を締めていらして眼福。そして、シルクラブの素晴らしいお庭!
「道明」の名物店員徳澤さんの講演、道明の帯締めと組み合わせて展示された京都「野口」の素晴らしい反物の数々、そして道明先生や店主の西村花子さんともお話し出来た、何とも楽しい春の午後のひと時。


クロワッサン連載「着物の時間」田中麗奈さんの着物物語を取材しました 2026/03/30



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マガジンハウス「クロワッサン」誌での連載「着物の時間」、今月は俳優の田中麗奈さんを取材しました。
20代の頃に一目惚れで購入された紬の着物に、ケイタマルヤマのバッグで少し遊び心を加えたスタイルでのご登場です。
4月3日より公開の主演映画「黄金泥棒」の見どころとともに、着物への思いを語ってくださいました。ぜひご高覧ください。

夏に向けて、単衣と絽の誂えに 2026/03/23



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三寒四温の言葉通り、目まぐるしく天気が変わる今日この頃、先日はむら田さんへ、誂え中のきものの確認に伺った。

昨年秋のあき子さんの回顧展に、京都の染色工房「松寿苑」さんが出展されていて、絓引き(しけびき)の反物に一目惚れしてしまった。
きものになじみのない方に少しだけご説明すると、絓引きとは、ジグザグと櫛型をした特殊な刷毛で縞模様を染める技法で、きもの一反分、13メートルを同じ調子で染めていくのはきわめて難しい。
中でも松寿苑さんが得意とするのは、斜めの絓引き。
これを仕立てると、ありきたりではなくしゃれたきものになるな、とその姿がありありと見え、自分の好みそのものだ!と胸が高鳴った。ベージュ色で単衣を、グレーで絽を染めて頂くことにした。

‥‥が、一口にベージュ、グレーと言っても、グラデーションを考えれば無限に近い可能性がある訳で、色の選定が非常に難しい。
更に、白いままの反物に絓引きをすると、「なまなましい線になりがちですよ」とのことで、まず、ごくごく淡い色で地染めをして、その上に絓引きをした方が良いとのこと。

では、その地の色をどのような色で染めればいいのか?本体の線の方は?‥‥と、何度かむら田さんに間に入って頂きながら、色見本帳などを元ににやり取りを交わし、この日、上がって来た試し染めを確認に伺ったのだった。
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結果は、上の写真の通り。
なかなか写真では良さが伝わらないのだけれど、どちらも思い通りの色合いに仕上がっていて、そのまま本番へ進めて頂くことにした。
もう、完成が待ち遠しくて待ち遠しくてたまらない。
今年の初夏から盛夏、初秋まで、この二枚をさまざまに帯を変えながら楽しんでいこうと思う。

この日着たきものの詳細は、近々また同じコーディネイトで外出の予定があるため、その時に。
SNSへのアップデートがまったく追いついていないけれど、復帰したきもの生活を満喫している。

確定申告終了万歳! 2026/03/09



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確定申告終了!めでたい!早い!優秀!
‥‥と、今日ばかりは自分を褒めちぎりたい。
毎年毎年、年末くらいから確定申告のことがふと頭に浮かんで暗い気持ちになるほどこの作業を憎んでいるけれど、それでもe-taxになって相当楽になったことを実感する。
皆様も同様ではないだろうか。

運用開始当初は、
「携帯から全部出来るならそれが一番簡単でしょ!」
と、携帯での申告に飛びついたものの、途中から作業再開する時のいちいちのマイナカード読み込み、引き返して入力内容を確認する時もいちいち読み込み。
しかも何故かなかなか上手く認証されず、異常に時間がかかる!もう嫌!と、かえって鬱度が増すほどだった。

更に、非携帯ネイティブ世代故か、スマホの小さな画面にちまちま数字を入力すること自体を、どうにもストレスフルに感じてしまう。
それなりに項目のある書類は、やはりPCで作りたい!きー!

‥‥と、確定申告の憂鬱は続いていたけれど、カードリーダー方式に変えたことでそれらすべてのストレスがあっけなく解消。いやはや数千円をケチってはいけなかったのだ。
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しかし、私と同年代以降の世代は、もう全員電子申請でしょ?と思うのに、毎年SNSに「今、税務署で並んでます」「納税受付印もらった!」という投稿が結構上がることに驚く。
私など最も遅れた非デジタル人間だと思っているのに、そうでもないのだろうか?やはり皆さんあのリアルの受付印がほしいのかしら?確かにその気持ちは理解出来るけれど。

庭では木瓜の花が七分咲きほど。沈丁花とクリスマスローズは満開。
申告終了もあいまって、ことのほか明るく美しく見える。

「美しいキモノ」春号エッセイ掲載 2026/02/26



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発売中の「美しいキモノ」春号に私のエッセイが掲載されました。
「もう、私は一生きものを着られないのかも知れない――そう、涙を流しながら思ったのは、2024年1月のことだった。」
そんな一文から始まるエッセイです。

今号の「美しいキモノ」では、第一特集として、「一生きもの宣言」、生涯を通じてきものを楽しむための様々な提案が紹介されています。
その特集テーマに寄り添うように、「きものと人生をテーマにしたエッセイを」。そんな依頼を編集部から頂戴しました。私と、もう一人、大切な友人である吉田雪乃さんのエッセイが掲載されています。

私が書いたのは、きものを着られずに過ごした長い年月のことです。
母の介護と看取り、その直後に私自身が子宮体がんを罹患し、更に手術から後遺症を発症して‥‥合計すると6年間、ごく最近まで、私はほとんどきものを着られずに過ごして来ました。
特に、後遺症のために着られないと分かった時の絶望は深く、冒頭の一文はその時の心境を書いたものです。

けれど、今、私は、平均すると週に一、二日ほどはきもので出かける日々を取り戻しています。
どのようにして気持ちを立て直し、どのようにして後遺症という大きな困難と折り合って来たのか。回復までの心身の道のりを、エッセイの後半ではつぶさに綴りました。

編集部からは、文章と同時に「西端さんのきもの生活の一端も写真で紹介しましょう」との提案を頂き、恥ずかしながら、我が家で撮影を行いました。
ヘアメイクをして頂き、そして、私が最も信頼する着付け師、奥泉智恵さんに着付けをして頂けたことをとてもとても嬉しく思っています。
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誌面では小さなカットとなっていますので、当日着たきものをこちらでご紹介します。
淡いベージュ色の「奥順」製の無地結城紬と、祖母が染めた紬名古屋帯。麻の葉模様にぽつぽつと七色の絞りが入った「えり正」製の帯揚げに、帯締めは「道明」の練り色の冠組を入れました。

結城は、母が亡くなった少し後、しょんぼりしていた私に父がプレゼントしてくれたものです。
高機の手織りなのですが、結城で修業した紬作家さんに「地機と区別がつかない」と言われたほどやさしく繊細な織り。きっと上手な方が織られたのでしょう。一生着ていこうと思っている大切な一枚です。
帯は、臙脂色地に柳に流水小花模様の型絵染。こちらは祖母オリジナルの型ではなく、所属していた芹澤銈介門下の型絵染集団が持っていた型を使ったものではないかと思います。
華やかさをたたえながら、がちゃがちゃと野暮にならず、絶妙なところでまとまっている。そんな色択びが祖母らしく、染め味からは、のびのびと染めていることも伝わって来て。大変気に入っている一本です。
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‥‥こうして、私のこれまでのきもの人生の集大成のようなページが出来上がりました。
プロデュースしてくださった編集部の望月聖子さんに心から感謝を申し上げます。
6年間は決して短い時間ではなかった、と、今、改めて思います。そして、だからこそ、再び着られるようになった今、きものへの愛はいっそう深まっています。これから私のきもの人生の後半が始まっていく、とも思っています。
きものを愛する方も、きものに興味のない方も、人生が常に順境の時ばかりではないことは、大人になれば誰もが胸の痛みとともに感じることでしょう。
喪失と回復の物語として、ぜひ本エッセイをお読み頂けましたら嬉しく思います。

クロワッサン誌「着物の時間」長尾千登勢さんの着物物語を取材しました 2026/02/12



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マガジンハウス「クロワッサン」誌での連載「着物の時間」、今月は、銀座、鎌倉、そしてベトナムでも大人気の抹茶カフェ「アトリエマッチャ」オーナーの長尾千登勢さんの着物物語を取材しました。

実は、長尾さんとは、かつて私が電通に勤務していた頃、第1クリエーティブ局という同じ局でご一緒していました。
と言っても、何しろ電通は超巨大企業のため、クリエーティブ局だけでも当時確か5局あり、更に1局にも150人ほどの局員が在籍。全員と接点がある訳ではなく、長尾さんとも直接お仕事をご一緒したことはありませんでした。

しかも私は当時、留学でお金を使い果たしたためにとりあえず何かバイト的な仕事をしなくちゃ、と派遣社員の身分で電通にもぐり込み、局内で作られたCMのアーカイブ整理や広告賞への応募書類を準備する‥‥といった下っ端仕事をしていました。
一方、長尾さんはクリエーティブとしてバリバリ活躍しておられ、立場には大きな大きな差があったのです。

その後、私はわらしべ長者的にプロデュース部へと引き上げて頂き、更に電通グループの別会社へと転職して、更に独立して文章の仕事へ‥‥と、長尾さんとの距離は遠心力でぶんぶん飛ばされていくように離れに離れていたのですが‥‥
数年前のある日、たまたま目にしたネットの記事で、長尾さんが電通を退職されて抹茶カフェを経営されていること、日常的に茶の湯や着物に親しんでいらっしゃることを知り、いつか私の連載に出て頂こう!と心に期したのでした。

その念願かない、今回、25年振りほどに同じ場所に集い、そして25年を経て初めて、ともに一つの制作物を作り上げることが出来ました。あの頃のちっぽけだった私に、未来にはこんなことが起こるんだよ、と教えてあげたい気持ちです。
この日、長尾さんがお召しの大変スペシャルな着物、そして、長尾さんの着物の原点となった偉大な女性とは‥‥?
とても素敵な着物個人史をお話し頂きましたので、ぜひご高覧下さい。
電通時代の友人の皆々様には、業務連絡!みんな絶対読んでねー!

期日前投票終了 2026/02/07



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今回の選挙も、無事、期日前投票終了。(水曜日に投票)
毎回投票所に行くと、香港の友人の顔が思い浮かぶ。
香港生まれ、香港育ちの彼は、総統選挙のたびに台湾へ出かけていた。
もちろん、香港人だから、投票など出来る訳がない。それでもひたすら候補者や応援弁士の演説を聞きに回り、集会に参加して拍手をしたり、選挙カーの後をついて歩いてみたりしていた。
選挙の熱狂を体に浴びたいのだという。
「僕たちは一回も国の選挙権を持ったことがないからね」
さらりと言っていた彼の横顔を忘れてはいけない。いつも自分に戒めている。

年頭ご挨拶 2026/01/21



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大変間の抜けたご挨拶となりお恥ずかしい限りですが、皆様、新年明けましておめでとうございます。
年明けすぐに大きな原稿の〆切を控えていたため、年末年始はほぼ返上で机に向かい、その後も仕事にプライベートに多くのお声がけを頂いて駆け回っているうちに、一月も下旬になってしまいました。
とにかく大変元気に過ごしています。
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昨年は、二年近くをかけて取り組んでいた村田あき子さんの本を上梓することが出来、また、雑誌の方でも大変にやりがいのある原稿に取り組むことが出来ました。
本は、お蔭様で一時アマゾン欠品となるなど、好評を頂いているようです。ご高覧頂いた皆様に心より御礼申し上げます。

そして、新しいこの一年は、〝脱皮〟の年にしようと思っています。
これまでの仕事を見直して、より自分の個性を打ち出せる仕事に厳選すること。
また、これまでは体調が万全ではなかったこともあり、頂いた企画をやり遂げることで手一杯となっていましたが、今年からは、自分自身から湧き出るもの、自分自身が心から書きたいと思うことを直接的なメディアを使って発信していきたいとも思っています。
更に、数年がかりで取材や調査を重ねる必要のある、長年温めて来た企画にもいよいよ取りかかる所存です。

このような次第で、ご挨拶は間が抜けてしまいましたが、胸の中は希望に満ちています。
古い殻を脱ぎ捨て、新しい言葉を紡いでいきたい。まずは来月発売の雑誌に掲載されるエッセイをお待ちください。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

(写真は、我が家の庭で毎年一番に花を咲かす沈丁花の膨らみかけたつぼみ、そして、地面から顔を出し始めた水仙の葉先)