西端真矢

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stay home 新誂えの江戸小紋で、インターネット茶会に参加の巻(コーディネイト付き) 2020/05/15



東京ではまだ緊急事態宣言が続いています。そんな中、先週末は、“インターネット茶会”という新しい試みに興味を感じ、参加してみることにしました。
洋服での参加でもまったく構わなかったのですが、仕立て上がりほやほや、廣瀬雄一さんのところで新しく誂えた江戸小紋があるのですから、この日をお披露目と決めました。
今日のブログではその茶会の様子ときものの詳細、そしてコーディネイトをご紹介します。
      *
まずは茶会について。
コロナウイルス蔓延で、生活の様々なことが変化を余儀なくされて来たこの数か月。
お茶の世界でも、各お家元が、今はお稽古を休んで自服の時を過ごすようにと通達を出したり、流行が収まるまでは濃茶の回し飲みはしないようにとの呼びかけもあるようです。
そんな中、表千家の若き宗匠、岡田宗凱さんは、ふだんから行っている茶の湯ワークショップ「世界茶会」のzoom開催を始められました。
どんなことでも、先陣を切って行うのは、勇気も困難も、後から行く人より数倍多いもの。その心意気に感じたことと、単純に、インターネットでどんな風に茶会が出来るのだろう?という興味から参加しました。

当日は、東京、長野、淡路島、姫路など九カ所の皆さんのご自宅とつながり、リモートワークでおなじみのあの小さな枠の中に皆さんの顔が映ります。
たまたまでしょうか、今回、全員きものでの参加。和室の方もいらっしゃれば、洋室の方、また、テーブルでお茶を点てている方もいらっしゃるようでした。
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私は、折角家に和室があるのだから、と風炉を置いて、和室から参加。その様子が上の写真です。
この部屋は、茶室ではなく、奈良に住んでいた父方の祖父が度々仕事で上京するため、滞在時用に作った書斎。新型コロナの感染者数が日に日に増え、これは日本も非常事態宣言が避けられない‥と見えて来た時、真っ先に思ったのが、「風炉を買おう」ということでした。家での時間が増えるのなら、ちゃんとお茶を点てて呑む時間も出来るはず。恥ずかしながら、これまで自宅で点前を確認する時は、電気プレートにちょっとおしゃれなデザインのホーロー鍋を置いて代用していたのですが、この機に風炉を手に入れようと思ったのです。
と言っても、コロナのため、連載も一時休載を余儀なくされている緊急財政下、つつましく、中古品を探そうと毎日ヤフオクとにらめっこ。運良く、ほとんど、いや、一回も使われていないのでは?という風炉と釜の一式を購入出来ました。
水指と茶碗は、この部屋を使っていた祖父と交流のあった、奈良の赤膚焼きの松田正柏によるもの。風炉先屏風は、友人のおばあ様の遺品を頂いたものです。
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さて、茶会は、席主である岡田先生より、五月の茶事の位置づけなどについてミニレクチャーがあった後、先生のお点前。ここでは先生が大写しになります。そして事前に送って頂いていたお干菓子を頂き、各自がお茶を点て、一緒に頂く‥という風に進みました。テーブルでされている方もいらっしゃるので、お茶を点てるその手順は、正式でなくても構いません。要はお湯とお茶と茶筅があれば良い訳です。私も、茶筅すすぎは茶会開始前にしておいて、いざお湯を組む時も水指の蓋は閉じたまま、略式で点てて頂きました。形式より、皆さんと同じスピードで進めたかったのです。
このような形で、全体で一時間ほど。お茶をいただく際には、上のように画面にご相伴の皆さんの顔が映し出され、同時に頂くことが出来ます。

全体を振り返ると、まず、一方的に席主が話すのではなく、お茶をいただいた後は双方向の会話の時間も作られていて、人と交流している、という感覚があるのは、家族以外の人と話す機会がほとんどない今、非常に大きな気分転換になりました。
また、実際の茶会では、席に座るとすぐお運びの方がお菓子をお持ちになり、それをきちんと受け取らなければ、そそうのないよう隣りの人に回さなければ、もたもたしないように食べなければ‥などなどやることが多く、案外ご亭主のお点前をしっかり見ることが出来ないことが多いと思うのですが(私だけ?)、インターネット茶会ではじっくりとお点前を拝見出来るのは、一つの利点だなと思いました。
‥そんなこんなであっと言う間の一時間。皆様もこうしたインターネット茶会に参加したり、親しい人同士で茶会を開くのも楽しいかも知れませんよ!

  *

ここからは、新しい江戸小紋の詳細を。
ブログでもご紹介していた通り、昨年末に廣瀬さんの工房に伺い、あれこれ型紙を見せて頂いた中から「斜め格子」の一枚を択びました。江戸小紋の典型である極小柄ではなく、中形に当たるほどの大きさになります。
今回の誂えの目的は、手持ちの様々な帯の“最高の舞台”となる一枚を作ること。模様も色も、あまりにかわい過ぎたり個性が強過ぎることなく、でも、人とは少し違うものにしたい。
また、ちょっとした食事会や目上の人に会う際にも着ていけるレベルの“きちんとさ”はほしい。
そんな要望を廣瀬さんにお話しし、淡いベージュに染めて頂きました。寄って撮ったのがこちらの写真です↓
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手持ちの帯をあれこれ合わせてみると、狙い通り、青系、グリーン系、臙脂系、黄色系、黒系、白系、すべての色系統、また、模様も、はんなり系もキリリ系もどちらも受けとめてくれます。
廣瀬さんが択んでくれた、変わりうろこ文様の八掛もかわいらしく。
この春は自宅デビューとなりましたが、次の袷のシーズン、秋から大活躍してくれそうです。
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そして、この日のコーディネイトが上の写真です↑
「渡文」のしゃれ袋帯を合わせてみました。本当に茶会に出かけて行く場合にはカジュアル過ぎる帯ですが、自宅からのインターネット茶会なので、その日の気分に合った帯で良いかと。
まるで染めたかのように、織りで繊細に花鳥の文様を織り出しているところが気に入っています。帯揚げは、こちらも非常に気に入っていてヘビーローテーションの、「ゑり正」の麻の葉絞りの一枚を。帯の模様より一段明るい冠組の帯締めを全体を引き締めて。
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↑お茶会終了後、一人でもう一服していると、猫のチャミが覗きに来ました。
この子は、これまでも稽古をしているといつもやって来て…建水や水指の水を、飲みます笑
点前が始まったばかりでまだ建水が空の時は、「お水が‥?ないのですが‥?」と見上げて来たり。今日は外にのらちゃんが来ていたので、お茶より庭が気になっています。

東京ではまだもう少し緊急事態宣言が続きます。
解除後も、これまでとまったく同じ生活が戻って来る訳ではないし、第二波、第三波が来る可能性も少なくはないと思っています。その中でも、お茶やきものを楽しむ時間を大切にしたい。改めて、どちらも自分にとって本当にかけがえのないものなのだということを、このstay home生活で感じています。

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