西端真矢

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「美しいキモノ」春号エッセイ掲載 2026/02/26



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発売中の「美しいキモノ」春号に私のエッセイが掲載されました。
「もう、私は一生きものを着られないのかも知れない――そう、涙を流しながら思ったのは、2024年1月のことだった。」
そんな一文から始まるエッセイです。

今号の「美しいキモノ」では、第一特集として、「一生きもの宣言」、生涯を通じてきものを楽しむための様々な提案が紹介されています。
その特集テーマに寄り添うように、「きものと人生をテーマにしたエッセイを」。そんな依頼を編集部から頂戴しました。私と、もう一人、大切な友人である吉田雪乃さんのエッセイが掲載されています。

私が書いたのは、きものを着られずに過ごした長い年月のことです。
母の介護と看取り、その直後に私自身が子宮体がんを罹患し、更に手術から後遺症を発症して‥‥合計すると6年間、ごく最近まで、私はほとんどきものを着られずに過ごして来ました。
特に、後遺症のために着られないと分かった時の絶望は深く、冒頭の一文はその時の心境を書いたものです。

けれど、今、私は、平均すると週に一、二日ほどはきもので出かける日々を取り戻しています。
どのようにして気持ちを立て直し、どのようにして後遺症という大きな困難と折り合って来たのか。回復までの心身の道のりを、エッセイの後半ではつぶさに綴りました。

編集部からは、文章と同時に「西端さんのきもの生活の一端も写真で紹介しましょう」との提案を頂き、恥ずかしながら、我が家で撮影を行いました。
ヘアメイクをして頂き、そして、私が最も信頼する着付け師、奥泉智恵さんに着付けをして頂けたことをとてもとても嬉しく思っています。
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誌面では小さなカットとなっていますので、当日着たきものをこちらでご紹介します。
淡いベージュ色の「奥順」製の無地結城紬と、祖母が染めた紬名古屋帯。麻の葉模様にぽつぽつと七色の絞りが入った「えり正」製の帯揚げに、帯締めは「道明」の練り色の冠組を入れました。

結城は、母が亡くなった少し後、しょんぼりしていた私に父がプレゼントしてくれたものです。
高機の手織りなのですが、結城で修業した紬作家さんに「地機と区別がつかない」と言われたほどやさしく繊細な織り。きっと上手な方が織られたのでしょう。一生着ていこうと思っている大切な一枚です。
帯は、臙脂色地に柳に流水小花模様の型絵染。こちらは祖母オリジナルの型ではなく、所属していた芹澤銈介門下の型絵染集団が持っていた型を使ったものではないかと思います。
華やかさをたたえながら、がちゃがちゃと野暮にならず、絶妙なところでまとまっている。そんな色択びが祖母らしく、染め味からは、のびのびと染めていることも伝わって来て。大変気に入っている一本です。
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‥‥こうして、私のこれまでのきもの人生の集大成のようなページが出来上がりました。
プロデュースしてくださった編集部の望月聖子さんに心から感謝を申し上げます。
6年間は決して短い時間ではなかった、と、今、改めて思います。そして、だからこそ、再び着られるようになった今、きものへの愛はいっそう深まっています。これから私のきもの人生の後半が始まっていく、とも思っています。
きものを愛する方も、きものに興味のない方も、人生が常に順境の時ばかりではないことは、大人になれば誰もが胸の痛みとともに感じることでしょう。
喪失と回復の物語として、ぜひ本エッセイをお読み頂けましたら嬉しく思います。

クロワッサン誌「着物の時間」長尾千登勢さんの着物物語を取材しました 2026/02/12



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マガジンハウス「クロワッサン」誌での連載「着物の時間」、今月は、銀座、鎌倉、そしてベトナムでも大人気の抹茶カフェ「アトリエマッチャ」オーナーの長尾千登勢さんの着物物語を取材しました。

実は、長尾さんとは、かつて私が電通に勤務していた頃、第1クリエーティブ局という同じ局でご一緒していました。
と言っても、何しろ電通は超巨大企業のため、クリエーティブ局だけでも当時確か5局あり、更に1局にも150人ほどの局員が在籍。全員と接点がある訳ではなく、長尾さんとも直接お仕事をご一緒したことはありませんでした。

しかも私は当時、留学でお金を使い果たしたためにとりあえず何かバイト的な仕事をしなくちゃ、と派遣社員の身分で電通にもぐり込み、局内で作られたCMのアーカイブ整理や広告賞への応募書類を準備する‥‥といった下っ端仕事をしていました。
一方、長尾さんはクリエーティブとしてバリバリ活躍しておられ、立場には大きな大きな差があったのです。

その後、私はわらしべ長者的にプロデュース部へと引き上げて頂き、更に電通グループの別会社へと転職して、更に独立して文章の仕事へ‥‥と、長尾さんとの距離は遠心力でぶんぶん飛ばされていくように離れに離れていたのですが‥‥
数年前のある日、たまたま目にしたネットの記事で、長尾さんが電通を退職されて抹茶カフェを経営されていること、日常的に茶の湯や着物に親しんでいらっしゃることを知り、いつか私の連載に出て頂こう!と心に期したのでした。

その念願かない、今回、25年振りほどに同じ場所に集い、そして25年を経て初めて、ともに一つの制作物を作り上げることが出来ました。あの頃のちっぽけだった私に、未来にはこんなことが起こるんだよ、と教えてあげたい気持ちです。
この日、長尾さんがお召しの大変スペシャルな着物、そして、長尾さんの着物の原点となった偉大な女性とは‥‥?
とても素敵な着物個人史をお話し頂きましたので、ぜひご高覧下さい。
電通時代の友人の皆々様には、業務連絡!みんな絶対読んでねー!

期日前投票終了 2026/02/07



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今回の選挙も、無事、期日前投票終了。(水曜日に投票)
毎回投票所に行くと、香港の友人の顔が思い浮かぶ。
香港生まれ、香港育ちの彼は、総統選挙のたびに台湾へ出かけていた。
もちろん、香港人だから、投票など出来る訳がない。それでもひたすら候補者や応援弁士の演説を聞きに回り、集会に参加して拍手をしたり、選挙カーの後をついて歩いてみたりしていた。
選挙の熱狂を体に浴びたいのだという。
「僕たちは一回も国の選挙権を持ったことがないからね」
さらりと言っていた彼の横顔を忘れてはいけない。いつも自分に戒めている。