西端真矢

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クロワッサン「着物の時間」ちぇらうなぼるた店主 大山和子さんの着物物語を取材しました 2024/01/30



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マガジンハウス「クロワッサン」での連載「着物の時間」、今月は、青山のリサイクル着物店「大山キモノ ちぇらうなぼるた」店主 大山和子さんの着物物語を取材しました。
かつて表参道の真ん中辺りにあった真っ赤な柱の中華風の骨董店「オリエンタルバザー」をご記憶の方も多いかと思います。その二階にあった古裂店「大山キモノ」が、「ちぇらうなぼるた」の前身。大山さんのお母様が、戦後間もなくから始めました。
母から娘へ、二代に渡る物語を取材しました。ぜひご高覧ください。
第一特集「反り腰、巻き肩、スマホ首」も必見です!
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猫の手術、その後 2024/01/26



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2週間前に我が家の白猫チャミの左前足癌手術について投稿したところ、たくさんのDMやフェイスブックコメント、また、仕事の取材先でも温かい言葉を頂いた。お礼も兼ねて今日はご報告の投稿を。皆様本当にありがとうございました。

幸い予後は順調で、チャミは元気を取り戻している。
退院から六日目までは、やはり手術痕が相当痛むのか、また、手術を受けたことの精神的ショックも大きかったのだろう、〝自分のことで精一杯〟というかんじでひたすら眠り続けていた。ふだんなら「お昼寝から起きたよ!」「今からまた寝るから添い寝して!」と何かと甘えに来るのに。
寂しいけれどチャミのしたいようにさせてあげるのが一番、と、時々ごはんを持って行くのと頭を撫でに行くだけで、私も父もそっとしておいていた。ところが六日目の夕方、私が和室でPCに向かっていると、突然にゃーにゃー鳴いて部屋に入れろとやって来る。
「僕は夕方お姉ちゃんの足の間に入るんだから!いつもそうでしょ!まったくもう!分かってるよね!ほらほら!」
というかんじでぐいぐい足の間に入り、そのまま熟睡。そこから不思議とすべてが元に戻ったのだった。

もちろん小指は一本なくなってしまったが、もう調子をつかんだのかびっこを引くこともなくすたすたと歩き、気に入りの暖房器をつけてほしい時など、こっちこっちと小走りに私を誘導することもある。ソファの背もたれに鳥のようにとまっていたり(お気に入りの姿勢)、様々な椅子からも元気に飛び降りて、ごはんももりもり食べて。知らない人が見たら、指が一本ないなんてまったく分からないと思う。

実は、昨年夏、私が癌の手術のために八日間入院した時、チャミは摂食障害になってしまった。私の帰宅から二週間ほど、極端に食が細くなって、病院に連れて行かなければいけないかと心配したほどだった。
たぶん私の不在がとてつもなくショックで、その混乱の中に突然私がまた戻って来て今度はほっとし過ぎて、精神のバランスが崩れてしまったのだと思う。そんな風に繊細なチャミだから、あの時免疫ががくんと落ちてしまって、そして癌が発生したのかな、などと考え込んでしまうこともある。
ごめんね、チャミ、と欠けてしまった手を見ると悲しくなるが、でも、
「指なんか一本くらいなくたって、僕は何ともないもんねー」
とチャミがプライド高くすたすた歩き回っているのだから、こちらも合わせなければいけない。涙を拭いてぎゅっと抱きしめると、抱っこは嫌いなチャミだから、ヤだー!と生意気にももがく。うめばち一つ欠けただけの、変わらない毎日が続いている。

猫の手術 2024/01/15



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11月の終わり頃、我が家の白猫チャミの左前足のうめばちの一つが大きく腫れていることに気づいた。慌てて病院に連れて行くと、先生は、悪性腫瘍、つまり、がんではないかと言う。
すぐに組織を取る検査を受けたが、異常は認められないという結果が出た。けれど先生は出来ればもう一段詳しい検査をした方がいいと薦める。悩んだ末に、12月の終わり、うめばちの一部を小さく切り取る検査手術を受けた。チャミはもう十五歳のおじいちゃん猫だから体に負担は大きいし、臆病者で気持ちの細やかな子だから、帰宅後数日は見たこともないような険しい顔つきになってしまった。いつも隙あらば私の膝に乗ろうと狙っているのに、「一人で寝たい」と、隣りに敷いた電気毛布の上で寝ることを択ぶ。安定した場所で寝たいんだね、切ったところが痛むんだね、と胸が張り裂ける思いだった。
     *  
その後体力は回復して年末年始は元気に過ごせたが、年明けすぐに検査結果が出て、やはりがんだと告げられた。ただしまだ初期のステージで、血管に浸潤は見られず、先生の見立てでも、今切ればがんを絶やせる可能性が高いという。
それで、一昨日、手術を受けた。
朝病院に預けて午後に手術を受け、その日は病院に一泊する。チャミのいない家はがらんどうのようで、いつも座っている座布団に残っている窪みを見てため息をつき、そしていつもの日と同じようにドアを少しだけ開けておいたり(別の部屋から私の部屋来た時に、すぐに気づいてあげられるように)、庭に出る時にこっそり足音をひそめたり(僕も出たいと飛んで来るので)、そろそろ水を取り替えてあげなきゃ、と思ってしまったりする。自分の行動のすべてがチャミを前提にしていることに気づかされる。
     *
夕方、一人、吉祥寺に出て夕食を食べた。
とにかくチャミが私にべったりだから、いつもたとえば仕事で難しい取材を終えた日の帰り道など、本当はどこかで軽く食べて気分転換したいのに、結局駅ビルでタイムセールのお弁当など買って猛ダッシュで帰宅する。
だけど今日は何しろチャミがいないのだ。憧れの〝吉祥寺一人晩ご飯〟が出来る。それでわざわざ吹雪いているのに街へ出て行って、好物の「点心茶室」の志那そばを食べてみたりした。そして帰り道に病院の前まで行って、しばらくたたずんでいた。ストーカーさながらにじっと窓を見つめ(幸い雪はもう止んでいた)、本当は、
「チャミちゃーん、お姉ちゃんここにいるよ!頑張ったね!明日必ず迎えに来るからね!」
と呼びかけたいのだけれど、朝、病院に置いていく時に「夜、お外から励ましに来るからね」とぶつぶつ涙目で話しかけているのを先生に聞かれ、
「あ、それは止めた方がいいな。声が聞こえるのにどうして迎えに来てくれないんだろうってパニックになりますから」
と釘を刺されてしまった。どうやら入院の夜に病院の前に来るバカ飼い主は私だけではないらしい。それで、無言で、しばらく窓をじっと見つめる。そして帰宅した家はしんとしていて、失恋した日の夜のようなのだった。
     *
幸い手術は成功して、翌日、昨日の朝、迎えに行った。
前回の手術の時と同様チャミはやはりとても険しい顔つきで、びっこを引きながら家の中を一通り歩き回った後、ここ!とこの季節には過ごさない二階の寝室のソファで眠り始めた。ふだんなら夕方3時を過ぎると、
「お膝乗りしたーい!」
とにゃーにゃー騒いで畳の部屋で私が伸ばして座った足の間にどかっと入って熟睡するのに、呼びに来ることもない。やはり一人で眠りたいようだった。
それでも、時々こっそり様子を見に行くと、必ず目を覚ましてエリザベスカラーから顔を伸ばすようにして手に顔をすりつけて来る。いつものようにおでこにチュッをしてあげるとゴロゴロ喉を鳴らし、食事もよく食べ、水もよく飲んでくれる。明け方には自力で一階まで降りて、立派にトイレもした。階段を上る力は尽きてしまって、無言でじっとたたずんでいるのがたまらなくいじらしい。もちろん抱き上げて一緒に寝室に戻った。
今日の昼間は一階の居間で、いつもの日と同じように日向ぼっこをして眠り、今はまた二階に戻り、一人で眠っている。だいぶおだやかな表情に戻って来ている。
     *
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チャミの左手を見るのはとてもつらい。
うめばちだけではなく小指までまとめて切除したから、手がずいぶん細くなってしまった。今は手術のために毛も剃っているから、ぷくぷくとかわいかった左足はまるでヨーロッパゴシック建築の悪魔の彫刻のような、尖った怖い前足に見える。でも毛はまたすぐ生えて来るし、これであと数年、命が延びたのだ。
「小指一つなくなったって、元気に走り回っている猫ちゃんはいくらでもいますよ」
と先生も言っていた。きっとチャミもすぐ慣れてくれるだろう。

ただし、心配もある。手術前の血液検査で、腎臓の数値が大分悪くなっていることが分かった。これからは療養食に切り替え、自宅での注射もしていかなければいけないのかも知れない。残された時間ももうあまり長くはないのかも知れない。
とにかく、今は私のところに帰って来てくれた。家がいつもの家に戻り、丸くやわらかくふっくらとした何かに満ちている。ドアはいつも細く開けて、庭に出る時は抜き足差し足で。おでことおでこをいっぱいごっつんこして、一日一日を過ごす。お帰り、チャミ。
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新年ご挨拶 2024/01/09



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大変遅くなってしまいましたが、皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年は年頭からつらいニュースが続きますが、被災地以外の場所にいる人間に今出来ることは、寄付。うんじゃらかんじゃらきれいな言葉を並べるヒマがあったら、現金。そう感じています。
もちろん自分の生活に見合った金額で良い訳で、私も微力ではありますが寄付を行おうと思います。そしてもう少し経ったら、能登や周辺地域の特産物を購入したい。美しいもの、美味しいものがいっぱいありますものね。世界に冠たる地震国の我が国は、明日は我が身。こうやって助け合っていくしかないことをまたしみじみと感じる新年となりました。

私事では、昨年は、母を見送った悲しみから立ち直る間もなく、年頭少し後から体調不良が続き、春から初夏にかけて検査、検査の不安な日々を過ごしました。
最終的に子宮体がんが見つかり、6月終わりに手術。歩くのにも苦労するところから少しずつ回復していく‥‥という、ひたすら自分の体と向き合う一年となりました。
現在はだいぶ元気になっていて、一例を挙げれば、12月のはじめに仕事の原稿が〆切目前でどうしても気に入らず、2日間ほとんど眠らず書き直しをしたのですが、特に疲労が残ることなくふだん通りに過ごすことが出来ました。
実はその2ヶ月ほど前の秋の初め、やはり〆切目前で原稿が気に入らず一晩徹夜をした時はとてつもなく疲れてしまい、2日ほどふらふら過ごしたことを思えば、急速に体力が回復しているように思います。

とは言え、ロボット手術のメス跡である五カ所の手術痕周りの皮膚、そしてその深部には、今も姿勢によっては強く痛みが走り、無理は出来ません。早足も小走りも出来るようになりましたが、長く走るのは到底不可能だと感じます。重いものもまだ長時間は持つことが出来ません。
このように体力が回復途上にあるため、今年は大きな目標は立てず、その時その時出来る範囲のことを確実にこなしていこうと思っています。どうか皆様も引き続きお手柔らかにお願い致します。

写真は、7日に東京国立博物館へ、生け花の師である真生流家元 山根由美先生と副家元の奈津子先生のお作を拝見に伺った時のもの。清新で凛としたお花に触れ、また、由美先生と写真を撮って頂き楽しくお話もさせて頂き、何とも楽しい時間となりました。
実は術後初めてのきものでの外出でウキウキだったのですが、この少し後、帰宅途中で絶不調となってしまい‥‥その話は次回に書きたいと思いますが、やはりまだ回復途上。ゆっくりゆっくりと進んで行かなければいけないと実感しています。どうぞ皆様本年もよろしくお願い致します。